東方独団記   作:十六夜凜

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そういえばちょっと分かりずらいスペルを作ってしまったので少し解説。『付与術消去』は相手の能力、狂化、弾幕などを全て消すスペルです。ただし指定した一人の能力を消すものなので二人以上なら片方には効かないという欠点があるスペルです。一対一なら最強です。もとになった能力はちゃんとあります。とゆーか何かの漫画とかからパクる以外スペル作れませんよ。ではでは~。


第二十五話 永遠亭三日目

「なあ天智?雷はスペル以外でも使えんのか?」

竹林を切るのに鎌鼬しか使ってなかった俺は、今更だが天智の能力を思い出した。

『使えないわけないだろ。俺の能力が風だけとか勘違いしてんのか?』

天智の言うとおり天智の能力は天の力を操る能力だ。

使えないわけがない。

「それもそうか。なら風や雷以外には何が使えんだ?」

天の力を操るというのがいまいち理解しきれてない俺は、本心で何が出来るか気になった。

『お前の体が保つなら使えんだがなぁ。天の力を操るってのは簡単に言えば天を操るってことにもなるんだ。やろうと思えば天候も操れる。実際俺は出来るからな。だけどお前は体が保たないからな。あまり勧めはしない。』

確かに治療には対価はないようだが、『天風貫雷』を使ったときは、目と腕を片方ずつ失った。

『今のお前なら以前の戦いとは違って雷も対価無しで使えるだろうな。他の力を使うには、お前は条件を無視しすぎてる。』

「条件?」

『ああ。この能力はたった一つだけ使用に条件がある。まあいつか教えてやる。』

「今は出来ないのか?」

『やめとけ。今のお前じゃ精神が保たない。いつかお前が耐えられるようになったとき、力を与えてやる。』

「……分かった。今なら雷を使うのは対価無しに出来るんだな?」

『前は俺の力をお前が発揮しきれなかったのが原因で対価を与えられた。今なら対価はいらない。』

原理的には天智の能力を俺が使う形だから、天智の神力を俺の霊力に還元、それから使わなければならないが、大天狗との戦いは神力をそのまま使った。

そのために対価が与えられたが、その変換の方法は既に理解出来ている。

対価がいらないのはそのためだ。

『まあ俺の力を使うときの容姿の変化は抑えられないけどな。』

「…………」

神力を還元するときに発せられる力は、俺ではなく天智のものだ。

天智の姿になってしまうのは、少なからず天智の力を使っているからだ。

(あんま使わないでおこう。)

そう心に決めたものの、恐らくこれから先ずっと使う力だ、と諦めた。

「これで最後にして永遠亭に帰ろう。」

鎌鼬で既に切り刻まれた竹林に、軽くだが雷を放ってみた。

軽くやったつもりだが、切り倒された竹を焼きつくした。

「こんな威力出んのか。バレないうちに帰ろう。」

思った以上の威力が出て、少し焦った俺は、風を足に纏って走った。

(鎌鼬以外も練習してよかった。)

 

 

 

 

 

 

 

 

地図を能力で使うのを忘れず走ったおかげで、以前のように迷うことなく永遠亭に着いた。

「便利だなこの能力。」

一人言を呟いてもともと自分が抜け出した病室へと戻ろうとした。

しかし後ろから声をかけられた。

「満足したかしら?」

声の主は永琳だった。

満足したか、ということは俺の行動は完全にバレてたようだ。

「…いつ気付いたんだ?」

「貴方が抜け出したときから。」

つまり最初から俺の行動は筒抜けだったらしい。

「………俺の能力全部知られたみたいだな。」

「…ええ。悪いとは思ったけど、少し見させてもらったわ。紫は知っているの?」

「いや…勝手に抜け出して能力使ってたのは俺だ。ついでにこっちも悪いんだが、この能力について誰にも言わないでくれ。少し事情があるんだ。」

「…分かったわ。でも永遠亭にいる間は私に言ってってもらうわ。優曇華が琴羽がいないって騒いでたのを宥めるの大変だったんだから。」

理解してくれたようだが、鈴仙にも悪いことしたようだ。

「そんな早く起きてんのか。後で謝っとくよ。」

「今の時間的にはあまり早くもないけどね。さ、もう優曇華が朝ご飯作ってるんだから、早く来なさい。」

「分かった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「優曇華、ただいま。」

「あ、師匠!琴羽さん見つけたんですね!」

元気に永琳を迎える鈴仙に、とにかく謝ることにした。

「悪い勝手に抜け出して。」

「あ、えっと…気にしないで下さい。……と、とにかくご飯にしましょう!」

空気が悪くなったと思ったのか、それだけ言って鈴仙は行ってしまった。

「ほら、行くわよ。」

「…分かった。」

 

 

 

 

 

 

「ねえ琴羽~食べた後一緒にゲームしましょ。」

輝夜から食事中にそう言われた。

「…俺ゲームなんてほとんどしたことないけど…」

実際もとの世界でもほとんどしなかった。

暇なときは本を読むか、寝てるか程度だった。

「いいのよ下手でも。どうせ今貴方が見る患者なんていないし暇でしょ?」

確かに怪我人は今はいなかった。本来なら紫も入院しなきゃいけなかったが、無視してあいつは帰った。

他にも霊夢や魔理沙達はあまり怪我が多かったわけではないので、治したすぐ後に帰っていった。

永琳に目配せしてどうすればいいか聞いた。

「琴羽、どうせ今日は患者は少ないし、今日の貴方の仕事は姫様の遊び相手にするわ。」

永琳なら許さないと思ったので、少し驚いた。

「え…?」

「やった!」

「…はぁ。分かった。ついでに明日は俺は休みにしてくれ。そろそろ一度帰りたい。」

「ええいいわよ。でも仕事に関して日程や内容を決めたいから、後で来てくれる?」

「ああ。……ごちそうさま。」

「後で部屋来てねー」

食事を終えて一度部屋に戻った後、輝夜の遊び相手をしてその日は終わった。

途中でてゐも加わり疲れ切って部屋に戻ったころには、既に夜の十時を過ぎていた。

 

 

 

 

 




今考えると天智十分チート能力ですね。まあこれからもっとチートになりますが。では。
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