第一話 孤独な少年の幻想入り
―――一人は嫌だ。
―――どうして皆居なくなる。
―――誰か……
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俺は宮代琴羽、名前のせいでよく女扱いされるが男だ。
頭の悪い学校に通う、ごく普通の高校生だ。
子供の頃から女のような中性的な顔をしていて、周りからは姫呼ばわりや男の娘扱い。
俺は女扱いされるのが嫌で、どうすればいいか子どもの頃から悩んでいた。
結果俺は、強くなろうとした。
知恵を付けることや権力を得ること。
そんなに難しいことなんていらない。
腕や脚を鍛えること。
ただそれだけでいい。
強くなれば女扱いされることも、嘗められることもない。
そう思ったからだ。
それからは喧嘩を続けた。
喧嘩をして、力をつけて、自分のことを知らない奴が居なくなるぐらいにまで強くなれた。
一人前の男として見てもららう。
それがひとつの望みだった。
だけど、喧嘩をし続けて、悪い噂ばかりになった俺は校内でも、校外でも、争い続けた。
そんな俺に近づこうとする人は、当然いなかった。
俺はそんなこと微塵も考えていなかった。
ただ強くなりたくて、喧嘩をしていただけだった。
ただ男として見られたかっただけだった。
一人になりたいなんて、思ってなかった。
そして今もまた、俺は喧嘩をする……
「お前が宮代か、随分弱そうだな~。本当にそんなに強いのか~?」
体の大きいいかにも小物感のある男が絡んできた。
どうやら他校の奴らしい。
俺とは違う制服を、乱しながら着ていた。
そんな奴に、俺は微塵の興味もなかった。
(他校の奴か。面倒くさい。適当にやるか。)
「おい聞いてんのかよ。」
そんな相手を面倒くさいと感じた俺は、そいつの懐に潜り込み……
「な!?」
「喧嘩を初めんのにスタートの掛け声があると思ったか?」
そいつの腕を折った。
こうゆう奴は何度も見てる。
だからこの後の行動も分かっていた。
逃げるか、反撃か。
その二つだ。
「てめえ!?」
殴ってきた。
この場合のこいつの行動は、完全なる外れだ。
拳が俺に当たる寸前―ガシャァという音がした。
殴り飛ばしたそいつの体が後ろにあった鉄の棒に当たったのだ。
工事中だったのだろう、そいつの体は腕だけでなく足の骨も折れていた。
(自分よりも腕力が強い相手を見つけたなら、逃げるのが正解だろうに。反撃にしても、殴るのは愚策もいいとこだろ。そんなんだから弱いんだよ。)
俺は心の中で、その相手を蔑んだ。
(どうせもう動けない、帰ろう。)
そう思って俺は帰路についた。
どうせ明日も喧嘩は売られる。
とっとと帰ろう。
「――!?」
帰宅途中、上から声がした。
女の声だった、間違いなく喧嘩売りじゃない。
「――別の世界に行ってみませんか?」
突然上から声がして驚いた、だが、普段なら別にどうと思いもしなかっただろう。――その女がよく分からない空間から体を出していなければ。
「お前誰だ!?それは何だよ!?」
動揺を隠せずに叫んだ。
「お前とは失礼ね。こんな美人が声を掛けたんだから少しは喜んだら?」
その自称美人の女は、そういいながら空間から出てきた。
確かに美人ではあった、少なくとも町を歩けば誰もが見るほどの。
しかし、残念ながら俺はそうゆうことには全くと言って良い程興味がない。
人と関わってこなかったんだ、当然のことだろう。
俺はとりあえずその人?に色々と聞くことにした。
「……別の世界って言うのは一体何のことだ?新手の勧誘か?」
落ち着きを取り戻し、とりあえず一番気になっていたことを聞いた。
「言葉のまんま。異世界に行きたくない?って聞いてるの。」
(こいつが変な空間から体出してなけりゃ別の世界なんて信じなかったな。)
正直今の退屈な毎日に嫌気がさしていた俺は、そんな突拍子もない現実を面白く思った。
新しい暮らしを、新しい場所を、今より楽しめる場所を。
俺は求めた。
だから俺は、次の質問で行くか決めることにした。
「この世界より……面白いか?」
「ええ。少なくとも普通に学校に通う高校生でいるよりは楽しいわ。」
女は即答した。
そして俺も、この回答を聞いて即答した。
「行ってやる!」
瞬間、女は微笑して空間を作った。
そしてそれに入った俺は――酔いで意識を失った。
ありがとうございました。つまらない作品ですがこれからもよろしくお願いします。