東方独団記   作:十六夜凜

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やっぱり章分けすればよかった……十話近くになってしまう……まあもう諦めましたがね!ついでに前回二話構成といいましたね?あれは嘘だ。三話構成です。予定より文字数増えたから急遽変更しました。ではでは~


琴羽vs光司2/3

『ルールの説明を再びさせていただきます。能力、武器の使用は可。相手の降参、もしくは気絶を勝敗条件とします。闘技場よりの逃走は敗北とみなし、また闘技場を破壊する威力の能力の使用も可とします。最後に、命の保証はいたしまん。双方、準備はよろしいですか?』

闘技場の審判らしい男性が手を上げる。

『……では、始め!』

風による俊足化で、光司の眼前へと一瞬で踏み込む。

「な!?」

「遅い……!」

躊躇なく拳を突き出す。

「………」

「!?」

光司は薄っすらと笑みを浮かべる。

神力が膨れ上がる。

拳が腹に到達する前に、光司の神力が爆発する。

(そんなの聞いてねえぞ……!)

瞬時に足に爆弾の力を付与して、同時に爆発させた。

吹き飛ばされた俺と光司は、互いに攻撃を止めない。

「鎌鼬!」

「光震波!」

鎌鼬が光の一閃にて相殺される。

「雷光!」

風以上の速度で再び踏み込む。

「神速……!」

光司も神力を脚に溜めて、同レベルの速度で踏み込む。

「アアアアア!」

「ルオオオオ!」

脚に集中していた力を互いに全身に回し、高速で殴り合う。

蹴り、裏拳、殴打、全力の体術で組合う。

「俺の体術についてこれたのはお前が初めてだぜ琴羽ぁ!」

「この程度なら誰でも出来んだろ?もっとペース上げてくぞ!」

さらに速度を増す。

「ぐっ!心眼……」

しばらく押すことが出来ていたが、心眼の一言から全て防がれ始めた。

光司の能力は未来を視通せる。

さらには防ぎ方も調べられる。

どこにくるか、どう防げばいいか、全て知られていれば対処法は二つしかない。

「……!」

「もう少し遠くの未来を視通せれば回避出来たのにな。雷符『閃光の檻』……!」

距離を開けようとした光司を焼きながら、雷の檻はその身を捕らえる。

一つ目は捕縛。

逃げられることが分かっているなら、俺から逃げる道の全てを潰し続ければいい。

組合中の計測では、五秒までの未来を視られていた。

なら、それまでの自分の行動を、自分で把握し続ける。

たった五秒の間を、全て掌握すればいい。

そしてもう一つの方法は……

「逃げられないほどの範囲と威力をぶつければいい!天上『天風貫雷』!」

檻に捕らわれた状態で、俺も避けなければならない程の範囲を、その状態で避けることは当然出来ない。

空中に回避しながら唱えたそのスペルは、檻の中にいる光司へと向かう。

「ぐぅっ……あああああ!」

神力の障壁を創っていたようだが、それだけで防ぎ切れる程弱いスペルじゃない。

すぐに障壁は姿を消し、光司は雷に飲まれた。

大天狗の時よりも強化されたこのスペルは、人一人を優に飲み込む程の雷砲となっている。

その上その周りには鎌鼬。

人が耐えられる一撃ではない。

勝負は終わった、そう思ったことで気が緩んでしまったのだろう。

背後に迫る人物に、俺は気付けなかった。

「残念だったな。琴羽……」

「!?がっ!」

そのまま背後から叩き落とされる。

「ぐっ……」

(一体どうやって……避けられる答えはないはずなのに…)

「教えてやるよ、琴羽。」

光司は離れたところに降りてくる。

「この世界には、神に仕える者や次代の神、その才を持つ者やもちろん普通の天人なんかもいる。その中で俺は次代にこの世界を統べる者三神の内の一柱、神名、スサノオ。この世界の……神様さ。」

「!だからお前程の神力保有者がいなかったのか。」

「神力があれだけあって、たかが予知や読心術で終わりだと思ったかよ。俺は海を統べる者。海は世の全てを巡るもの。俺の能力は、それを利用しただけに過ぎない。」

「神と戦うなんて、予想出来るかよ……でも、面しれぇ。神に力を貰えるなら、それほどまでに信憑性の高いことはない。続けようぜ光司。今度は本気でやれよ…」

力の流れを切り替える。

今まで使っていた風を全て消し、雷へと変更する。

「まあ待てよ琴羽?まだどんな能力を本当は持ってるかも、種明かしもしてないだろ?」

「フェアじゃないとか言ってたのはどこのどいつだ?能力隠してたんじゃねえか。」

「話さなかったのは悪かったよ。正直に言えばそこまでの力を持つとは思ってなかった。だけど認めた。お前には神としての俺を見せていいってな。」

「…随分弱く見てたんだな。力を使う必要がないから、いや、俺を殺したくないから使わなかったのか。」

「……ああ。俺の本来の力なら殺してもなにもおかしくない。……折角知り合ったのに、すぐにいなくなるのは嫌なんだよ。…でもここからは違う。俺の本気でもお前は死なない。だから……ここからが本番だ。」

水を纏い、腰に一つの剣を差し、神力は、今までとは桁違いになっていた。

「俺の本当の能力は『海』。さっきのタネは、超純水を盾に、蒸気を薄く張った幻影に近い状態で接近した。種明かしは終わりだ。簡単には殺られてくれるなよ?」

「精々努力するさ。力のために……!」

草薙剣を光司は抜き構え、俺も雷で造った雷槍を構える。

「第二ラウンドの始まりだ。」

 

 




光司の妻は神大市比売にあたる人になります。そもそも結構伏線はありました。戦うのが苦手なのは殺すことを危惧してたからだし、そのあとの戦いたいという矛盾のような言葉は隠し切れない本性の表れだし、自分より強い神力の持ち主が二人目っていうのもイザナギ以外に見たことがないってことだしまだ他数ヶ所。まあこじつけですが。能力の解説はそのうちキャラ紹介でやります。多少神話を都合よく変えてますが他の作品にもよくありますしご了承下さい。では。
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