インフィニット・ストラトス~深緑の狂犬~ 作:疾風海軍陸戦隊
二人の見舞いを終えた私は、一夏にシャルルのことについて話し合う約束をした後、私は部屋へと帰る
「うぅ・・・・・」
腕に痛みが走る。本当に無茶したなこれは・・・・・
「はぁ‥‥これじゃあいつのこと言えないな」
軽くため息をつき、そういう私。あいつとは無論私の上官である疾風大尉のことだ。あいつも結構危険を顧みずに無茶をする奴だからな。その性分がうつったんだろうか・・・・・
まあ、今はそれより今回は二つ問題がある。一つは令のシャルロットについてだ。まあ、お膳立ては中嶋整備長やシュルロットの親父さんの協力でできている。後は彼女の勇気しだいだ。
私は、胸ポケットからシガレットココアを出そうとしたが・・・・・
「・・・・・空か・・・後で買わないとな」
私は深いため息をつく。あれ咥えると気分が落ち着くのよね・・・・そう残念な気持ちを抱きながら、私は廊下を歩くすると・・・・
「おい、お前・・・・」
私の前に箒が立ちはだかる
「なんですか篠ノ之さん?それに私の名は杉田だが?」
私はめんどくさそうにそう言う。箒の態度を見ていると本当にあの道子の孫か?と疑いたくなってしまう。いや、別に道子を疑うわけじゃないんだが、箒をどう見ても性格というか・・・なんというか・・・まあ胸はそっくりだな。うん。胸だけは・・・・
「うるさい!お前、私と勝負しろ!」
「・・・・はぁ?」
ちょっと何言っているのかわからない・・・・・・
「すまない。どうやらボートしてたみたいだ。今なんて?」
「私と勝負しろと言ったんだ!」
「・・・・・・なんで?」
「決まってるだろ!お前が一夏にISの操縦を教えるなんて間違っている!それは私の役目だ!だからそれを証明するためどっちが強いか勝負するんだ」
「・・・・・・・」
呆れてものが言えないとはこういうことを言うのだろうか。箒の自分勝手な言い分に私はたぶん鏡を見たらチベットスナギツネみたいな表情をしているだろう
「お断りよ。あんたとやる理由はないわ。それにISの練習といってもあなた、剣道しか教えてないじゃない」
「うるさい!一夏は操縦よりもまずは剣の鍛錬から始めるべきだ」
「お前、さっき言っていることと矛盾しているわよ?」
「うるさい!うるさい!いいから勝負しろ!」
子供のように駄々をこねる箒の姿を見て私は
「(たくっ・・・・高校生にもなってガキかこいつは・・・・こいつの両親はどんな教育をしていたのか・・・・・道子も大変だったろうな)」
と、そう思いながら箒を見た。これはもう引き受けるまでしつこく迫ってきそうだ。
「はぁ・・・・・分かったわ。で、勝負は何?あなたの得意分野の剣道かしら?」
「当り前だ!それ以外に何がある!?」
「(いや、ISの問題ならISの模擬戦でやるでしょ普通・・・・)いえ、なんでもないわ。後、私これから約束事があるから、早めに済ましたいんだ。」
「ふん!貴様の約束など知ったことか。それに私も早くお前を叩きのめして一夏のもとに行きたいからな!早く来い場所は剣道場だ」
「はいはい・・・・」
本当のガキだなこいつは・・・・いい機会だし、ここは道子に代わってこいつを教育するかこのままだとこいつは人としての道を踏み外したまま手遅れになってしまう
そうなる前に私はこいつにちょっと仕置きをすることに決めたのだった
剣道場
「剣道着を着るのは・・・・久しぶりだな」
私は道着を着て防具をつけながらそう言う。ガキの頃はよく親父や組の連中のやつらと健どうしたっけ…といっても親父や兄貴分以外は勝負にならなかったけど・・・・あ、道こともやったけ・・・・それに軍学校でも。
そして私は着替え終わると竹刀を持ち、道場へと入る前に一礼し入ると、すでに着替えと防具をつけ終えた箒が待っていた
「・・・・・」
箒は私を睨んでいる。やれやれ・・・・
「お待たせ。さあ始めるか」
「望むところだ」
そう言い互いに礼をし構えるのだった・・・・・・・
箒視点
私はあいつが気に食わなかった・・・・・あんな不良が一夏のそばに更には一夏のISの練習を指導しているあいつのことが目障りで嫌だった。
なのにあいつは強かった・・・・・あのセシリアも無人機もそしてあのドイツ人との戦いにあいつは旧式機で勝っていた。
私は彼女の強さを見てさらに腹が立った。
あんな不良でヤクザみたいなやつがどうしてあんなに強いんだ・・・・なんで一夏のそばにいるんだと、
私はそれを知るため彼女に勝負を申し込んだ。あいつに身の程を分からせるため、一夏の隣が私であることを分からせるために
だが、専用機を持っていない私がISで戦っても勝てない・・・・・
