東方独団記   作:十六夜凜

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一昨日持病で気絶、昨日用事があって編集作業も出来ず。朝学校ありましたしね。休日登校ほど嫌なことはありません。しかも結局投稿出来ませんでした。
モンハン2g久々やると楽しいんですが昨日一昨日出来なかったです。ではでは~


追憶 閉ざされた記憶

(?何だ?ここ…あれは……俺?)

あいつの声が消えたと思ったら、俺は公園にいた。

自分の体は透けていて、もう一人、『俺』が目の前にいた。

そしてその横には、死んだはずの翔大と陽。

三人は楽しそうに会話している。

「楽しかったねー!」

屈託のない笑顔で陽はそう言った。

「よく言うよ。あんだけ犬猫追っかけといて。」

「まあ、楽しけりゃ良いんじゃね。」

「陽、あんまそうゆうことすんなよ。」

肯定する翔大と、否定する『俺』の言葉が重なった。

「琴羽!」

「何?」

「また来ようね!」

『俺』は少し笑って「ああ。」と言った。

この会話は、二人が死ぬ前の会話だ。

(これ……あいつは!?)

辺りを見渡した。

あの時、最初に悲痛な声を上げた男の人。

その後ろには、既に包丁を持った男が立っている。

男は容赦なく、包丁を突き刺した。

悲痛な声を上げて死んでいく人々。

能力を使えば助けるのは簡単だ。

しかし触れることも出来ない。

これはあいつが俺に見せる記憶でしかないのだから。

理解はしている。

そこらの知らない奴らが死ぬのはまだ見ても平気だ。

でも、親友の二回目の死は耐えられない。

もう俺に声は届いてなかった。

「やめろ……やめてくれ……!」

何も出来ない俺は眺めるしか出来ない。

その残酷な現実を、変える方法はない。

ただ涙を流して、死んでいく二人を眺めていることしか出来ない。

目の前の三人が最後の会話をしている。

 

 

会話が終わったのか、目の前の『俺』は二人から離れていく。

過去の一部始終が見終わったというのに、この記憶は終わらない。

ここからがあいつの見せたい記憶らしい。

なにがあったのか。

記憶のない俺には分かりようがない。

そのままふらついた足取りで公演から出ていく。

(家に行くのか?)

 

 

 

歩いていく『俺』に付いて行くと、そこには数年間帰ることはなかった。

しかし何年も住んでいた思い出の家があった。

暗い顔で俺達は中に入っていく。

そこには、元気な姿の家族がいた。

久しぶりに見る家族の姿に、思わず涙が出る。

そこには血は繋がっていない。

しかし自分を育ててくれた母さんの姿があった。。

俺の記憶通りなら、これから事情を話して警察に行く。

しかし現実は違った。

過去の『俺』の眼は虚ろだった。

ただ暗いだけじゃなかった。

そんな状態の俺に家族からの声が届いているはずがない。

(何を?)

そんな『俺』は、急に母さんの首を掴んだ。

(……は?)

状況が理解できずに、しばらくの間呆然としていた。

母さんは、そのまま力なく倒れ伏した。

異変に気付いた父さんが部屋から現れる。

その後に続いて兄弟が現れる。

その父さんは、何もなかったところから現れた蛇に咬みつかれた。

(能力!?しかも使っているのは俺!?でもこんな能力俺は……)

「抑えきれなかったか…すまない。琴羽。」

蛇に咬まれた父さんに、兄弟たちは声をかけた。

その声を無視して、父さんは謝っていた。

咬まれているのは自分だというのに。

咬みついた蛇は、次々と切り裂かれていく。

どうやら父さんにも能力があったようだ。

目測で言うのなら、『斬撃を作る程度の能力』。

父さんが手を向けた蛇たちは、次々に裂かれていく。

「琴羽、絶対に助けてやるからな……!」

(助ける?どうゆうことなんだ。俺に何が起きてるんだ。)

困惑していたら、過去の『俺』が父さんの名前を呼んだ。

いいや違う。

『俺』の体を使っている何者かが、だ。

「漸(せん)、やっぱ手前ぇも能力者だったか。」

「鬼め……琴羽の体から出ていけ!」

「そう簡単に出てくと思うか?これは呪いなんだよ。望む者にとっては力になり、望まない者にとっては呪いとなる。こいつは永遠の呪いに蝕まれながら!いずれ死んでくんだよ!」

父さんを嘲笑うかのように、その声は部屋に響き渡った。

「さあ、手前からまずは殺してやる。その次は後ろのガキどもだ!こいつはその罪に囚われながら、惨めに死んでいくんだよ!ハハハハ!」

「………貴様の強さは知っている。俺が勝てないことも分かっている。だからせめて、封じるくらいはしてみせよう。」

「封じる?手前ごときに出来ると思ってんのかよ!仮に出来るとして俺が抵抗しないとでも?」

「…………………翔大、あとは任せたぞ。」

父さんは翔大に任せたと言い、自分を切り裂いた。

「父さん?何で……」

「この命と引き換えに、貴様を封じよう!」

『この命と引き換えに』確かに父さんはそう言った。

(命と引き換え?父さんは…死ぬのか…?そんな…そんなことって…………)

父さんの体から夥しい量の血が飛び散る。

その血は、まるで意識を持つように、『俺』の体に取り付いていく。

「な、何だこれは!?手前の能力は斬撃だけじゃねえのか!?」

「これは俺の使う能力の中で、生涯一度も使わなかった力だ。この能力は一度の使用で命を奪う。光栄に思え。この力を見ることを!生滅永封魂霊(しょうめつえいふうのこんれい)!」

父さんの体は崩れていき、その全てが『俺』の体に纏わりつく。

「この、程度……!この程度で、俺が封じられると思うなぁ!」

纏わりついていた父さんの残骸は、その言葉とともに弾かれた。

その直後、頭に直接鳴り響くように、父さんの声が聞こえた。

『琴羽…美霊…子供たち…救うことも、守ることも出来なかった弱き父に、謝ることを許してくれ…」

俺の名前を呼び、母さんの名前を呼び子供たちを呼び、尚も謝っていた。

「ククク、ハハハハハ!やはり貴様では俺を封じることなんて出来ねえんだよぉ!」

そう言った『俺』は、手を爪に変えて、兄弟たちを殺していく。

「やめろーーー!」

叫んだ。

届かないことは分かっていた。

それでも、叫ばずにはいられなかった。

 

 

 

全員を殺した『俺』は、やっと能力を消した。

「ハハハハハ!やってやった!これでやっと………!」

なにに気付いたのか、言葉を区切った。

「これは…!……腐っても除霊者の家系だったか。…いいぜ。今回は引き分けだ。俺の目的は達され、お前は俺を封じる。だが、これで終わりだと思うなよ、漸。」

そこで、俺の記憶は途絶えた。

 

 




ただ僕は眠りたい。睡眠不足が一番きつい。学校で存分に熟睡します。では。
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