インフィニット・ストラトス~深緑の狂犬~ 作:疾風海軍陸戦隊
2015年。南太平洋のどこか、雲一点もない青空。そして見渡す限りの青い海の上に小さな島があった。すると・・・・・
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
急に上空から悲鳴が上がり、そしてその青空から甲高い音とともに一機のBF109戦闘機が砂浜へ墜落する。そしてそれと同時にその戦闘機の操縦者であろうか一人の少女がパラシュートで降りてくる。砂浜に着地した彼女はパラシュートスーツを脱ぐ。その少女は外国人で長い金髪で青い目をした少女であった。そして少女はあたりを見渡すと上空から一機の深緑の零戦が火を噴きながら落ちてくるのが見える。そしてその戦闘機が落ちてきた方を見るとそこにはパラシュート降下してくる人影がみえた。彼女はすぐにパラシュートが降りた場所へ行く。そして丘を越えるとちょうどパラシュートが降りた所らしく、そしてパラシュートから一人の日本人の少女が顔を出す。その少女は黒い髪で髪は短く、そして目つきはまるで飢えた狂犬のごとく鋭かった。それを見た外国の女性は
『Va te faire enculer!japonais!!』
と、フランス語でそう言うのと同時に彼女はホルスターからM1935拳銃を取り出し、日本人の少女に向かって発砲する。それを見た彼女は身を守ろうと構えたが、しかし距離が離れていたためか銃弾は彼女に当たらず周辺の砂場に当たる。そしてそれと同時に彼女の銃弾は空になったのか拳銃はホールドオープン状態になる。
攻撃された彼女は自分の体を見てどこも撃たれてないと知ると、先ほど撃った彼女を睨み、パラシュートのベルトを取ると懐からルガー拳銃を出し彼女に向ける。向けられたあ彼女は撃たれると思って急いで逃げる。そんな中、日本人の女性は彼女に向かって発砲し、そして追いかける。どの位、時間がたっていたのでだろうか二人は必死に追いかけ逃げての鬼ごっこをしていた。そして金髪の少女が着いた場所は切り立った崖であった。つまり行き止まりである
「Jésus・・・・」
と彼女がそう言った瞬間背後から殺気を感じ振り向くと・・・・・
「とうとう、追い詰めたぞナチ野郎・・・・貴様には私怨はないがこれも戦争だ」
彼女がそう言うのと同時に彼女は腰に差してあった軍刀を抜き彼女に向けて構える。それを見た金髪の少女は身構えると同時に日本人の彼女は斬りかかり、金髪の少女がそれを避ける。そして日本人の少女が彼女の腹に向かって突きをするが彼女は間一髪その刀を掴む。すると日本人の少女がニヤッと笑い刀を前に押すと刀の刀身を掴んでいた外国人の手が斬れ血が流れる。その痛みに彼女は悲鳴を上げるがすぐに金髪の少女は掴んだ刀を引っ張り、そして思いっきり日本人女性を殴る。
「ぐわぁ!」
殴られた少女はその衝撃で転倒するも。すぐに起き上がり腰の後ろに隠していたナイフを取り出し、刺し殺そうとするがすぐさま金髪の少女が彼女の腕をつかみ防ごうとする。すると、急にあたりが暗くなりゴゴゴとものすごい音が鳴り響く。
「な、なんだ!?」
「Ce qui!?」
その音に二人は互いに殺し合うの止めその音のする方へ顔を向ける。するとそこには巨大な生物がいた。まるで黒い恐竜みたいな姿に二人は驚き、日本人の女性もそのことに驚いているのか手に持っていたナイフを落とす。そして巨大な恐竜は二人の方を見ると甲高い雄たけびを上げるのであった。
「・・・・さん。・・・杉田さん!起きてください!」
「ん・・・・・・え?」
急に誰かに揺り起こされた私はうっすらと瞼を開けると最初に私が見たのはルームメイトでありこの時代で初めてできた友人の簪であった。
「え?あ、大丈夫だよ。あれ?もう朝?」
「うん。それよりも杉田さん大丈夫?うなされていたみたいだけど悪い夢でも見たの?」