だから私は自分の特技である県道であいつに試合を申し込んだ。剣道なら勝てると思ったからだ。
あいつは嫌な顔をしていたが、私には関係がない。
今の自分はあいつに勝つ。ただそれだけだ
・・・・そう、そのはずだったのに・・・・・
「突き一本。これで、勝負ありよ篠ノ之箒」
私はいつの間にか仰向けになって倒れていた。そして喉が若干痛い・・・・・いったい何が起きたのかはわからない。確か試合が始まった瞬間、私は彼女に向かい面を狙った。しかし。気が付けば私は仰向けに倒れていたのだった・・・・
「まけ・・・・た?」
私はそうしか言えなかった・・・・
視点終了
勝負は一瞬で私が勝った。試合開始直後、箒が私に向かって竹刀を振り上げた。どうしてこいつの攻撃はこうも単純なのだろうか・・・・いや、あいつの目を見てももはや、私を叩きのめすことしか頭にないな・・・・・
「はぁ・・・・」
私は軽くため息をつき彼女の面取り攻撃をかわしそして
「突きっ!!」
と、彼女の喉めがけて突き技をした。突き技は私の得意攻撃で、道子との試合の時はよく彼女に躱されて面打ちをされたもんだが、箒は自分の攻撃が交わされたのもわからずボートしていた。そして私の月は見事彼女にのどに命中し、彼女は仰向けに倒れた。これで事実上勝負はついた
「突き一本、勝負ありよ。篠ノ之箒」
「まけ・・・た?」
私は面を取り、そう言うが彼女はなぜ自分が負けたのかわからない状態の顔をしていた。
「なんで負けたかわからないって顔をしているわね?大方ISでの模擬戦で勝てないと思ったから自分の特技である剣道で勝負を挑んだみたいだけどね。私はね。こう見えて剣道大会で何回か優勝しているのよ」
「そ、そん・・・な」
まあ、優勝といっても三回までで、あとは準優勝、優勝は道子に持っていかれたけど・・・・・どうやら箒は今まで自分以上の実力者と戦ったことがないようだな。まあこの敗北で彼女が成長すればいいんだが・・・・・
「じゃあ、私は行くわよ」
そう言い私は防具と竹刀をかたずけタオルで汗を拭いながらそう言ったが・・・・
「待て!」
箒が立ち上がり私を呼び止めた
「私が負けるなんて認めない!お前何かズルをしただろ!!」
「・・・・・」
本当にいい加減にしてほしい・・・・私は素直にそう思った。
「ズルはしてないよ。ちゃんと互いに正々堂々の勝負をした。そしてあなたは負けて私が勝った。それだけの話よ」
「ふざけるな!私は全国大会で優勝し新聞の表紙を飾ったことがあるんだぞ!そんな私がお前なんかに・・・・・」
「いい加減にしろ!!!」
「っ!?」
「さっきから黙って聞いていれば、お前のその態度は何なんだ!!それが剣道をする者の言葉か!!」
私は今まで我慢してきた怒りと不機嫌さに我慢できずに箒に怒鳴る
「自分の力に過信し己惚れるのもいい加減にしろ箒!!この間の無人機襲撃事件の時もそうだが、お前は自己中心的すぎだ!もっと相手のことも考えろ。お前は剣道を通して何を学んできたんだ!一体この何年間お前はいったい何をしていたんだ!!いくら道子の孫とはいえ本当にボコボコにしばき倒すぞ馬鹿野郎がっ!!」
素に戻ってそう怒鳴る私に箒は唖然としていた。すると箒は
「うるさい!お前が強いのがいけないんだ!お前がいなければ…私は一夏と・・・・」
と、少し震えそう言う箒に私は
「あのさ、さっきから気になっていたけど。強い強いっていうけど。お前なんでそんなに強さにこだわるんだ?」
素のままそう訊くと
「私は強くなりたいんだ・・・・昔みたいに単なる憂さ晴らしで勝つだけじゃ…ダメなんだ・・・・」
「・・・・」
箒がそう言う。なるほど…そう言うわけか。彼女は力を求めるあまりにこうなってしまったのだと・・・・そしてこれはおそらく私の推測だが、彼女は姉である篠ノ之束というやつににはかなりのコンプレックスを感じている。それでああいうひねくれた正確になっちまったんだな。
なら、私がまず聞くべきことは一つだな
「なあ、箒よ。お前さ。力が欲しいとか強くなりたいっていうけどさ」
そう言い私は一呼吸入れると
「お前の言う力って・・・強さって・・・・なんなんだよ?」
「・・・・え?」
「力にも様々なモノがある。知力、体力、…そして暴力…お前の言う力は何を指して『力』と表現するんだ?お前の言う強さとは一体何なんだよ?」
私はそう言うと箒は黙ってしまう。これはすぐに彼女の答えが出ないことを判断した私は
「出ないなら、それでいい。よく考え自分を見つめ直し手答えが出たなら、聞く。じゃあこれで」
私はそう言い剣道場を去ったのだった。
「・・・・・・」
そしてただっ一人残された箒は
「私の求める力・・・・・・」
誰もいない剣道場で箒は無気力にただそう呟くのだった。