神「転生特典は?」俺「ハーレムで!」   作:モテたい男

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食卓囲みました!

 最近俺には人間の友人ができた。公の場では、フェニックス家の粗探しに励む他の家がうざいので公言しないが実を言うと俺は別に人間を見下しちゃいない。そもそも俺の眷属だって人間だった者が多いのだから当然だ。

 そんな俺だから周りの目を気にしなくてすむ人間界の友人の家というのは実は月の楽しみだったりする。今回は、全然楽しめないがな。

 チラリと伊月の肩に乗った恐らく……間違いなく世界最強の一角、無限の龍神オーフィスを見る。

 

「そういやお前、名前は?」

「我、オーフィス」

 

 HAHAHA!確定しちまったぜ。ここまでの知性と力を持ちながらオーフィスを自称するなんて恐れ多いドラゴンはいないだろう。間違いなく本物だ。

 

「伊月、おかえり……」

「おう北斗、ただいま」

 

 と、伊月の家に入る前に伊月の同居人と合流した。確か、七星北斗とか言う女だ。裾が擦り切れた巫女服を着ているが実は古いのでもなんでもなく、伊月が北斗の為に頑張って作ってるんだとか。複製すりゃ良いのにと思ったが複製は年期も複製してしまうのでNGらしい。

 

「あ、炎………」

 

 放浪癖のあるらしいコイツは俺やレイヴェルの事を炎と呼んでくる。伊月曰わく、北斗は本質を見ることが出来る。否、本質しか見ることができないのだとか。唯一認識できるのは伊月だけ。後は珍しい本質、イッセーなら赤い龍、奈阿なら蝶々と分けている。

 そんな北斗は伊月の肩に乗っているオーフィスを見て首を傾げる。

 

「………蛇?」

「……ん?」

 

 伊月が似てると言ったの、解る気がするな。どっちもぼーっとお互い見つめていた。そしてほぼ同時にお互い興味をなくした。

 

 

 

「これ、何?凄い力、感じる……こっちの女も、強い」

 

 そういえば俺は何時だったか伊月は女に負ける少し情けない奴だと思ったことがある。それは勘違いだった。こいつの同居人は元シスターだというアーシアを除いて規格外ばかりだ。

 特に群を抜いてワルプルギスの夜という謎生物と奈阿という和服の美少女がヤバい。オーフィスが感心するレベルみたいだしな。

 

「我に力貸して。共にグレートレッド倒す」

「キャハハハハ!」

「?キャハハ」

 

 ワルプルギスは基本笑ってばかりだ。今もオーフィスのお願いに対して返事することなく笑い、オーフィスも真似している。

 

「よ~し、出来たぞ。あ、奈阿はこれな」

 

 そう言って持ってきた料理を並べていく伊月。奈阿は特殊な布で作った服で抑えているが本来は常に猛毒を放っているらしく、大概の物は唇に触れただけでも溶け崩れてしまうらしい。故に品種改良した毒に耐性を待たせるために逆に別の毒を持った食材を使っているそうだ。うっかり食えば下手したら死ぬらしい。

 

「…………………美味い?もっと欲しい」

 

 オーフィスは覚えたての単語を使いながらおかわりを要求する。伊月はお代わりをよそってやり、たくさん食べろよーなどと頭をなでている。最強のドラゴンを子供扱いかよ、まあ知らないからこそなんだろうがこれは……大丈夫だよな?子供扱いされてブチぎれる性格とかじゃないよな?

 恐る恐るオーフィスの顔を見てみればポカンと首を傾げ、しかし数秒たつと目を細めた。猫だったら喉でもならしそうだな。

 

「……む……伊月、()()も撫でる!」

 

 と、オーフィスが北斗に押しのけられコロリと床を転がった。っておいぃ!?だ、大丈夫か?

 オーフィスはジッと伊月に抱きつき頭を撫でて貰っている北斗を見る。と、不意にそんなオーフィスの頭を白い手袋に包まれた腕が撫でる。奈阿だ。

 

「う……うぅん……」

 

 オーフィスは気持ちよさそうな声を出した。

 

「キャーハハハハ!」

「うお!?吃驚した~……」

 

 急にワルプルギスが笑い出し思わずビビっちまう。いやだってねえ、大きさを変えて人間サイズになっているとは言え感じる魔力が禍々し過ぎるし大き過ぎるんだもんよ。

 

「ああすまんすまん。ほら、ご飯だ…」

「アハハハハ!」

 

 伊月は黒い何かを取り出すと黒い靄がワルプルギスに吸い込まれていく。

 

「……それは?」

「疑似グリーフシード、魔女は生まれないけど周辺の負の感情を吸い込む。ワルプルギスは負の感情がエネルギー源だからな。まあ、中にある魂達が放つエネルギーでも十分なんだろうが」

 

 魔女?魔女って魔法を覚えた人間の女を指すんだよな?何でここにその単語が出てくるんだ?

 

 

 

 

「我、満足」

 

 口元をアーシアに拭かれながらオーフィスは無表情ながら満足そうに言う。

 

「ここにいる皆、アーシアとライザー、伊月除いて強い。我と一緒にグレートレッド倒そ」

「私達にはグレートレッド倒す理由がないわよ?」

 

 コロンビーヌの言葉にオーフィスは首を傾げる。そして掌から黒い蛇を生み出した。

 

「これあげる」

 

 あれは、間違いなく力の塊だ。オーフィスの、無限の龍神の力の一部、力を欲しがってる貴族達が喜びそうだな。

 

「………いらない」

「何故?皆欲しがる」

「俺は強くなりたいけど、強くなる方法は自分で探すさ。他人の用意した道には進まない」

「…………解った」

 

 オーフィスはそういうと蛇を掌の中に戻した。

 

「それでも我、皆の力借りたい。どうすれば良い?」

「そうだな……お前のために命を懸けても良い、そう思えたらどんな危険なことだって手伝ってやるよ」

「それは、どうする?」

「ま、つきあってりゃそのうちな………ここに住むか?」

 

 おい!何さらっと世界最強のホームステイ先に立候補してんだよ、どんな食卓作る気だ、気が気じゃねーぞ!

 

「………解った。我、ここに住んでみる」

「あら、じゃあ今日からよろしくねオーフィス。あ、私はコロンビーヌよん」

「奈阿じゃ」

「キャハハ!」

「………北斗」

「アーシア・アルジェントと申します」

「伊月だ、よろしく」

「……………我、オーフィス」

 

 端から見ると心温まる光景かもしれないが、事実を知ってみると凄い絵だな。ただでさえプライドの高さで有名なリアスが妙なことをしでかさないといいんだが、本気で。

 

 

 

 

 

 その頃、駒王町に近づく二つの影があった。

 

「はぁ、こんな形で戻ってくることになるなんて」

「そういえばお前は昔この地に住んでいたんだったな」

「そうよ。イッセー君、元気かなぁ」

「おい、私達の使命を忘れるな」

「解ってるわよ、私達の使命は………」

「盗まれた聖剣を取り戻すことだ。最悪、破壊しても良い。核さえ無事なら直せるからな」

 

 

 

 

 

「ところで奈阿、この鉄屑、何ゴミで出せばいいと思う?」

「………俺の気のせいじゃなければそれ、聖なる力の残滓を感じるんだが」

「流石悪魔のライザー、そういうのには敏感か。はぐれ悪魔祓いが持ってた聖剣らしい。まあ修復は不可能だからゴミと変わらんだろ」

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