東方独団記   作:十六夜凜

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漫画の受け売り全開!ということでこんちはー。僕の投稿開く理由はいろいろなので考えないで下さい。夏休みですし何話かだしますよ。ではでは~


第六十三話 六道輪廻

「これか……?」

幼女と別れ向かった先には、確かに巨大な扉が一つあった。

一人で開けられるとも思えない程に巨大な扉が。

(…迷ってられないか……)

「槌」

能力で一時的に腕力を高め、思い切り扉を殴った。

予想通り硬く、壊すどころか動きもしない。

仕方なく開ける仕掛けがないか探そうと扉に近づくと、あれだけ強く殴った扉がひとりでに開いた。

(何だこれ?…まあいいか。)

俺は考えるのを放棄した。

 

 

 

 

進めば進む程わけが分からなくなる。

ある時は怨霊の誘い。

またある時は鬼の啖呵。

様々な情景に移り変わる道の先は、ドス黒い闇。

ゴールなどないかのように続く道を、それでも確かに進めていた。

誰もいない道を。

何もない道を。

俺は遂に渡り切った。

 

 

 

 

そこに人はいない。

強さを求める鬼や魂。

弱きは居らず強者のみ。

それはもはや人ではなく、全てが鬼と呼べん程。

闇の中にあったのは、修羅と呼ばれる武士ども。

『修羅道』

闘いのみのその世界は、血に塗れた俺の世界。

 

 

 

 

修羅を抜けたその先に、やはり人間はいはしない。

獣や虫が溢れ出で、飲み込まんとする邪念のみ。

悪行を成した者が墜ち、果てる姿は畜生と化す。

『畜生道』

その世界は醜い心の行き着く先。

醜い心を持つ俺の墜ちる世界。

 

 

 

餓える者の集まりを、もはや誰も咎めない。

食の全てを奪われ、満ちることのない腹の内。

その全てが罰であり、その姿はもはや人ではない。

『餓鬼道』

決して満たない腹を持つ俺は、この世界にて餓え続ける定めにある。

 

 

 

大悪を成した罪人は、その身全てを引き裂かれる。

人を殺し、外道と成った者に救いはなく、永遠に続く苦しみに壊れゆく。

その世の主の言葉一つで、その苦しみは永遠に。

『地獄道』

数々の友を殺した俺は外道としてこの世界に墜ちる。

 

 

 

たった一度の善行にて、救いを得られる一つの世。

他に救いは一つもなく、この世界のみが清きもの。

『天道』

たった数度人を救った俺は、この世界に昇ることを許された。

 

 

 

 

欲に塗れた者が集い、最も醜い人の世。

禁じられた全てを行い、軽い裁きの在る世界。

鬼以上に醜く、天の者程美しい。

『人間道』

全てが行き着くその先に、帰る道すら存在する。

俺の全てが存在し、俺の全てが消えていった。

今の俺が在る世界。

 

 

 

六つの世界を見て、俺は自分の力を理解した。

天智に獄羅、家族を殺した存在も、全て。

堺が何を求めここに来たのか。

あの子供が言っていたことも。

「………」

『やっと理解しやがったか。遅いにも程があるな。』

(……煩い。)

『手前が逃げ続けた事実と向かい合えよ。家族を殺したのは……お前だろ?』

(黙れよ……)

『獄羅が言う通りだ。向かい合うのは重要だ。』

(お前もか……)

『俺が言ってるのは家族についてじゃない。』

『俺だってそうだぜ?向かい合えってのは家族のことだけじゃねえ。』

『能力とだ。』

『俺達と向き合え。』

『堺を連れて帰るんだろ?』

(……)

『力を使うのに必要なのは理解。強くなるには記憶が必要だ。正確には経験がな。』

『手前には俺達がいる。お前の記憶から出来た存在がな。』

『俺達の消滅をもってお前は完成する。』

『他の四道も俺達に続く。』

『手前の選択だ。とっとと決めろ。お前が望む終わりをな。』

(……決まってる。)

「お前達も堺も、連れて帰る。それが俺の選択だ。」

『……くくっ今になって孤独に恐怖を得たか?今まで全部邪魔としか思ってなかったくせによ。』

「そうだな。孤独は怖い。お前達がいれば、俺は一人にならない。」

『偽物の俺達でか?』

「……今のお前達は本物だ。今までの全てが虚像だったなら、今から始めればいい。」

『霊夢達や元の世界の奴らか?』

「もちろん堺もだ。もう子供の強がりは終わりだ。行くぞ。」

俺は駆けた。

堺の元へ……

 

 

 

『天智、俺達にはなかったな。』

『そうだな。』

『俺達もあいつなのに、全く違う存在に見えるよ。』

『……成長してるってことだろ。』

 

 




獄羅と天智が区別つかない。自分でも思うので気にしない方がいいでしょう。一応獄羅の方が言葉多いからそのつもりで。では。
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