インフィニット・ストラトス~深緑の狂犬~   作:疾風海軍陸戦隊

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「乱入者」

クラス対抗戦。一夏と鈴音は激しいバトルを繰り広げていたが、そこへアリーナの遮断シールドを突き破って、所属不明のISが乱入してきた。

 

「なによ・・・・あれ」

 

「あれって・・・・ISなのか?」

 

一夏と鈴音はそのISの姿を見て驚く。それはISというにはあまりにも異形な形であった。一言で表すというのならそれはまるで獣のように禍々しき黒いISであった。それを見た鈴音はプライベートチャネルで

 

「一夏!試合は中止よ!すぐにピットに戻って!!」

 

一夏にそう言うと一夏のISの画面に警告文が表示される

 

「所属が不明・・・・・それにロックってあいつに俺がロックされているのか?」

 

「一夏!ぼうっとしてないで早くピットに戻って!」

 

一夏が警告表示を見てそう言う中、鈴音は彼の前に立ち、焦るようにそう言う。普段のお転婆な彼女とは違う様子を見て一夏はただ事ではないことを悟るのだが、先ほど鈴音が言ったその言葉を聞いて一夏は

 

「戻れって、鈴。お前はどうするんだよ!?」

 

「あたしが時間を稼ぐから、その間に逃げなさいよ!」

 

「え!?逃げるって……女を置いてそんなことができるかよ!」

 

一夏は鈴音の言葉を否定すると鈴音は振り向き

 

「バカ!アンタの方が弱いんだからしょうがないでしょう!!」

 

「う・・・・」

 

鈴音の言葉に返す言葉もない一夏。そして鈴音は

 

「私はあくまで時間を稼ぐだけよ。別に私も最後までやり合うつもりはないわよ。こんな異常事態、すぐに学園の先生たちが・・・・・・」

 

と、鈴音が言いかけた時その獣型のISが鈴音に向かってビームを発射する。それを見た一夏は

 

「危ないっ!!」

 

と、急加速して鈴音を抱きかかえてその攻撃を回避した。すると一夏のISから先ほどのビームの性能が表示される

 

「ビーム兵器か・・・・・威力はセシリアの奴よりも圧倒的に上かよ……!?」

 

一夏は正体不明のISのビームの威力を見てそう言うと、鈴音は最初はあっけに取られていたがすぐに一夏に抱きかかえられていることに気が付くと

 

「ちょっと!いつまで抱きかかえているのよ///!?」

 

「うわっ!?おい鈴。暴れるなよ!!」

 

「うるさい!うるさい!!」

 

と、そう言う中、黒いISは二人の方を向く。それを見た一夏は

 

「おい、お前。何者だ!?答えろ!!お前は何者だ!何が目的なんだ!!」

 

と、そう言うが黒いISは無言のままクレーターの上に立っていた。すると・・・

 

『織斑君、凰さん!今すぐアリーナから脱出してください!すぐに先生たちが「IS」で制圧に向かいます!』

 

と、インカムから山田先生の声が聞こえるが一夏は首を横に振り

 

「いいや、みんなが脱出できるまで俺たちが食い止めないと」

 

『それはそうですが・・・・・』 

 

山田先生はそう言うが一夏は無線のスイッチを切ってしまうのであった

 

「ちょっと織斑くん?いけません織斑君!!」

 

「一夏さん!」

 

「一夏!!」

 

山田先生は一夏たちからの通信から返答がなくなったことに山田先生は焦ってそう言い、セシリアと箒も呼びかける。すると千冬が

 

「本人たちがやると言っているのだから、やらせてみてもいいだろう」

 

こんな状態でも冷静にそう言う。

 

「お、お、織斑先生!?何をのん気なことを言ってるんですか!?」

 

と、山田先生がそう言うが千冬さんはそばにある机に置いてあったマグカップを取りコーヒーを入れる

 

「落ち着け。コーヒーでも飲め。糖分が足りないからイライラするんだ」

 

と、そう言いコーヒーに砂糖を入れるのだが・・・・・

 

「あ、あの織斑先生・・・・それ砂糖じゃなくて塩なんですが・・・・・」

 

「・・・・・え?」

 

山田先生の言葉に千冬は自分のコーヒーに入れたものをよく見ると確かにそれは砂糖ではなく塩であった。それを見た千冬は恥ずかしいのか顔を赤くする。彼女も内心は一夏のことを心配しているのだ。

 

「一夏・・・・」

 

箒が心配そうに見る中、するとセシリアが

 

「先生!わたくしに「IS」使用許可を!すぐに出撃できますわ!」

 

「セシリア。私もそうしたいところだが、あれを見ろ」

 

と、そう言うと画面表示にアリーナの警告アラームと表示が出ていた。

 

「遮断シールドがレベル4に設定・・・・」

 

「しかも扉がすべてロックされていますわ・・・・まさかあのISの仕業?」

 

「恐らくな。これでは避難することも救援に行くこともできな・・・・・・・」

 

と、千冬がそう言いかけた時

 

ドゴォーン!!!

