(ここどこだ?)
俺は霊夢、魔理沙、文と計四人で妖怪の山に来ていた。
文がどれぐらい嘘の記事や妄想の記事を書くかは、前の一件で分かっていた。
だが行く途中、「取材させて下さいよー」やら、「ちょっとだけですからお願いしますよー」やらとても五月蝿かった。
かなりしつこいから条件付きで取材に応じた。
その条件は妖怪の山に着くまでという条件だった。
(それから妖怪の山に着いた、までは分かる。何故こんなところに居る?)
俺は今、少し大きい位と思われる滝の前に居た。
向こうの世界では川でさえ見たことが無かったから、その滝を見て圧倒された。
(そんなこと考えている場合じゃない!落ち着け…何故俺はここに居る?確か……)
俺はここに来るまでの経緯を思い出すことにした。
「霊夢ー妖怪の山ってどんぐらいだ?」
「貴方そればっかりね。…神社から人里位よ。」
「仕方ないだろ?気になるし。てか神社から人里って相当遠くないか?」
「飛べばそんなに遠くありませんよ?琴羽さんの能力、聞く限りでは飛べるらしいじゃないですか。」
文の言うとおり確かに能力を使えば俺は飛べる。
しかし…
「悪いがそう簡単には飛べねえんだよ。永琳から聞いたが能力は魔力によって発動するらしいからな。魔力量が少ない俺は、あまり使い過ぎると疲労が大きいんだ。」
「まあ普通の人間ですからねぇ。…なら着くまでの間私の取材受けて下さい!」
「お前もしつこい奴だなぁ。ただでさえ歩き疲れてんのに。分かったよ。騒がれるのも面倒臭いし受けてやるよ。ただし俺が答えたくない質問は答えないからな。」
俺が取材を受けたのが相当嬉しいのか、子供のように目を輝かせていた。
「分かりました!この清く正しい射命丸文、野暮な質問はしません!」
「お前は全く清く正しくねぇだろ。変な質問したらとりあえず一発殴るからな。」
「物騒ですねぇ。しませんってば。ではまず…………」
―――三十分後
「え~とじゃあ次は…」
「文、もう見えてきたから終わりにしなさい。」
「え?…あーもう着いちゃいましたか。どは次でラストにします。」
やっと終わるのか。
さすがに疲れた。
「何故幻想郷に来たんですか?」
「…その言い方だと来ないでほしかったみたいだな。」
「別にそんなこと考えてませんよ!ただ、こんな危険な世界に何故来ようと思ったのか、それが気になったんです。改めて聞きます。何故幻想郷に来たんですか?」
「…面白いことを求めて。 向こうの世界にいるよりも、もっと面白い、生きてる実感を得られるところに行きたかったから。」
本当はそれだけじゃなかった。
「本当にそれだけですか?」
まさか読まれたのか?
「…どうゆう意味だ。」
「どうも何も、ここまで聞いた話だとそれだけじゃないと思っただけですよ?それとも本当に心当たりが?」
「野暮なことは聞かないんじゃなかったのか?それに関してこれ以上答えるつもりはない。」
「…分かりました。聞きすぎましたね。すみませんでした。それと、取材を受けて下さりありがとうございました。」
「いや、これぐらい構わない。」
「終わった?なら早く来なさい。」
門の前で待つ霊夢からそう言われてしまった。
「分かった(分かりました。)」
俺と文は足早に二人の元へと行った。
「これが妖怪の山か。かなりでかいな。さすが天狗の住み処ってところか。」
見たところ周りに川は見られない。
(まさかこれを登るのか?)
絶望しか感じられない。
いやそれ以上に、どこかから視線を感じるのが気になる。
「なあ霊夢、何かに見られてる気がするんだが。何だ?これ。」
「きっと椛ですね。椛ー降りてきて下さーい。」
「まさか私の千里眼を見抜く人がいるなんて思いませんでした。」
「なるほど。千里眼か。悪いが向こうでは喧嘩が多かったからな。視線や殺気には敏感なんだ。」
「そうですか。それで?何の用で貴方達が妖怪の山に来たのですか?あと、文さんは私に押し付けた仕事を自分でして下さい。」
「あやややや、すみませんが琴羽さんの記事を書かないといけないので。では。」
「全く。あの人は。」
「慣れてるんだな。あの鴉の横暴さは。」
「何年一緒にいると思っているんですか。さすがに慣れますよ。」
「そうか。……そう言える奴が居るってのは良いことだ。大切にしな。」
「?なんのことですか?」
「何でもない。ところで、ニトリに用があるんだ。案内してもらえるか?」
「その必要はないよ!」
声がしたと思ったら上からでかい鞄を背負った子供が降りてきた。
と同時に、鞄から銃のようものが出たと思ったら、俺の意識は無くなった。
(そうだ寝かされたんだ。じゃああれがニトリか。)
「やあ盟友。やっと起きたかい?」
気を失う前に見た少女が、再び目の前に現れた。
ありがとうございました。ギリギリ毎日更新出来てます。次はもっと早い時間に更新するように頑張ります。…多分出来ません!では。