と、心配そうに言う彼女に私は首を横にして
「いいえ、大丈夫よ。ちょっと昔の夢を見てただけだから」
と、彼女を不安させないように私は笑ってそう言うと
「そうなの?どんな夢?」
と、そう言うと私はにこっと笑って
「だから昔のころの夢よ。強いて言えば子供のころ・・・・・・かな?」
「そうなの?あ、そろそろ食堂行かないと朝食を食べる時間無くなっちゃうよ」
「ああ、もうそんな時刻か。じゃあ、飯食いに行こうか」
「うん」
私たちは部屋を出て、食堂へと行くのであった。
「(それにしてもなんであんな夢を見たんだろう・・・・もう昔のことなのに・・・・)」
「清美さん?」
「ああ、すまない今行くよ」
そして食事を終えた後、俺と簪は別の教室へ別れ、私はいつものように教室の自分の椅子に俯せになってウトウトしていると。
「またいつものように居眠りしていると、織斑先生に怒られますわよ清美さん」
「ああ、セシリアか・・・・」
そこへセシリアがやってきて呆れたようにそう言うと
「先生が怖くて居眠りなんかできないわよ・・・・・・それよりも」
と私は周りにいる生徒たちを見ていると何やらざわざわと話をしている。普通の会話にしてはなんか変だ
「セシリア。みんな、なんの話で盛り上がっているのか?」
「さあ、私もよくわかりませんわ。箒さんは何か知っています?」
「い、いや…私にも全然・・・・・」
と、セシリアがそう言うと箒はこっちを向きそう言うが私と目が合うとすぐに嫌そうな目をしてそっぽを向く。これは相当嫌われたか・・・・まあ好かれようとは思ってはいないけど。そう思っていると
「みんなおはよう」
そこへ一夏が入ってくると、みんなの視線が一夏に向く。どうやらみんなが話していたのは一夏についてのことだな
「あれ?みんななに盛り上がっているんだ?」
「「「何でもないよ!」」」
一夏が首をかしげてそう訊くとみんながそう言う。そしてさらに首をかしげる一夏に織斑先生が入ってきて
「ホームルームの時間だぞ。さっさと席に座れ!」
その言葉にみんなが席に座ると副担任である山田先生が
「今日は、皆さんにお知らせがあります。なんとこのクラスに2人転校生が来ました。では自己紹介してもらいましょうか」
と、そう言うのと同時に教室から二人の生徒が入って来た。それは短い金髪少年であった。そして金髪の子が前に出て
「初めましてシャルル・デュノアです。フランスから来ました。皆さんよろしくお願いします」
と満面の笑顔でそういう少年にみんなは驚いた顔をしていた
「え?男!?」
「はい。僕と同じ境遇の方がいる事を聞いて、本国から転入することになり・・・・・」
とシャルルがそう自己紹介しようとする。ああ・・・・・これはあれが来るな・・・そう思い私は耳栓を取り出し耳にはめる.その瞬間
『キャアァァァァァーーーーーーーー!!!!!』
と、まるで戦艦の砲撃音のようにすさまじい叫ぶ声が教室中に響き渡る。私がここに来た時もそうだが、本当にすさまじい声だな下手をしたら鼓膜が破れる・・・・・
「きゃあぁ!織斑君に続いて男よ!」
「しかも超イケメン!!」
とわいわい騒ぐ女子陣・・・・となりにいる織斑は・・・・ダメだ。さっきの叫び声で結構ダメージを喰らったのか少し気分悪そうな顔をしている
「おい、大丈夫か一夏」
「ああ、杉田。だ、大丈夫だよ」
私は少し心配して彼に訊くと一夏は引きつった顔で答えるのであった。そして転校してきたシャルルもこの雰囲気に苦笑いしていた。すると
「静かにしろお前たち!!まだもう一人紹介していないんだぞ!!」
と千冬さんがそう注意するとみんなは静かにし。そして千冬さんは
「ボーデヴィッヒ。入って来い」
と、そう言うと教室から銀髪の生徒が入って来た。その瞬間私は目を丸くした。馬鹿な…なぜ彼女がこの時代にいる!?
