東方独団記   作:十六夜凜

44 / 66
……まあ予想通り転入回ですよ。元の世界の話はなん話か未定です。なんせ章の区切り付けるため無理矢理作ったのですから。ではでは~……あ、視点説明忘れてました。???→琴羽→???です。???はすぐ分かります。
今度こそではでは~


第四十一話 転入

「ねえ聞いた?今日転入生来るんだって!」

「転入生?」

私は目の前ではしゃぐ友達、天童 音々(てんどう ねね)に聞き返す。

噂話が大好きな彼女は、こうゆう話題を誰より好む。

私、結花 美友華(ゆいはな みゆか)は、噂話に全く興味がない。

だがこの子の明るい話し方に、私は自然と引かれていた。

「転入生って男だろ?男に興味はねえよ。」

そう言い放ったのは、化野 衛人(あだしの えいと)。

女好きの無節操男だ。

一応幼馴染なのだが、最近(一月前くらい)互いに気付いたばかりだ。

しかし、音々の性格も相まって、この三人でいることが多い。

俗に言う仲良しグループというものだ。

「でも昨日急に転入が決まったんでしょ?なんか面白そうな人が来そうじゃない?」

「私初めて聞いたけど、転入って昨日決まったの?」

「まあみゆはそういうの興味ないからね。でも不思議じゃない?昨日決まって今日転入。普通もっと時間かかるでしょ?」

「そういやそうだな。まあ急な引っ越しくらいよくある話だろ。」

「うーん……後で本人に聞いてみたら?」

「そだね。」

ドアを開けるとともに、担任の先生が入ってくる。

「全員座れー。朝のホームルーム始めんぞー。」

その声を聞いて、私達はそれぞれの席に戻る。

まあ集まっているのは私の席だが。

「えー聞いての通り転入生が来るんだが、残念ながらまだ来ていない。校長に聞いたら既に寮に行ったらしいからすぐ来ると思う。だから立ってもいいから教室出ないでしばらく待機していてくれ。」

先生が教室から出ないよう言ったが、特に教室から出てもトイレくらいしか行くところがないので、大人しく待つことにした。

 

~二分後~

「よーし全員座れー。ようやく来たぞー。」

どうやら着いたようだ。

私の席に集まっていた二人は、自分の席に戻っていった。

「教室を探して迷ったらしい。じゃ入っていいぞー。」

扉から現れたのは、朝の少年だった。

 

 

 

 

 

「入っていいぞー。」

俺の新しい担任教師の声が聞こえた。

一応二年として入れられると聞いた時は、勉強も追い付かないから丁度いいと思った。

担任も話しやすい性格で助かった。

だが教室の場所が違い、少し迷ってしまった。

次からは覚えておこうと決めた。

とりあえず呼ばれたので教室に入る。

「じゃ自己紹介よろしく。」

「宮代琴羽だ。」

さまざまなところで、俺の容姿から感想が飛び出る。

「男の娘……だと……!」

「かわいい~!」

「ちっちぇ~!」

(元の姿に戻りたい。)

そうしみじみと思った。

「静かにしろ。話したければ後で話しかけろ。宮代の席は……一例目の一番後ろな。俺は教務室に戻るからな。」

先生が出ていく。

先生が出ていった瞬間、周りの奴らが集まってきた。

「ねえ君本当に高校生なの?」

「身長いくつ?」

「今度遊ばない?」

鬱陶しく話しかけてくるが、何を言ってもこの見た目じゃ意味がない。

だがら落ち着くように言った。

それから質問攻めは授業が始まるまで続いた。

 

 

 

「え~じゃあここの問題………宮代。」

「ルート2i。」

「………うん正解。じゃあ次、衛人。」

「えーと……i。」

「よし、相変わらず外れだな。」

「先生!?」

「じゃ代わりに琴羽、解いてみろ。」

(怠い。もう寝ようかな。)

「琴羽?おーい?」

「え?あ、すみません。」

聞いてなかった。

どうやら数学の解答を求められていたようだ。

「……3。」

「正解!衛人はここ逆に解いたんだな。」

「え~もっかいチャンスください!」

「いいだろう!」

笑いが教室を覆う。

(怠いやっぱ寝よう。)

俺の意識は完全になくなった。

 

 

 

起きたら既に次の授業が始まっていた。

「琴羽~起きてるか~」

「起きてますよ……」

『あははははは。』

何故こうも教師は新しい生徒を面白がるのか……

(早く終わんねえかなぁ。)

 

 

 

「え~今日は知らせもないし、終わり。号令~」

「きりーつ、れー」

『さよなら~』

各々が終わったことに歓喜し、走って帰る者も多くいた。

俺も早く帰らなければならないので、早々に教室を出た。

いや、出ようとした。

「琴羽君、寮?」

「よ、よかったら一緒に帰らない?」

「そうだぜ琴羽。」

男女三人が話しかけてくる。

「悪い、急ぐから。」

「そ、そうか……」

「じゃ、じゃあね。」

「あ……あの!」

女子の一人が大声を上げる。

「あ…えと………朝は、ありがとう。」

と礼を述べてくる。

「朝なんかあったの?」

「う、うん、ちょっとね。」

なにか朝やったか?と思ったので、聞いてみた。

「なんかやったか?」

「………」

『え………』

「ん?」

『琴羽、朝の不良。』

(天智?お前喋れたのかよ。ってあ~あれか。学校じゃ喋んなよ。)

『はいはい。』

「あー思い出した。別にいいよ。」

別についでだったからどうでもよかった。

その意を込めて言った。

「じゃあな。」

俺は言って歩き出した。

だというのに、また呼び止められた。

「あ?転入生っつのは手前か?」

不良が多い学校だったこともあり、がらの悪い奴に捕まった。

だが、なにをするにも邪魔をされ続けた俺は、喧嘩を売ってくる相手に加減が出来るほど余裕がなかった。

「どいつもこいつもうぜえ……」

「あ?なんか言……」

窓側の壁から破砕音が鳴る。

『あ……………』

「はあ……逃げよ。」

小走りに逃げた。

 

 

 

「どうしよう……」

「あんなすげえのか……」

「見た目より全然強え……」

音々と衛人が言っている。

でも私には別のことしか頭になかった。

(碌にお礼も出来なかった……)

ということだけだった。

明日学校で改めてお礼をしようと決めた。

 

 




名前が出た時点で、人の容姿って出した方がいいんですかね?僕には無理です。なのでキャラ紹介の時に書きます。ちなみに転入生来るまで教室待機はリアルでありました。僕の時は五分。では。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。