東方独団記   作:十六夜凜

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近々最初の方の回を全部書き直すかもしれません。正直最初の方は急ぎ足で書いていたもので、まあ簡単に言うと話に入るまでは結構適当に書いていたんで、今ならもう少しまともな文は書けるでしょう。ということです。……この説明も分かりずらいですね。書き直すかもしれないということだけ分かれば十分です。本当にやるかは未定ですがね!ではでは~


第三十三話 本来の紅魔館

咲夜が時を止めて逃がしてくれなければ全滅していただろう。

フランを除いた紅魔館の面々は、紅魔館から少し離れて休んでいた。

フランから発せられた妖力は、周囲に霧のように張り巡らされていた。

それは結界のように誰も寄せ付けない。

それを間近で受けた俺たちは少しとはいえ傷を負っていた

そんななか、レミリアが口を開いた。

「……なんで貴方は気付いたの?」

フランが暴走する直前、俺だけがそのことに気付けたことを訝しんだようだ。

俺は沈黙しか出来なかった。

もし話すのなら、天智のことも話さなければならない。

そうなれば俺の居場所はなくなる。

レミリア達にこのことを話せば、天智の存在は危険なものだと判断されるだろう。

たとえ俺が天智は危険な存在じゃないと説得できたとしても、すぐに俺の能力の痕跡は見つかり、危険だということは変わらないだろう。

そう思われれば弁明のしようなどない。

危険な能力は忌み嫌われるもの。

紫は認めていたが、他がどう思うかは分からない。

確かに天智より強い奴はこの世界にはたくさんいる。

だがこの能力は特殊だ。

使いようによっては悪用も、戦闘にも使える。

妖怪を嫌う人間にばれれば、退治屋に仕立て上げられてもおかしくない。

ニトリのように魂を操作できる機械や能力を使われれば、天智がどうなるか分からない。

外来人のように家族がいないものが強い能力を持っているということは、他人が悪用しやすいということでもある。

他人の関心を自分に向けないためにも、この能力がばれるわけにはいかなかった。

外来人が幻想郷に住み着いた。

その程度の噂で終わらせるべきだったんだ。

しかしこの能力を使わなければフランを助けられないのも事実。

この能力についてぽつぽつと話し始めた。

 

 

 

 

 

「……これが今の俺の能力だ。」

「…天智っていうのは今も聞いてるの?」

『おい、能力で体作れ。今なら数分ぐらい平気だろ?』

(分かった。)

能力を使って天智の体を作りだした。

『初めまして、だな。』

問題の張本人であり、唯一フランを救える存在が姿を現した。

「……確かにこの力ならばれるだけでも問題ね。」

レミリアにはこの力の強さが分かるらしい。

咲夜には分からなかったようだが、抑えの利かないその力の強さに、他の三人は身構えていた。

「それで貴方はフランを救うことに協力してくれるのかしら?」

この場で唯一フランより強い力を持つ者である天智に、その問いは至極当然と言えるだろう。

その問いに、天智は静かに答えた。

『今程度の俺の力じゃかてもしないだろうな。本来の力ならともかく。それにお前らに協力するつもりもない、が…』

言いながらこちらを見る。

『フランにはあそこで世話になったからな。それに琴羽は助けたいみたいなんでな。俺は戦えないが、琴羽に俺の神力を分けるぐらいはしてやる。後は任せるぜ?』

「力分けられりゃ十分だ。まああの強さだと加減は利かない。いや、全力で戦っても勝てるか分からない。」

『だろうな。弱らせるだけでもきついだろうな。そこはお前の技量次第だ。助けたいなら弱らせな。その後なら解放のスペルも効く。』

弱らせるだけで勝てる。

だとしてもそれが難しい。

(こっちの攻撃は効くか分からない。攻撃をくらえばそこで終わり。まったく、理不尽なもんだな。)

「天智、行くぞ。」

『分かった。』

俺は天智の姿を消そうとした。

しかしレミリアから疑問が投げかけられた。

「私たちが協力するのは出来ないの?」

出来れば協力はしてほしい。

だがあの中で自由に動けるのは俺ぐらいなもの。

理由は簡単。

フランの暴走が敵の仕業だとしたら、大天狗の時と同じように狙いは俺。

あの結界のような霧にある因果は、俺の殺害。

それによる副作用は、俺以外の侵入の妨害。

レミリア達には悪いが、待っててもらうことしかできない。

そのことを説明した後に、天智の姿を消して、俺は紅魔館に戻った。

 

 

 

 

 

 

近づくだけでも痛いと思う殺気。

禍々しい妖力。

まさに吸血鬼の館と言えるだろう。

これが本来の紅魔館の可能性と言っても過言じゃない。

『琴羽、フラン以外の気配がする。数えきれない。』

「全部蹴散らす。倒さなくとも風で吹き飛ばせばそれでいい。」

天智の言った通り紅魔館の中には、亡霊のようなものなのか、黒い人の形をした靄が闊歩していた。

宣言通り鎌鼬は亡霊を次々と切っていく。

俺の足は少しも止まらない。

亡霊を裂きながら、この館で唯一生命力を持つ者の元まで走る。

『琴羽、絶対に躊躇はするなよ。こいつらにも。____フランにも。』

「…………」

分かっている、とも答えなかった。

ただ黙々と、走り続けた。

 

 




次フラン戦闘回です。ちなみに琴羽の能力はまだ変わります。とゆうか増えます。まあ軽くネタバレしちゃうと天智以外にも精神世界の住人みたいの次かその次で出ます。名前……決まってないんですよね。あと準備回だと文字数少なくなるのって結構仕方ないことだと思います。次回は二千文字超えるかな?では。
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