東方独団記   作:十六夜凜

39 / 66
最初琴羽真ん中黒い琴羽最後琴羽の順で視点変わっていきます。黒琴羽にもちゃんと名前は付けますが待ってください。まだ思いついてません。出るキャラの構想はあっても名前って思いつかないんですよ。出来るだけ意味付けて作りたいですしね。名前のセンスがないのは言わないでください。ではでは~


第三十七話 本物

真っ白な空間。

止まった時間。

そんな場所に、俺は居た。

過去に誰かと話した場所。

俺が始まった場所。

目の前には少年がいて、こちらを見ている。

『琴羽、もう一度言うぞ。目を覚ませ。』

その少年は、俺に話しかけてくる。

(お前は誰だ?あれ?この声を俺は知っている?)

何も思い出せない。

自分が何をしてたのかも、何故ここに居るのかも。

『琴羽、お前はそんな簡単に壊れる奴だったか?』

(お前に何が分かるんだよ。俺だって自分が何も分からないのに。)

記憶がない。

でも、なにもかもどうでもいいことだけは分かる。

ただ眠い。

眠りたい。

『琴羽……』

少年が近づいてくる。

『目を覚ませ。記憶を拒むな。思い出せ。自分を。』

何を言っているか、理解できない。

『何回言わせりゃ気が済むんだ……!さっさと……起きろ!』

近づいてきた少年に殴られる。

勢いで飛ばされる。

「っ!何しやが………」

どう来たのか少年はすぐ目の前まで近づいていた。

『手前はそんな簡単に壊れてていいのかよ!外で何が起きてると思ってんだ!』

(何のことだよ……関係ねえよ……外ってなんだよ………)

『お前から言ったくせに……相棒だと思ってたのは俺だけなのかよ………!』

少年が悲痛そうな声を出す。

(相棒って……なんの……)

「っ____!」

(何だ!?頭が……痛い!?)

急に頭痛に襲われた。

『琴羽……フランを助けるんだろ……?なら、こんなところで壊れてんじゃねえよ!』

その叫びを聞いて、今までの記憶が流れ込むように思い出される。

天智のこと、フランのこと、それ以前の過去の記憶。

思い出した、なにもかも。

「天智……あいつは……どこだ?」

『!壊れてると心も読めねえんだよ……面倒掛けさせんな。』

「悪いな相棒。もう大丈夫だ。あいつはどこいにる?」

『……はは。お前の体奪って外で暴れてるぜ。』

「そうか。」

聞くなり俺は外に向かう。

明確な出口はないが、以前出た時は出ることを考えた。

今回も同じようにした。

『行くんだな、琴羽。』

「ああ。フラン助ける気だったのに傷つけた。なら、今度こそ救ってみせる。力……貸してくれるか?」

『当然だろ?まあそこまで協力出来ることはないが、お前が力を貸してほしいのなら、いくらでも貸してやる。行ってこい。奴のところに。』

「……戻ってきたら教えろよ?お前やあいつのこと。」

『分かってるさ。絶対に戻ってこい。』

「ああ。」

その空間は、黒の世界へと変化していった。

 

 

 

「ハハハハハ!その程度で吸血鬼なのかぁ!?相手にもならねえなぁ!」

俺は、黒炎と針だけで吸血鬼と魔法使いを圧倒していた。

人間は戦う術もなく、悪魔は戦力外。

格闘家は針で貫かれ死亡……に見えるがあいつも妖怪。

その程度では死なないだろう。

しかし戦闘不能状態にあるのは変わらない。

実質吸血鬼と魔法使いしか戦っていない。

「パチェ!魔力はまだ持つ!?」

「平気よ。でも、スペルはあと一枚が限界。」

どうやら魔法使いはもう限界らしい。

(暴れるにはもの足りねえな……)

そんなことを考えていると、急に頭痛に襲われた。

「……!?動かない!?」

体が動かなくなった。

理解できずに困惑していると、そんな隙を吸血鬼たちが見逃すわけもなく………

「動きが止まった……?今なら…………!」

「レミィ!」

「分かってる!『紅色の幻想郷』!」

「水&木符『ウォーターエルフ』!」

それぞれの弾幕が大量に発せられる。

「しまっ………!」

その全てをくらう。

「ガアアアアアアアア!」

(一体あれは………?)

その瞬間辺りが暗転した。

 

 

 

「来たな。」

天智はこの世界には来れないらしく、一人でいた。

世界への侵入。

それは精神を最も蝕む行為。

案の定目的の相手はここへ来た。

「ここは……?」

「よう。さっきぶりだな。」

来たばかりのそいつに声をかける。

「お前………!?」

「何故俺がここに居るのかって顔だな。」

「馬鹿な!なぜお前はそこまで平静としている!?あの記憶を見て、何故壊れない!?」

「………一度は壊れたさ。それを救ったのは他でもない。俺の相棒さ。」

「!……天智……!」

天智に激怒しているようだ。

当たり前だろう。

自分の邪魔をされて怒らないものなどいないのだから。

だからこそ俺は言ってやった。

「怒ってるのがお前だけだと思ってんじゃねえぞ……」

「……何が言いたい。」

「フランやレミリアを傷つけておいて、簡単に許されると思うな。戦え。叩きのめしてやる。」

「……お前ごときが俺に勝てると?」

「逆に聞くぞ。たかが俺の別人格の分際で、俺に勝てると?」

「減らず口を。いいぜ、相手してやる。お前を殺して俺が本物になってやろう。」

「やってみろよ。地獄の断罪者。天智から聞いてるぜ?お前の能力を。」

「くく。能力を知ってれば勝てると?」

「お前の能力、『獄を操る程度の能力』と、天智の能力、『天を操る程度の能力』。どっちが強いと思う?」

「俺が天智に負ける?ありえないな。」

「能力の相性は考えた方がいいぜ?」

「必要ねえな。殺す奴の能力なんざ知ったことかよ。」

「それがお前の敗因だ。後悔するんじゃねえぞ。」

「ならその慢心がお前の敗因だ。そっちこそ、後悔するんじゃねえぞぉ!」

その叫びを皮切りに、実体のない二人の戦いは始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最近パソコンで書くようになったんですけど、誤字脱字ありませんかね?まああったら教えてください。オリキャラ多いんでフランの話が終わったら一度説明挟みます。では。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。