インフィニット・ストラトス~深緑の狂犬~   作:疾風海軍陸戦隊

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インフィニットストラトスの真実

「あれって・・・・”インフィニットストラトス”…ISですよね」

 

「「!?」」

 

杉田の言葉に二人は驚く。

 

「”あいつ”とうとうインフィニットストラトスの欠点を直したのか・・・・それはよかった。あいつの夢かなったんだな・・・」

 

二人が驚くのに気づかず杉田は一人で納得したように言う。

 

「あ、あの・・・・杉田さん?」

 

「ん?なんですか?」

 

山田先生に話しかけられ、杉田はそちらのほうへと顔を向ける。

 

「杉田さんはISを知っているんですか?」

 

山田先生はそういう。それはそうだ。ISが開発されたのは10年前、杉田が死んで30年後のことだ。なぜ知るはずもないISのことを彼女は知っているのか、二人とも疑問に思った。

 

「ん?知っているも何も、私の知り合い・・・・私がいた時代の知り合いが作っていたからよ」

 

「なっ!?」

 

「えっ!?」

 

その言葉に二人は驚く。彼女が言うには40年前にすでにISが誕生しているからだ

 

「すまん。杉田。その開発者の名は覚えているか?」

 

千冬は信じられない気持ちを抑えてその開発者の名を聞く

 

「・・・・・道子。篠ノ之道子だよ」

 

「篠ノ之・・・・道子」

 

千冬はその名を聞くと何か知っているような顔をする。

 

「織斑先生・・・・その人のこと知っているんですか?」

 

「ああ・・・・・・篠ノ之道子はISの開発者。篠ノ之束の祖母だ。私も小さいころあったことはあるが…まさか彼女が束より先にしかもそんな昔にISを開発していたとは知らなかった・・・」

 

「でも、そんな前にISが作られていたんならなぜ、道子さんは公表しなかったんでしょうか・・・」

 

「言われてみれば確かにな・・・・・・すまぬが杉田。そのことを教えてくれないか?道子さんのこと。そして彼女が作ったISのことを・・・」

 

「・・・・・・」

 

杉田は道子に会った最後の日を思い出し、二人に話した。

 

 

 

 

 

 

そう、あれは、欧州に派遣される2週間前。私は5日の休暇をもらいラバウルから日本に帰った時のことだ。

 

「おい。道子?いるか?」

 

私は親友である道子の家を訪ねた。あいつの家は剣術家でもあり神社の娘でもあった彼女はやんちゃで私とは小さい時からずっと仲良しの親友だった。

私がインターホンを鳴らしていると、ドアが開き。そこから、目はおっとりとし、髪はポニーテイルの黒髪の少女が出てきた。そう彼女が道子だ。

 

「あっ!清ちゃん。久しぶりね!さぁ入って入って!!」

 

と、元気いっぱいに私にそう言い私は彼女の家に入った。私の実家はやくざで道子の母親はあまり快く思わなかったが、父親と、娘である道子はそんなことは気にせず私と仲良くしてくれた。本当にいいやつだよ。よく小さい頃は東京の街を回って遊んだものだ。部屋に入ると、道子の両親がいないことに気付く。

 

「・・・あれ?道子。ご両親は?」

 

「ん?ああ、お父さんとお母さんは、今、用事で1日いないのよ。あっ!そうだ清ちゃん。この前、新聞で見たよ!なんか撃墜数100機超えて曹長に昇格したんだってね。今結構話題だよ。なんか近じかラバウルの戦闘が映画やドラマになるらしいし」

 

「そ、そうなの・・・・・(知らなかった・・・)」

 

元気にそういう道子に私は苦笑した。彼女は幼い時と何ら変わっていない。そのことに私は少し安心していた。

 

「そういえば道子。」

 

「ん?何、清ちゃん」

 

「そういえば、この前電話で『すごいものを作った』って言っていたけど・・・」

 

「ああ、それね♪いいよ。ついてきて」

 

そういう道子に私はついていった。そして彼女が向かったところは地下室だった。中に入るとそこは何かの研究施設のようになっていた。

ちなみに道子の趣味は科学発明で、いつかは偉大なことを成し遂げたいっていうのが口癖だった。親は神社を告げっというけど彼女は発明家になることが夢だった。

 

「これだよ・・・」

 

そういって、彼女が見せたのは何かの鎧いや、これは・・・

 

「道子。これってパワードスーツか何かか?」

 

私の目の前に置かれていたのは白色のパワードスーツらしきものだった。私がそういうと、道子は頷いて

 

「そうだよ。これが今までの常識を破る発明品で名付けて「インフィニット・ストラトス」だよ!!」

 

「インフィニット・ストラトス・・・・「無限の成層圏」っか・・・・いい名だな。道子」

 

「でしょ?」

 

私が名前をほめると道子は嬉しそうに言う。

 

「で、これはいったい何をするものなんだ?これをつけてモデルショーなんてするわけじゃないよね?」

 

「清ちゃんったら本当に冗談がうまいね♪違うよ。これは来たるべき宇宙開発…ネオフロンティアのためのパワースーツなんだ!」

 

「ネオフロンティア?」

 

「うん。今、世界中は戦争だけど、それが終われば再び宇宙進出の時代が来る。このインフィニット・ストラトスは宇宙空間での活動を想定して宇宙での過酷な任務をこなすために作ったのと、さらに災害での危険物質の除去や人命救助のために使う物なんだ!」