「おい、杉田。どうしたんだ?」
一夏が私が驚いているのに気づいて声をかけるのだが私は答えずただ目を見開き、ボーデヴィッヒと呼ばれた少女を見る。なぜ私が彼女の顔を見て驚いているかというとその少女は眼帯はしているがある人物と瓜二つなのだ
「(なぜ、貴様がここにいるんだ・・・ラウラ・フォン・アドラー!)」
そう、私が脳内に浮かんだ人物は、ナチス第三帝国総統であり第三次大戦を引き起こした。かつての独裁者アドルフ・ヒトラーの再来と言われた。あの独裁者。彼女はまさに生き写しとも言えるくらいにそっくりなのだ。
私が彼女をじっと見ている中、彼女は何一つ言葉を発しない。その様子にみんなが困惑していると
「おい、ラウラ。黙っていないで挨拶ぐらいしろ」
「はい。教官」
と、そう返事をする。教官?つまり彼女は千冬さんと面識があるのか?そして彼女は一歩前へ出ると
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
と、そう言う。名前まで同じか・・・・・・それにしてもこのラウラという女。あの姿勢と言い目と言い。間違いなく軍属出身だな・・・・・
「あ、あの・・・・・以上ですかラウラさん?」
「以上だ」
彼女の簡単な自己紹介にと困惑する山田先生にラウラは表情も変えずにそう答えると、ラウラは視線を私の隣に座っている一夏に向け
「貴様が・・・・」
どこか殺意を含めた目でそう言い彼に近づき、手をあげ彼を平手打ちにしようとしたのだが、彼女はそれをすることができなかったなぜなら・・・・・
「貴様・・・・・私の邪魔をする気か?」
私はあいつが一夏に振り下ろそうとしていた右手の手首を掴んで止めた。そして私が
「うるせえよ。ただでさえ今、機嫌が悪いのに転校早々に同級生を殴ろうとするのはどう言った了見だよ。答えによっちゃあただじゃすまねえぜ」
と鋭い目つきでそういう私にラウラは少し怯んだがすぐに私を睨みつけ
「貴様らのような平凡な一般市民には関係のないことだ」
明らかに馬鹿にしたような目でそう言う彼女に
「あんた。見た所その態度と口調からして軍人だな?だが今の貴様の発言と態度じゃあ、とてもそうには見えん。まるでガキがコスプレして飯事やっているような物だな。ナチ野郎・・・・」
「なんだと!」
と、私の軽い挑発にラウラは顔をしかめ、私を睨むが私はそんなことを気にせず、私は殺気を出して彼女を睨む。その瞬間。私の体から溢れた殺気に周りにいた生徒たちが凍りつくような感覚に襲われ始める。そしてラウラも彼女の目を見て
「(なんだ・・・・こいつは。こいつの目に体から発せられる殺気。・・・・ただの一般市民ではないな)」
とラウラは彼女の目や殺気を見てただの生徒じゃないことを感じる。すると・・・・
「二人ともそこまでにしろ」
一機触発なところ千冬さんが止める。そして千冬は少しため息をつき
「ラウラ。これ以上面倒ごとを起こそうとはするな」
「・・・・了解しました教官」
「杉田もだ。喧嘩っ早いのは勘弁してほしい。前のようにいろいろと問題を起こされては困るからな」
「・・・・了解」
とその言葉に渋々、引き下がる私たちだった。そして千冬さんは
「さてと転校生の紹介が終わったことだし。これから授業を始める!今回の授業は二組と合同で「IS」模擬戦闘を行う。各人はすぐに着替えて第二グラウンドに集合しろ。いいな!!それと、織斑。デュノアを案内してやれ。では解散!!」
と、そう言いホームルームが終わり一夏はフランスから来た転校生を連れて先に教室を出たのであった。そして私も授業に出るべく教室を出たのであった
「(それにしてもあの独裁者に似た少女に、フランス少年か・・・・これはまた面倒なことに・・・・・・・あれ)」
この時私は不意に妙な違和感を覚えた
「そう言えば、あのシャルルって奴、デュノアって名乗っていたが・・・・・まさか。・・・・これもあとで調べてみるか。後ついでにあのラウラってやつも」
独り言をつぶや飽きながら私は第二グランドへ向かうのであった。