インフィニット・ストラトス~深緑の狂犬~ 作:疾風海軍陸戦隊
「私は日本国海軍曹長。343空501戦闘隊『抜刀隊』副長の杉田清美だ!」
と、腕を組んで自分の名を名乗ったが、二人ともポカーンとしている。何か変なこと言ったのか?
「少しいいか?」
と、黒髪の女性が鋭い目つきで私に訊く。
「・・・なんですか?」
「・・・日本国海軍の501戦闘隊の杉田清美ってあの「狂犬」杉田清美少尉か?」
なぜこの人は私のあだ名を知ってるんだ?
「・・・・あのかどうかは知らないけど。501戦闘隊で杉田という名は私だけよ。それに私は少尉じゃなくて曹長よ」
「えっ?それはつまり彼女は・・・」
「ああ、山田先生の考えるとおりだ。信じられん話だが、テロリスト戦争の英雄の一人が今、目の前にいる」
英雄?何のことだ?私はそんなこと言われた覚えはない。それに英雄の称号ならもっと他にいるはずだ・・・
「でも、織斑先生。確か、その人は40年前に戦死したって聞きましたけど・・・・」
え?ちょっと待って今なんて言った?
「40年前!?ちょ、ちょっと待ってください。40年前ってどういうことですか!?それにここはどこですか?私は欧州にいたんですよ!」
ほんとうに訳が分からない。私は敵の攻撃を受けて死んだと思っていた。それなのに気が付けば今いる場所は日本の東京。そして今目の前にいる人から40年だなんだといわれて私は混乱していた。
「落ち着け。ここではなんだ。場所を移そう。」
「すまないが、私の紫電改をここに置きっぱなしにすることはできない」
「その点は心配ない。整備士に格納庫へと入れてもらう。わかったら来い」
「・・・・・分かった」
そういい私はその人の指示に従うことにした。断る理由がないからな。上から目線なのは腹立つが、私は彼女たちに連れられただついていく。すると、格納庫に輸送機とはほかに置かれている機材があった。見るからにパワードスーツみたいな感じだがあれって・・・・
「・・・・・もしかして、あれは・・・・」
「どうしたんですか?」
先ほど山田先生と呼ばれた緑髪の人が私にそう言う
「ああ、いやなんでもない」
私はそう答えて彼女たちについていくのだった。
しばらく歩いて付いた先は応接室と、書かれていた。
「・・・・あのここは」
「ここだ。教員室だといろいろと面倒だからな。ここのほうが誰にも聞かれん」
応接?それに教員って・・・ここは学校か何かなのか?上空を飛んでいた時には学校というより軍の基地みたいだったが・・・・・
「まあ、とにかく入れ」
「・・・・お邪魔します」
そういい私は部屋に入った。
「まあ座れ。そう言えば自己紹介をしてなかったな」
確かにこの人たち自己紹介をしてない
「私の名前は 織斑 千冬だ、この学園の教師をしている」
「私は山田真耶です。同じくこの学園の教師です」
と、二人は自己紹介をする。
「改めまして名を名乗らせていただきます。私は杉田清美。日本国海軍の戦闘機のパイロットです」
「そうか・・・・・歳は?見た目からして14か15に見えるが・・・・」
「・・・・・失礼ながら私は16です。」
「そうか・・・・記録ではあまり歳のことは書れていなかったからな。あの戦争のエースパイロットがこんな小娘だったとはな・・・」
「悪かったですね小娘で♯」
確かに私は背が低いよ!でも面といわれるとなんかぐさりっと刺さる。なんか心が痛い!
「あ、ごめんなさい杉田さん。別に悪気があっていったんじゃ・・・・・」
山田先生は申し訳なさそうに慌てて謝るが
「いいんですよ。チビなのは事実なんですから」
私はそういう。まあ、事実なんだからしょうがない。言われると傷つくけど・・・
「それで、少・・・・いや、曹長。お前はなんでこんなところにいる。確かこの資料だとお前は2017年の4月15日に戦死となってるが・・・」
と、彼女は私にその資料を渡した。顔写真はなかったが、確かに私の生年月日や個人情報、そして軍歴が書かれていた。最初は偽物かと思ったが、そんなの出してもこの人にはなんも得はない。つまりこれは本物だと思った。
「・・・・・分かりました。話します実は・・・・」
私はこれまでの経緯を話した。欧州での最前線で戦ったことそして部下である凪を守るため盾になり被弾したこと。そして死を覚悟して墜落の時を待っていたが気が付くとここにいたことなどを全部話した。
「・・・・なるほど。確かにお前が撃墜されたと記録されていたが、飛行機の残骸も遺体もないと記録されていた。となると今言ったことを踏まえると納得できるな」
「でも、信じられませんまさか、過去から来た人だなんて」
さっきから引っかかるその言葉、過去ってなんだ?もしかして
「・・・・・すみませんが今何年ですか?できれば西暦で」
「そうだな・・・・今は2057年。お前がいた時代2017年から40年後の世界だ」
「そうですか・・・ってハァ!?」
つまり何だ、私は未来に飛ばされたって事か!?だが、そうだとするとあの東京の街並みのことも納得ができる。そういえば・・・・
「あ、あの・・・・」
「ん?何ですか?杉田さん」
「先ほどこの部屋に来る途中、ロボットみたいと言うか・・・パワースーツみたいなのがありましたよね。あれって・・・」
「はい。あれはですね・・・・・」
と、山田先生が言いかけた時・・・
「あれって・・・・・・”インフィニット・ストラトス”・・・「IS」ですよね?」
「「!?っ」」
清美の言葉に二人は驚くのだった。
今日はここまでです。清美がなぜ自分の時代にはないはずのISを知っているのかは次回わかります。
では皆さん次回もお楽しみにしてください。