インフィニット・ストラトス~深緑の狂犬~   作:疾風海軍陸戦隊

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お見舞いとトーナメントペアの勧誘

ラウラの死闘の後、セシリアと鈴音は保健室へと運ばれた。そして放課後に夕方一夏はセシリアたちのお見舞いに来ていた

 

「助けてくれなくてよかったのに」

 

「このまま続けてたら勝っていましたわ」

 

と包帯を体中に巻きベットに横になりながら鈴音とセシリアが一夏にそういう

 

「お前らな・・・・・」

 

一かがそう言うとシャルロットが水の入ったコップを二人に渡し

 

「二人とも無茶しちゃって」

 

「無理って?」

 

「二人とも好きな人の前でかっこ悪い所見せちゃったから恥ずかしいんだよね?」

 

「え?」

 

シャルロットの言葉に一夏は意味が分からず首をかしげると

 

「ななな、何を言っているのよ!?」

 

「そそそ、そうですわ!?別に無理なんかしてませんわ」

 

二人は顔を赤くして総否定すると一夏は

 

「そもそもなんでラウラと決闘することになったんだ?確か杉田さんと一緒に練習するはずだったんだろ?」

 

「「ぶふっ!?」」

 

一夏の言葉に水を飲んでいた二人は思わず咽る

 

「えっと・・・・それは・・・・」

 

「何と言いますか。女のプライドを侮辱されたと言いますか・・・・」

 

「え?プライド?」

 

二人の説明にますます訳が分からんと首をかしげる一夏。すると

 

「あっ!わかった!!もしかして一夏のことを・・・・・」

 

シャルが気づいてそう言おうとした瞬間、鈴音とセシリアはベッドから飛び起きてシャルの口を慌ててふさぐ。

 

「あんたって本当に一言多いわね!!」

 

「ほんとですわ!!」

 

顔を真っ赤にしてそう言うと

 

「二人ともやめなって!二人ともケガ人のくせに動きすぎだぞ」

 

そう言い一夏は二人の肩を掴むと

 

「「ひっ!?」」

 

やはり怪我していたかったのか二人とも小さな悲鳴を上げるそれを見た一夏は

 

「ほら、やっぱり痛いんじゃん。馬鹿だな」

 

と呆れたように言うと

 

ガツン!

 

「あいたっ!?」

 

「馬鹿はお前だ!」

 

後ろから誰かに殴られ、頭を押さえる一夏。そして後ろを振り向くと

 

「え!?す、杉田?」

 

そこには清美が立っていた

 

「ケガ人に対し怪我したところを掴む奴がいるか。それにお前は女心を勉強しろと教えたはずだ」

 

「うっ…ごめん」

 

清美の言葉に思わず謝る一夏。するとシャルが

 

「あ・・・あの杉田さんは何でここに?」

 

「お見舞いだよ。二人のね。はい差し入れ。仲良く食べなよ」

 

そう言い清美にお菓子の入った籠を置く。すると

 

「清美さん。その腕どうしたんですか?」

 

セシリアは清美の利き腕に包帯がまかれていることに気付き訊くと・・・・

 

「ん?ああこれか。さっきのド素人とやってる最中に前の傷が少し悪化してな保険の先生に包帯とギプスつけてもらった」

 

「大丈夫なのか?前って確か骨が折れてたんだろ?」

 

「ええ、幸い治りかけの骨にちょ~とひびが入っただけみたいだから次のトーナメント戦は出れるわ」

 

「いや、骨にひびが入っている時点でアウトでしょ?」

 

と、清美の言葉に鈴音が突っ込み、皆がそうだと言わんばかりにうなずく

 

「まあ、それはいいとして二人ともかなり酷くやられたわね。まあ命だけ助かっただけでもよかったよ」

 

「ええ。それにしてもあのドイツ人!今度こそトーナメントでボコボコにしてやる!」

 

「…その体では、無理だと思いますわよ。それに、おそらく私達のISはダメージレベルがCを超えていますわ。先生方が出場を認めるとは思えません。」

 

「あんたね!あれだけやられて悔しくないの!?」

 

「それもそうですが、お忘れですか?あの後、清美さんにボコボコにされた、あの人の姿を?」

 

「あ…そうだったわね」

 

「いや。あいつならトーナメントに出場するわよ」

 

「え?どういうこと清美?」

 

「だって私あいつのISを完全にぶっ壊してはいないからよ。ちょっと修理すれば済むレベルね」

 

「なんで、壊さなかったのよ!」

 

「まあ、武士の情けって奴ね。私的には私闘でよりトーナメントでボコりたかったしね」

 

「じゃあ!アイツはトーナメントに出るって事!?…ッ!いたた...」

 