 

『っ!?』

 

ものすごい轟音と揺れが起きた

 

「な、なにが起きたんだ!?」

 

と、みんなが驚くと。山田先生が

 

「織斑先生!ロックされていたアリーナの扉が何者かに破壊されました!?」

 

「何!?」

 

「でも学園の遮断シールド。しかもレベル4は核爆弾の衝撃にも耐えられるようになっていますわよね!?それを破壊するなんて!」

 

と、セシリアや箒が驚く中

 

『織斑先生。山田先生。アリーナに閉じ込められた生徒たち全員の避難ができました!』

 

と、先ほど閉じ込められた生徒を救出するため、扉を開けようと奮闘していた教師たちのうち一人が無線でそう言うと

 

「先ほどの揺れはなんだ?それになぜシールドが破壊された?」

 

と、そう訊くとその教師が

 

「そ、それはその・・・・・・」

 

「なんだはっきり言え!」

 

「あ、あの・・・実は」

 

千冬がそう言うとその教師は目線を外し、いいずらそうに言うと

 

「実は、先ほど杉田さんがいらして・・・・・」

 

「杉田が?杉田がどうかしたんだ?」

 

「はい。実は信じられないんですが杉田さんがシールドで守られた扉を持っていた刀でぶった切ったんです。そして杉田さん。またどこかに走り出しちゃって・・・・」

 

「「「え”っ!?」」」

 

その教師の言葉に山田先生はおろか指令室にいた全員が目を丸くし驚くのであった

 

 

 

 

 

 

一方、その頃アリーナでは一夏と鈴音が黒いISと戦っていた。

 

「行くぞ鈴!」

 

「言われなくてもわかっているわよ!一夏私が援護射撃するからあんたは突っ込みなさいよ!武器それしかないんでしょ?」

 

「その通りだな・・・・」

 

と、そう言い二人は黒いISに向かって攻撃する。黒いISは素早い動きでその攻撃を躱し。そして無数のビーム攻撃で弾幕を張る。その弾幕に二人は避ける。そしてまた攻撃をしようとしたが。あの黒いISは二人の戦法を見抜いたのかさらに大木のビームを放ち二人を近づけさせまいとした

 

「くそ!弾幕が激しくてなかなか近づけない!」

 

「どうするのよ!他に作戦とかないの!?じゃないとこいつには勝てないわよ!!」

 

「じゃあ、逃げてもいいんだぜ?」

 

と一夏はそう言うと鈴はむっとした顔になり

 

「誰が逃げるって言うのよ!これでも私は中国の代表候補生なのよ!」

 

と、そう言うと一夏は鈴の背中に立ち

 

「そうか、それじゃあ俺はお前の背中ぐらいは護って見せる」

 

「え・・・・・あ、ありがとう///」

 

と、一夏の言葉に鈴は顔を赤くしそう言う。そんな中、黒いISは二人に襲い掛かりビームを放つ。その攻撃を二人は必死に躱す

 

「(くそ、どうすれば…どうすればいいんだ?)」

 

一夏は必死に考えていると

 

「一夏ぁっ!!!」

 

「な、なんだ!?」

 

突然、アリーナに大声が響き渡った。その声の持ち主は

 

「男なら……男なら、そのくらいの敵に勝てなくてなんとする!」

 

アリーナの滑走路で箒がそう叫んでいるのが見えた。そして一夏やっ鈴音の他その黒いISも箒の姿を見て。そして標的を変えたのか黒いISは箒の方へ体を向けそして手にビームを溜め今にも箒に向かって放とうとしていた。

 

「っ!?」

 

「あの馬鹿、何やっているのよ!」

 

「まずい、箒逃げろ!!」

 

そう言い一夏と鈴音は箒を助けるべく、箒を襲うとする黒いISに向かう。だが黒いISは発射する手前にいた。間に合わない。危うし箒!

 

「箒!!」

 

と、一夏がそう言った瞬間、そのISの頭上から銃弾が降り注ぎ、黒いISはバランスを崩す。

 

「なんだ?」

 

一夏がそう言うとすると

 

「やれやれ・・・・やっぱり嫌な予感がしたと思ったが、ここまでとはね・・・・・」

 

と頭上から声が聞こえる。一夏たちは上を見るとそこには深緑のISを纏いココアシガレットを加え20ミリ機関砲を持った少女がいた。

 

「杉田・・・・さん?」

 

一夏はいつもと違う彼女に違和感を抱く。顔の顔は今まで一夏の知っているおだやかな顔ではなくまるで狂犬のような狂気の笑みをしていた。まるで彼女の人格が変わったかのようにそして杉田は黒いISの方へ顔を向けると

 

「悪いな・・・・残念だがこいつらには手を出せないぞ・・・・・」

 

と、そのISを睨むのであった

 

「あ、あんた・・・・・」

 

「悪いな一夏、鈴音。後は私に任せてくれ。ここから先は私の戦場だ」

 

と、そう言い彼女は20ミリ機関砲のコッキングレバーを後方へ引くのであった。

 

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