東方独団記   作:十六夜凜

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こんにちわ。凛です。そういえば前回運ばれて来たの誰か分からないですよね?霊夢、魔理沙、ニトリ、文、椛、他天狗達(白狼天狗達)です。戦闘中は藍、橙、他天狗達(白狼天狗達)です。ちなみに他の戦闘が弱い妖怪達(下等妖怪)は避難してます。ではでは~


第二十話 限界

隙間を抜けて最初に映ったのは、風の斬撃(おそらく鎌鼬だろう。)だった。

その斬撃は天狗達の体を次々と裂いていく。

その中で、狐と猫の妖怪が避け続けていた。

『ルオオオオオオォォォォオオオ!!』

斬撃を放っていた者は、雄叫びを上げ避け続ける二人に飛びかかった。

(まずい!)

と思い俺も同時に飛びかかった。

その巨漢は狐の妖怪を切り裂こうと手を上げた。

「藍様!避けて下さい!」

猫が声をかけるも遅く、腕から血が噴き出した。

ただし、その直前に狐を突飛ばした俺の腕から。

「ぐっ!吹き飛べ!」

痛みに耐えながら蹴り飛ばした。

「あ、貴方は…?」

「悪いが自己紹介は後だ!構えろ!」

「!そうですね。見たところ貴方は近接攻撃が得意そうですね。後ろから弾幕で援護しますので近距離で攻撃して下さい。橙!行きますよ!式神『橙』」

「分かりました!藍様!化猫『橙』!」

「じゃあ俺も突っ込むか。」

二人のスペルと同時に弾幕が出現した。

直後に俺も能力で走った。

『オオオオォォォォォォ!』

だが俺達の攻撃が届く寸前、雄叫びを上げた巨漢からとてつもない竜巻が起こった。

周りの天狗は全滅し、近くにいた俺は吹き飛ばされ、二人の弾幕はかき消された。

「がっ!?な…なんだ?」

吹き飛ばされた俺は木に激突し、二人も離れていた筈なのに吹き飛ばされていた。

「そんな…まだ…こんな力が…大天狗の妖力は底なしとでもいうのか…!」

(大天狗?この山は天狗のものだろ?なら治めてるのは大天狗じゃないのか?)

「そんなことどうでもいい…狐!猫連れて早くどっか行け!誰でもいい!助けを連れてこい!」

「そんな…貴方はどうする気ですか!」

「俺は……!?」

答える前に鎌鼬が俺に向けて放たれた。

「糞が…!」

大きい力には大きい力を。

俺のスペルの一つは、無理をすればかなりの威力(下手をすれば魔理沙のマスパ以上の威力の)を出せるものがある。

しかし霊夢や紫が壊せないような竜巻を壊す威力はだせない。

そう理解した俺は別の攻撃法を考えた。

大天狗の攻撃は狐と猫には行かず俺だけに集中していた。

(狙いは俺なのか…?なら…!)

「狐!狙いは俺だ!時間は稼ぐ!早く行け!」

俺は狐と猫のいる逆側へ回り込み、鎌鼬を避け続けた。

渋ってはいたようだが、狐と猫の姿は消え、もういなくなっていることが確認された。

スペルを使わず攻撃を当てられないか試したが、俺の放つ銃弾や投げナイフは弾かれ、相手の弾として飛んできた。

(反射の能力か?これじゃ撃っても反されるのがおちか。避け続ける…いや…)

俺は奴の攻撃の弱点を突くため、スペルを変換した。

それと同時に新たなスペル作った。

(威力は下がるがこれしかない!)

「魔壁『翻る大地』(ひるがえるだいち)、魔砲『大地巡る剣砲』(だいちめぐるけんほう)!」

地形を利用した新たなスペルは、ぱっと思い付いた程度のものとしては強力だった。

『ガアアアアアアァァァァ!』

地面が捲られ盾となり、大天狗の地面からは大剣が飛び出ていた。

そこらの妖怪なら確実に倒せる一撃だった。

「これでどうだ…?」

あの雄叫びからして、明らかにダメージにはなっていた筈だ。

ただ一つの誤算を除き、狙い通りの攻撃になった。

だがその誤算は大きすぎた。

その竜巻の能力だった。

地面から突き出た剣は砕かれ、鎌鼬は壁を破壊した。

(!なっ!?嘘だろ!?)

砕かれた壁の破片を避け、飛び続ける鎌鼬も避け続け、相手の能力解析を行った。

しかし、明らかになったのは自分の能力では、勝ち目がないということだけだった。

自分の最大火力の攻撃を砕かれ、弾幕やナイフさえも弾かれ、時間稼ぎさえも出来るか分からない。

「ぐっ!?こんな…ときに…!」

全身から血が噴きでる。

能力の対価だった。

動きが止まった一瞬の隙に、鎌鼬が放たれる。

「しま――!」

防御も間に合わず、腕が裂かれる。

続けて脚、腹と次々に裂かれた。

「がっ!ああ、あ…」

倒れこみ、激痛によって薄れる意識の中、歩み寄る大天狗の足音だけが鮮明に聞こえる。

頭を掴まれ、後ろの木に押さえつけられる。

「ガアアアアアア!」

そのままとてつもない握力で頭を握られる。

大天狗が纏っている風は俺を裂き続け、体中がぼろぼろになる。

(こんな簡単に死ぬのかよ……約束も守れねえのかよ……こいつ倒せなきゃ傷付く人が…大勢…出るのに…仕事も…こなせねえのかよ…)

『生きて…!』

過去に親友から言われた言葉を、いま思い出した。

「!……死ねない…まだ…死んでたまるか…」

ぼろぼろの腕を無理矢理動かし、対価などお構い無しに能力を使った。

だがどれだけ力もうがほどくことは出来ず、自分を掴む腕の力が強くなるばかりだった。

(どうすりゃいいんだよ…俺の力はこの程度なのかよ…狐………頼む…倒してくれ…)

「せめて…こんぐらいはしてやる…!」

能力で大天狗が纏っている風を消した。

だがそれで魔力は完全に尽きてしまった。

脱力し、腕は下がり、抵抗の力ももう残っていなかった。

意識は薄れ、視界には何もなくなった。

周りが白くなり、死んだはずの親友達の姿が見えた。

それと共に遊ぶ過去の自分、血の繋がらない家族、そして霊夢や魔理沙、幻想郷の人達。

(これが走馬灯ってやつか?そうか…俺はやっと、お前らの所に…)

『本当にそれでいいのか?』

目の前の景色が消え、一人の少年が立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




橙の様呼びは読み方しゃまです。書きづらいんですよ。しゃまの方がいろんな作品で多い喋り方ですし。どうでもいいですかそうですかそうですよね。そういえばタグにチート能力を付けた理由はそのうち分かります。では。
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