「落ち着きなって、大声を出すと傷に響くわよ。」

 

「う、わかってるわよ…」

 

杉田の言葉に鈴音がそう答えると『ドドドドド』とまるで雪崩のような音が廊下から聞こえて来た

 

  「な、何?」

 

鈴「じ、地震!?」

 

一夏「いや、なんか嫌な予感が…」

 

次の瞬間、保健室のドアが瞬間的に開いて、無数の女子が文字通り『雪崩れ込んできた』その生徒たちは一夏やシャルル、清美を確認すると3人を取り囲んだ。すると何やら紙のような物を3人の前に突きつけた

 

「「「「「「これ!これ読んで!」」」」」」

 

「え・・ええ……変更の知らせ………トーナメントはタッグで行う?この用紙ってもしかして…」

 

「そ!ペアの申請用紙!だから!」

 

すると女子たちがそれぞれの獲物に群がり始めた

 

「織斑君!私と組もう!」 

 

「デュノア君は私とお願い!」

 

「杉田さん!!私と一緒に出よう!杉田さんと一緒なら絶対に優勝できる!!」

 

まるで雪崩のように群がる女子たち、これにはセシリアや鈴も唖然としていたその時、

 

「わ、悪い!俺はシャルルと組みから諦めてくれ!」

 

「そっか、男子同士ってのも、まぁ良いっか。」

 

「他の女子と組まれるよりましよね。」

 

「それにまだ学園最強の杉田さんが居るしね!」

 

そう言い女子人の視線が清美に向くと

 

「「「「「「杉田お姉さま!!どうか私とペアになって!!」」」」」」

 

見事に揃った女子の声に清美は苦笑してしまう。杉田は一部の女子たちからはかなり人気がよく、また面倒見のいいところから『姐さん』とか『お姉さま』なんて呼ばれているのだ

すると清美は

 

「みんなごめんね。もう私、パートナー決めちゃったから」

 

「「「え~そんな~」」」

 

清美の言葉にみんなはガックシを項垂れてしょぼしょぼと部屋を出て行くのであった

 

「やれやれ・・・・一体何だったのよ。あいつら・・・・」

 

清美は軽くため息をつくと

 

「それじゃあ、私はこれで。怪我は約治るよう祈るわ二人とも」

 

「ええ、ありがとう清美」

 

鈴音が礼を言うと清美は少し笑い

 

「あ、そうそう一夏」

 

「ん?なんだ?」

 

「後であんたの部屋に来るから」

 

「え?なんで?」

 

「ちょっと話したいことあるから。もちろんシャルルも一緒ね。二人にどうしても相談したいことがあるから」

 

「え?ここじゃ、だめなのか?」

 

一夏は首をかしげると清美は一夏の耳元まで近寄り小声で

 

「シャルル・・・・いえシャルロット・デュノアについてよ」

 

「っ!?」

 

清美の言葉に一夏は驚いた。現時点でシャルが女であることを知っているのは一夏だけだからだ。

 

「お、おい・・・杉田」

 

「ま、そう言うことだ。シャルロットの今後について相談したい。構わないか?理由の後で説明する」

 

「わ、わかった・・・・」

 

清美の小声に一夏は頷くと、清美は部屋から出て行った。それを見てた鈴音は

 

「一夏。清美と何を話していたの?」

 

「え?ああ、なんかプライベートなことで今話せないから後で相談したいんだと」

 

「ふ~ん」

 

と、そう言うとシャルが

 

「それにしても本当に不思議な人だよね杉田さんって」

 

「ええ、なんと言いますかね?なんか別次元の人って感じですわ」

 

「ああ。なんていうか大人って感じというか・・・・」

 

そう言うとシャルが

 

「そう言えば昔にも杉田さんと同じ名前の人がいたよね?確か第三次大戦くらいに?」

 

「そう言えば。そんな人いたわね・・・・確か、第三次大戦で従軍した戦闘機パイロットの撃墜数スコアで二位だったはずよ。確か一位はナチスのエミリア・ハルトマンで・・・・・二位は確か・・・・」

 

鈴音が思い出そうと頭を悩ますと・・・・

 

「杉田・マッドドッグ・清美・・・・・・」

 

シャルがそう呟く

 

「確か二位は杉田清美だったと思うよ。確か年齢もちょうど私たちぐらいの年だったはずだよ。たしか昔の雑誌に書かれたような・・・・」

 

「それと杉田さんがどう関係しているんだよ?ただ同じ名前なだけだろ?それに同姓同名なんてよくあることだし」

 

「そうなんだけどね・・・・・・でも僕には彼女がその人と関係しているんだと思うんだよ」

 

一夏の言葉にシャルそう言い彼女たちは清美の出た扉をじっと見るのであった

 

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