インフィニット・ストラトス~深緑の狂犬~ 作:疾風海軍陸戦隊
朝のホームルームも終わり、私は席に座る。ちなみに私の席は織斑さんの弟である織斑一夏ってやつの隣だった。そんなこんなで、ホームルームを終わった後、休み時間の廊下には多くの生徒たちが
集まって談笑とかしていた。
「うぅ……これが見世物にされるパンダの気持ちなのか?」
と、机に伏せてげんなりする一夏。
「大丈夫か?まだ1時限目も始まってねえんだぞ?」
「杉田さんだったっけ・・・・大丈夫じゃないと言えばうそになるかな」
そう言い、乾いた笑いをする一夏。すると・・・・
「一夏・・・・」
ポニーテイルの黒髪の少女が彼の前に立つ。
「箒?」
「(箒?ッとするとこいつが道子の孫の篠ノ之箒か・・・・)」
私は箒っという少女を見る。確かにわずかだが道子に似ている。髪型もそうだが、なんていうか‥‥その胸のお餅とかも
「何を見てるんだ?私の顔に何か知ているのか?」
私の視線に気づいたのか箒が私の顔を睨む
「いえ・・・・ただ、私の知人に似ていたので・・・・」
「そ、そうか・・・・それじゃあ一夏少し来てくれ」
「あ、ああ・・・」
そう言い、一夏は箒と一緒に廊下に出る。
「あの二人・・・・・幼馴染だな」
私がそう呟く。なぜそう思ったかといいうとただの勘だ。私は何もやることもなく。声をかける人もいない。よって私がいますること・・・・1時間目が始まるまでの間、寝ること。別に友達がいないとかそういうのをばれないようにするためじゃない。いや、本当よ。
まあ、そんなこんなで休み時間が終わり1時間目が始まる。
その授業の内容はISについてのものだった。教壇では山田先生が話をしていて、その横では織斑先生が授業を見ていた。一夏は授業を必死に聞いているのだが何を言ってるのかさっぱり理解できていなかった。
「(このアクティブなんちゃらとか広域うんたらとか、どういう意味なんだ!?そういえば転入生の杉田さんはどうなんだ?もしかして内容とかわかって・・・・)」
そう言い一夏は杉田のいる机を見るのだが・・・・
「ぐ~~~~~~」
いびきをかいて気持ちよさそうに寝ていた。
「(って、寝てるよこの人!?)」
「織斑君、何かありますか?」
すると、一夏が困惑しているのに気付いたのか山田先生は声をかける。
「え、えっと、あの……」
「質問が有ったら聞いてくださいね。何せ私は先生ですから」
胸を張ってそう言う山田先生に、おずおずと挙手する一夏。
「あの、先生……」
「はい、織斑君」
「ほとんど全部わかりません」
「え!?全部ですか!?」
一夏の言葉に山田先生は驚いて目を丸くする。すると、さっきまで山田先生のそばでじっと見ていた姉の千冬が近づいてくる
「織斑・・・皆もそうだが、確か入学時にISの参考書渡されたはずだよな・・・・ちゃんと読んだのか?」
そう言い千冬は一夏に鋭い目線を向ける
「あ。あの分厚い奴ですか?」
「そうだ、『必読』と書いてあっただろ?それをどうしたんだ?」
「いや、あの・・・・古い電話帳と間違えて捨てました」
と言った瞬間・・・・・
ドゴっ!
案の定鉄拳制裁を喰らわれた。
「馬鹿者っ!大切な資料を捨てるとは何事だっ!・・・・・はぁ~まったく。後で再発行してやるから、一週間以内に覚えろ。いいな!」
「い、いや、それ以前にあの量を一週間じゃ無理が……」
「やれと言っている。二度も言わせるな・・・・」
「は・・・はい・・・・」
鋭い眼光でそういう千冬に一夏は『はい』っとしか言えなかった。
「それとだ・・・・・」
千冬はそう言って杉田のところに行くそして・・・・
ゴチンッ
「あいたぁ!」
一夏の隣で寝ていた清美にげんこつをし、頭を殴られた清美はあまりの痛さに飛び起きる
「いきなり何するんですかお母さん・・・・今日は日曜ですよ?まったくおっちょこちょいなんだから~」
「今日は火曜だ!それと私は貴様の母親じゃない。寝ぼけるな!授業中居眠りとはいい度胸だな・・・・・杉田」
そう言い眉間に青筋を立てる千冬に対し、清美はあくびをしながら目をこする
「いや、授業の内容たってISのことでしょ?そんなこと知ってるので聞く必要ありません」
と、平然に言う清美に
「そうか‥‥聞く必要がないか・・・・それじゃあ、杉田、質問だ。ISについているアクティブ・イナーシャル・キャンセラーとは何か言えるか?」
「ん?能動的慣性無効化装置。物体の動きを自分の意思で止められる装置です」
「あ、当たってます。織斑先生」
「それじゃあ、次の質問だ。AICとPICの違いはなんだ?答えてみろ」
「それも簡単です。PICは自身のISが飛ぶための装置。よって自機のIS以外には作用しない。しかし対してAICは自分以外の機体の動きを止められることができる。つまり要約すると自機以外に効果が及ぶかの有無が違うっということです」
「これもあってます」
その後、千冬は30問ぐらいISについての問題を出した。しかも資料にはあまり書かれていないところの出したのだが清美は淡々と答える
「‥…ということです」
最後の質問の答えを言うとみんな静まりかえってしまう。
「お、織斑先生・・・・・杉田さんの答え全部当たっています」
山田先生も驚きを隠せずにいた。