 

彼女ははしゃぎながらそう言う。私は道子の顔を見ると、その顔はとてもうれしそうだった。

 

「清ちゃん。これがあれば、宇宙進出もできて、さらに災害に苦しむ人を救えるんだよ!」

 

彼女はそういう。本当に道子は優しいやつだ。あいつは小さいころから困っている人のことを見過ごせない質だ。今起きている戦争を見て何か自分にできないことは何か考え、これを作ったんだろう。

 

「へ~すごいんだな・・・これ動力は何だ?」

 

「大半は電気系統などの物だけどそれを動かすための主力はこれだよ」

 

と、道子はそういい赤い球を取り出す

 

「・・・・・これは?」

 

「コアだよ。この装置を動かすための動力の源」 

 

「・・・・・これって何でできてるの?どうやって作ったの?」

 

「残念だけど、こればっかりは親友である清ちゃんでも教えられないよ。」

 

「そうか・・・・それは残念だ。・・・で、性能とか試したの?」

 

「うん。結果はすごいよ。これ見て」

 

そういい、道子はISのテスト記録書を私に渡す。その内容はまさに今までの常識を覆すものだった。

 

「・・・・・・道子。この内容。本当なのか?」

 

私がそういうと道子は今まで笑顔だったのが消えて悲しい顔になる。

 

「うん。ほんとだよ。その記録は」

 

「だとしたら、これはとんでもないものだぞ。道子これ、いつ公表するつもりなの?」

 

「清ちゃん。残念だけど。インフィニット・ストラトスは‥…ISのことは公表しないつもりだよ。おそらく永遠にね」

 

「・・・・・やっぱりか」

 

「うん。今のこれは致命的な欠点がある。それはね・・・・女性だけ、それもほんの一部しか動かすことができないんだよ。それに・・・」

 

「ああ、これはパワーが強すぎる」

 

私の呼んだ研究性能結果は、『「インフィニット・ストラトス」。別名「IS」は攻撃力、防御力、機動力は非常に高い究極の機動兵器で特に防御機能は突出して優れており、シールドエネルギーによるバリアーや「絶対防御」などによってあらゆる攻撃に対処できる。またとある場所の実験に2000発のミサイルを発射したらその9割がISにより撃墜され残り1割はエネルギー切れにより墜落。

また、このスーツは女性のほんの一部の者にしか動かすことができない』っと書かれていた。

 

「清ちゃん。清ちゃんは軍人だからわかるけど、もしISが公表され、悪人の手に渡れば・・・」

 

「ああ・・・今の戦争よりもっとひどいことになるな。たくさんの犠牲者が出る」

 

この記録を各国の軍人のお偉いさんが見たら。必ずそれをめぐって戦争になるのは火を見るより明らかだ。

 

「それにね。これにも書かれているようにこれは女性の一部の人間にしか動かせない。そうなると、男女の社会的な立場が完全に一変し、女性が男性をひどく差別する女尊男卑の時代が訪れてしまう。私はそんな時代を望んでいないし、来てほしくない。私はそんなのを作るためにISを作ったわけじゃないわ。だから、私はこの欠点を改善させるまではこれを公表する気はないわ。もしできなかったらこのISを壊し、資料を燃やして永久に封印するつもりよ。だから清ちゃん」

 

「わかっている。誰にも言わないよ。たとえ軍や国を敵に回してもね。でも道子、お前ならその欠点を直せるよ。お前は優しい科学者だ。」

 

「ふふっ・・・・ありがとね清ちゃん」

 

「道子。他にこのことを知っているやつはいるか?」

 

「清ちゃん以外なら・・・・・実験を手伝ってくれたイギリス人のリネットちゃんかな?でもあの人は大丈夫だよ。清ちゃんも何度か会ってるでしょ?」

 

「確かに、あいつは口が堅いからな。問題ないだろう」

 

「そうだね。」

 

こうして、道子は自分の発明品であるISを封印するのだった。そして私もこのことは誰にも話さないと決心するのだった。

 

 

 

 

 

「・・・・・・・というわけだ」

 

私は、二人に訊かれたことをすべて話した。

 

「・・・・まさか、40年前にそんなことがあったのか・・・」

 

「驚きです」

 

二人は杉田のお話を聞いて、あっけにとられていた。なんたってそんな前にISが発明されていたことと、その開発者がそのISの発表を中止したことだった。

 

「・・・・・織斑さん。」

 

「なんだ?」

 

「あなたは道子にあったといっていたな。あいつは今・・・・」

 

「・・・・・12年前に他界した。事故でな」

 

その言葉に私は、言葉を一時失う。

 

「そうですか。あいつは死んだのか・・・惜しいやつを失ったな・・・・・それにしても、あいつの発明であるISがここにあるっていうことは、あいつISの欠点が直されて、あいつの作ったISが今人々の役に立ってるんだな?」

 

私がそういうと、山田先生は気まずそうに眼を背ける。どうしたんだろうか・・・・・

 

「ん?どうしたんですか?山田先生。具合でも悪いんですか?」

 

「あ、あの・・・・・杉田さん。非常に言いにくいんですが・・・」

 

「?」

 

山田先生は何か言いにくいのか、なかなか話そうとしない。すると、織斑先生が

 

「杉田曹長。残念だが、今あるISはお前や道子さんの言っていた欠点は改善されていない」

 

「・・・・・え?」

 

改善されていないってどういうことだ?

 

 

 

 

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