モンハン2g久々やると楽しいんですが昨日一昨日出来なかったです。ではでは~
(?何だ?ここ…あれは……俺?)
あいつの声が消えたと思ったら、俺は公園にいた。
自分の体は透けていて、もう一人、『俺』が目の前にいた。
そしてその横には、死んだはずの翔大と陽。
三人は楽しそうに会話している。
「楽しかったねー!」
屈託のない笑顔で陽はそう言った。
「よく言うよ。あんだけ犬猫追っかけといて。」
「まあ、楽しけりゃ良いんじゃね。」
「陽、あんまそうゆうことすんなよ。」
肯定する翔大と、否定する『俺』の言葉が重なった。
「琴羽!」
「何?」
「また来ようね!」
『俺』は少し笑って「ああ。」と言った。
この会話は、二人が死ぬ前の会話だ。
(これ……あいつは!?)
辺りを見渡した。
あの時、最初に悲痛な声を上げた男の人。
その後ろには、既に包丁を持った男が立っている。
男は容赦なく、包丁を突き刺した。
悲痛な声を上げて死んでいく人々。
能力を使えば助けるのは簡単だ。
しかし触れることも出来ない。
これはあいつが俺に見せる記憶でしかないのだから。
理解はしている。
そこらの知らない奴らが死ぬのはまだ見ても平気だ。
でも、親友の二回目の死は耐えられない。
もう俺に声は届いてなかった。
「やめろ……やめてくれ……!」
何も出来ない俺は眺めるしか出来ない。
その残酷な現実を、変える方法はない。
ただ涙を流して、死んでいく二人を眺めていることしか出来ない。
目の前の三人が最後の会話をしている。
会話が終わったのか、目の前の『俺』は二人から離れていく。
過去の一部始終が見終わったというのに、この記憶は終わらない。
ここからがあいつの見せたい記憶らしい。
なにがあったのか。
記憶のない俺には分かりようがない。
そのままふらついた足取りで公演から出ていく。
(家に行くのか?)
歩いていく『俺』に付いて行くと、そこには数年間帰ることはなかった。
しかし何年も住んでいた思い出の家があった。
暗い顔で俺達は中に入っていく。
そこには、元気な姿の家族がいた。
久しぶりに見る家族の姿に、思わず涙が出る。
そこには血は繋がっていない。
しかし自分を育ててくれた母さんの姿があった。。
俺の記憶通りなら、これから事情を話して警察に行く。
しかし現実は違った。
過去の『俺』の眼は虚ろだった。
ただ暗いだけじゃなかった。
そんな状態の俺に家族からの声が届いているはずがない。
(何を?)
そんな『俺』は、急に母さんの首を掴んだ。
(……は?)
状況が理解できずに、しばらくの間呆然としていた。
母さんは、そのまま力なく倒れ伏した。
異変に気付いた父さんが部屋から現れる。
その後に続いて兄弟が現れる。
その父さんは、何もなかったところから現れた蛇に咬みつかれた。
(能力!?しかも使っているのは俺!?でもこんな能力俺は……)
「抑えきれなかったか…すまない。琴羽。」
蛇に咬まれた父さんに、兄弟たちは声をかけた。
その声を無視して、父さんは謝っていた。
咬まれているのは自分だというのに。
咬みついた蛇は、次々と切り裂かれていく。
どうやら父さんにも能力があったようだ。
目測で言うのなら、『斬撃を作る程度の能力』。
父さんが手を向けた蛇たちは、次々に裂かれていく。
「琴羽、絶対に助けてやるからな……!」
(助ける?どうゆうことなんだ。俺に何が起きてるんだ。)
困惑していたら、過去の『俺』が父さんの名前を呼んだ。
いいや違う。
『俺』の体を使っている何者かが、だ。
「漸(せん)、やっぱ手前ぇも能力者だったか。」
「鬼め……琴羽の体から出ていけ!」
「そう簡単に出てくと思うか?これは呪いなんだよ。望む者にとっては力になり、望まない者にとっては呪いとなる。こいつは永遠の呪いに蝕まれながら!いずれ死んでくんだよ!」
父さんを嘲笑うかのように、その声は部屋に響き渡った。
「さあ、手前からまずは殺してやる。その次は後ろのガキどもだ!こいつはその罪に囚われながら、惨めに死んでいくんだよ!ハハハハ!」
「………貴様の強さは知っている。俺が勝てないことも分かっている。だからせめて、封じるくらいはしてみせよう。」
「封じる?手前ごときに出来ると思ってんのかよ!仮に出来るとして俺が抵抗しないとでも?」
「…………………翔大、あとは任せたぞ。」
父さんは翔大に任せたと言い、自分を切り裂いた。
「父さん?何で……」
「この命と引き換えに、貴様を封じよう!」
『この命と引き換えに』確かに父さんはそう言った。
(命と引き換え?父さんは…死ぬのか…?そんな…そんなことって…………)
父さんの体から夥しい量の血が飛び散る。
その血は、まるで意識を持つように、『俺』の体に取り付いていく。
「な、何だこれは!?手前の能力は斬撃だけじゃねえのか!?」
「これは俺の使う能力の中で、生涯一度も使わなかった力だ。この能力は一度の使用で命を奪う。光栄に思え。この力を見ることを!生滅永封魂霊(しょうめつえいふうのこんれい)!」
父さんの体は崩れていき、その全てが『俺』の体に纏わりつく。
「この、程度……!この程度で、俺が封じられると思うなぁ!」
纏わりついていた父さんの残骸は、その言葉とともに弾かれた。
その直後、頭に直接鳴り響くように、父さんの声が聞こえた。
『琴羽…美霊…子供たち…救うことも、守ることも出来なかった弱き父に、謝ることを許してくれ…」
俺の名前を呼び、母さんの名前を呼び子供たちを呼び、尚も謝っていた。
「ククク、ハハハハハ!やはり貴様では俺を封じることなんて出来ねえんだよぉ!」
そう言った『俺』は、手を爪に変えて、兄弟たちを殺していく。
「やめろーーー!」
叫んだ。
届かないことは分かっていた。
それでも、叫ばずにはいられなかった。
全員を殺した『俺』は、やっと能力を消した。
「ハハハハハ!やってやった!これでやっと………!」
なにに気付いたのか、言葉を区切った。
「これは…!……腐っても除霊者の家系だったか。…いいぜ。今回は引き分けだ。俺の目的は達され、お前は俺を封じる。だが、これで終わりだと思うなよ、漸。」
そこで、俺の記憶は途絶えた。
ただ僕は眠りたい。睡眠不足が一番きつい。学校で存分に熟睡します。では。