「(そいいえばこいつ、ISの本当の開発者である道子さんとは親友だったっと言ってたな。ならば資料に載ってないことも知ってて当然か・・・・)なるほどお前がISについてよく知ってることはよくわかった。だが今は授業中だ今後、居眠りなどしないようにな杉田」
「……善処します。織斑先生」
そう、杉田がそう言い、授業は再開するのだった。
そして授業が終わり、またも昼休みが始まった。周りにいた女子生徒たちはいっせいに、杉田に集まる
「杉田さんってすごいね!あんな分厚い本の内容を暗記できるなんて」
「私なら絶対に無理だよ~」
「ねえ、ねえ、どうやったらあんなのを暗記できるの?」
女子生徒たちが杉田にさっきのことを聞く
「別に普通に読んでたら頭に残っただけよ。」
杉田は実は昔ISの開発者と親友だったから内容のことを知っていたなんて言えず、笑ってごまかすのだった。
「(それにしても80年たってもISの内容は9割変わらなかったな・・・・あのぐらい月日が空いてたら結構変わってると思ったんだけどな・・・・)」
そう言う風に考えていた。すると
「あ、あの・・・・杉田さん」
一夏が杉田に話しかけた
「ん?何ですか織斑?」
「あ、あの・・・できればいいんだけど勉強手伝ってくれないか?」
「ん?ああ、ISの参考書の内容のことですか?」
「ああ、俺一人じゃあ、どうしようもできなくて」
「…いいですよ。この後の予定とかもありませんし」
「いのか!?ありがとう杉田」
そう二人が話している時だった。
「ちょっとよろしくて?」
「ん?」
「は?」
「まぁ!何ですの、そのお返事は!私に話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度と言う物があるのではないのですか!?」
一夏達の後ろに金髪ドリルの少女が立っていた。その様子に二人ともきょとんとしている。
「悪いな、俺は君が誰だか知らないし」
「なっ!?何ですって!?」
「杉田、お前はこの人が誰だか知ってるか?」
「知るわけないでしょ。今初めて会ったんだから(なんだこいつ・・・・それにこいつ誰かに似ているような・・・・)」
「なっ!?そちらのあなたまで・・・私の名はセシリア・オルコットを!?イギリスの代表候補生にして、入試主席のエリートなのですよ!そんな私を知らないですって!?」
「(オルコット!?まさかこいつ・・・・)」
清美がそう思っていると一夏が清美の肩を軽くたたく
「ん?何だ織斑?」
「なぁ、杉田、一つ聞いていいか?」
「何?」
「・・・・・代表候補生って何だ?」
一夏がそれを言った瞬間、クラス中の女子が思いっきりずっこけ、清美はあきれてため息をつく
「そのまんまの意味よ織斑。その国のISの代表者の候補者。つまり、身近でいうならスポーツのレギュラー選手の候補の人って考えればいいのよ」
「へ~そうなんだ・・・」
「信じられませんわ!この国の男性はここまで無知だったなんて。とにかく!本来であれば私のようなエリートとクラスを共にし、話しかけられるだけでも幸運なのです!そこを理解していますの!?」
「そうか、それはラッキーだ」
「ラッキーって‥‥あなたバカにしてますの……。それと杉田さんはどう思ってるんですか?あなたは女性ですからお分かりですよね?」
「そんなどうでもいいこと興味はない」
ッと、そっけなく言う清美にセシリアは・・・・
「な!?あなた!私の話を聞いてましたの!?私は優秀なうえ代表候補生なのですよ!?」
と、顔を真っ赤にしてそう詰め寄るが・・・・
「そんなこと知ったことじゃないわ。それにその代表候補生ていうのもただの肩書だけのお飾り。正直言って本当にどうでもいいわ(・・・・本当にこいつ代表候補生なのか?そういう風には見えん)」
と、あっさり言われるのであった。
「なな!……、ふん!まぁ良いですわ。……私は優秀ですから、そのようなことににいちいち怒ったりはしませんわ。それに優秀なものは困っている人に手を差し伸べるもの。ですからわからない事があれば、まぁ、泣いて頼んでくれれば教えて差し上げなくもないですわよ。」
どや顔でいうセシリアに対し一夏は・・・・
「いや、せっかくだけどいいよ。もう杉田さんと一緒に勉強するって約束したし」
一夏はそう言うがセシリアは全くひこうとしなかった。
「で、ですが私は入試の際に教官を倒したエリート!ですから!こんな戦い方も知らない普通の子じゃなくて」
と、セシリアは清美を指さしてそう言うが・・・・
「(私から見れば、あなたこそ本当の戦いを知らない小娘だぞ。紫電改の20ミリ機関砲ででポイしてやろうか#)」
と、内心イライラしている杉田だった。そんなことも気づかずセシリアは一夏と話す。
「ん?教官なら俺も倒したぞ?」
「何ですって!?私だけと聞いていましたのに!?」
「女性だけはっという話じゃないか?まぁ倒したっていうか、突っ込んできたのを避けたら壁にぶつかって 自爆しただけだったんだけどな。」
その言葉を聞き、彼女は興奮するのだったが、タイミングよく授業チャイムが鳴り、オルコットは席に着くのだった。
一方、杉田は机に肘をつき考え事をしていた。
「(セシリア・オルコットか・・・・・まさかと思うが
そう考える清美だった。
はい。おひさしです。次はクラス代表対抗戦っと行きます。そしてセシリアは清美に対し思わずの爆弾発言を落とします。次回もお楽しみに