「……とりあえずこれ位で充分だな。」
俺は家の中の間取りを確認した後、最低限生活に必要な家具を買いに来ていた。
「それだけじゃ足りないんじゃないの?」
俺の買い物に、魔理沙と霊夢も付き合ってくれた。
しかし当然、二人に荷物を持たすような事はしない。
大半一緒に居て、話相手になってもらっていただけだ。
まあもっとも、霊夢の言う通り持ってもらう程、家具を買ってなかった。
というか家具を買いに来たと言っているが、この世界には冷蔵庫のような便利な物はなく、せいぜい扇風機レベルが限界だった。
なので最低限の生活用品を揃えた程度だ。
「薬と食料さえありゃ生活に困ることないだろ?」
「本とか買えば良かったじゃん。暇な時とか困るだろ?」
「暇な時は筋トレとかするから良いさ。向こうの世界じゃ喧嘩すること多かったから気にしなかったけどこの世界じゃ鈍ってしょうがない。」
「物騒な奴っ。」
「物騒で悪かったな。」
「なら暇な時は寺子屋を手伝ってくれないか?」
不意に後ろから声を掛けられた。
何度もこうゆうことはあったからさすがに慣れていた。
驚く事もなく声を掛けてきた本人に言葉を返した。
「慧音、いつから居たんだ?」
「三人が店から出てきた時に見かけたのでな。それにしても随分と馴れ馴れしいな君は。」
「悪いが俺は面倒臭いのは嫌いでな。年上にも敬語を使う気はない。そもそも人と関わらなかったんだ。わざわざ一人一人言葉使いを変えることなんてすると思うか?」
「…するわけ無いだろうな。それに年上だけ言えば霊夢も君より上だしな。」
「?そうなのか?てっきり同じ位だと思ってたが…」
「君の歳は十六位だろう?霊夢は十八だったと思うが。」
「おい慧音、俺の見た目はそんなに餓鬼か?これでも俺は十八だぞ?」
「そうなのか?私より身長が低いからもう少し低い歳を高く見たつもりだったよ。」
「悪かったな身長低くて。十五で成長止まったんだよ。」
俺の身長はこの歳だと確かに低い。
もしかしたら女として見られていた原因の一つだったのかもしれない。
「別に気にしなくて良いんじゃないか?私なんてもっと低いし。」
「……確かにそうかもしれないが、この見た目だとかなり嘗められるんだよ。」
「別に良いじゃないかそんなこと。この世界では人間間の争いはそうない。妖怪は見た目関係なく襲ってくるしな。」
「やっぱり俺がいた世界とは全然違うな。」
「それが幻想郷よ。自由な奴しか居ないのよ。妖怪も人間も、神でさえも。何もかもを受け入れるのが幻想郷よ。」
(…何もかもを受け入れるか。)
「どうしたの?」
「…いや、この世界に来て良かったと思ってな。面白いこと探してこの世界に来たけど向こうよりもよっぽど良いところだったしな。」
「妖怪を恐れるよりも面白そうの一言で片せるのはお前位だろうな。」
「そうゆう性格なんだ。別に良いだろ?」
「そうだな。それより…」
「さっきから変なのが居るな。」
「気づいてたのか?あれは天狗だが、面倒臭いエセ記者だから無視した方が良いぞ。」
「誰がエセ記者ですか!」
突然上の方に居たはずの天狗が、目の前に現れた。
「さすが天狗、かなり早いな。」
俺には、天狗は天界の生物だから地上の生物より早く動けるものとは思っていたが、顔は隠していると思っていた。
「文、とりあえず一発夢想封印食らいなさい。」
霊夢のこの反応を見る限り魔理沙の言っていた新聞を書いたのはこいつらしい。
「霊夢、お前は慣れてるんじゃなかったのか?」
「そうだけど今回のは…」
「まあ、落ち着いて下さいよ。今回は新聞関係無く情報を提供しにきたんですよ。」
「情報?」
いったいなんのことだろうか?
「それはですねぇ、ニトリさんが貴方の為に何か作ったみたいですよ?私も何を作ったかは聞いてませんが。」
文と呼ばれた天狗は、俺を指差しながら言った。
「伝えに来たなら何作ったか聞いてから来なさいよ。」
「とゆうか俺に何作ったんだよ?」
「だから言っているじゃないですかー私は何も知りませんよー。」
「はぁー、じゃあ直接行って確かめるか。」
「それもそうね。ただ、ニトリが作る物ってろくなものないのよねー。」
「そんなことはどうだっていいので私の取材を受けて下さい。」
「何で取材なんか受けなきゃいけないんだよ。嘘の記事書かれるの分かってて受ける奴がいるか。」
「えー!なんでですかぁ!少し位良いじゃないですかー!」
「早く行こうぜ。」
「そうね。」
「じゃあ慧音、またなー!」
「ああ、また遊びに来い。」
「待って下さいよー!私も行きますよー!」
結局文を含めた四人で妖怪の山というところに向かうことになった。
ありがとうございました。霊夢の歳は見た目とネットに書いてあった歳で判断しました。多分原作設定だと違いますがね!あと主人公と慧音先生の口調似てますね。すみません。では。