神「転生特典は?」俺「ハーレムで!」   作:モテたい男

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契約、しました!

「ふむふむなる程……」

 

 俺はイッセーが拾ってきた少女、アーシア・アルジェントと話す。聞けば彼女はここの教会に新たに派遣されたそうだが教会が見つからず3日ほどさまよっている内に行き倒れイッセーに保護されたらしい。

 

「ニホンコ、オボエテキタ……ガンバった………でも、伊月さんは私の言葉が解るんですね」

「何処の国の言葉もバッチリだ。コロンビーヌは知識人だからな」

 

 チラリとコロンビーヌを見ると恋愛小説から目を上げ片手を振ってきた。

 

「モグモグ……厚かましいかもしれませんが。んぐ、教会の場所をハグハグ、教えてくれませんか?」

 

 よっぽどお腹が空いていたのか食べながら会話するアーシア。

 

「ゴクゴクゴク……プヒャ。ふう、御馳走様でした。日本にはこんなにおいしいパンがあるのですね」

 

 牛乳を飲み終えアーシアは笑顔を向けてくる。

 しかし教会に派遣、ねぇ。北斗が血塗れで帰ってきた日、少し町を散策してみたら教会で大量の死体を見つけた。十中八九北斗の仕業だ。

 死体の中に堕天使の羽が数枚残ってたし、多分堕天使の派閥だったんだろう。

 

「アーシアって堕天使側の人間なのか?」

「…………え?」

 

 俺の指摘にポカンと固まるアーシア。が、すぐに納得したように頷く。

 

「はい。イツキさんも、でしょうか?」

「違うけど?」

「?だって、ここは堕天使様の領地なんじゃ……」

「ここは悪魔の領地だけど?」

「……………」

 

 アーシアは目を丸くして固まってる。なんか面白いなこの子。しかしまるで時が止まっているかのようだ。マジックで額に肉を書きたくなってくる。まあ、やらないけど。

 

「え?え?だって、三勢力は不干渉では?」

「そうなの?詳しくは知らんけど、悪魔の領地扱いされてるのは間違いない。アーシアが普通に出歩いたら侵入者めー、眷属にならないなら殺してやるーってなるぞ?」

「ふええええ!?」

 

 涙目になり怯えるアーシア。何これ可愛い。

 

「しかも殺された後無理矢理悪魔にされて、逃げ出したら犯罪者として処刑されるんだ」

「ひぃぃ!」

「いや、殺されるだけじゃすまないかもな。殺したふりをしてアーシアを閉じ込めて■■■■■が□□□で○○○を▲▲▲▲▲して◯◯◑◑◐◆●○○○」

「ぴぃぃぃぃ!?」

「さらに───あいた!?」

 

 ズゴン!と銀色のトンカチが俺の頭を叩く。これは、コロンビーヌか。チラリと見るとコロンビーヌは大きな瞳をジト目にして俺を睨んでいた。

 

「あんまり女の子をいじめちゃだめよん」

「すまん、アーシア。言い過ぎた」

「で、ですよね……そんな、怖いこと……」

「まあ全く嘘ではないわよねぇ」

「ぴえぇぇぇん!」

「………おい」

 

 今度は俺がコロンビーヌを睨む番だ。コロンビーヌはんべ、と舌を出して悪戯っぽくほほえんだ。

 

「よしよしアーシア、ごめんなー。大丈夫大丈夫」

 

 抱きしめ頭を撫でながらポンポン背中を叩いてやるとアーシアはヒクッヒクッとしゃっくりのような音を出しながら泣きやむ。

 

「うう、悪魔にだって良い人はいるんでしょうが、その話を聞くと悪魔になりたくありません……」

 

 え、マジ?今の話聞いても悪魔にだって良い人はいるとか言えちゃうの?聖人かよこの子。何で堕天使の勢力にいるんだよ。

 

「まあ取り敢えず、うちにすむか?」

「へ?」

「前任者との契約もあるし向こうも俺の加護下の人間にゃ強く出れないはずだからな」

 

 たぶん。大丈夫だよな?流石にそんな馬鹿な真似しないよな?

 悪魔が前任者と交わしたとは言えれっきとした契約を破ったりしないよな?念のためまた契約しとくか?いやしかし、前回の契約は双方損なしだけどグレモリーじゃなぁ、一方的な契約してきそうだし。

 

 あ、でも確かもう一つ悪魔のチームがあったな。そっちに頼んでみるか?少し話してみた感じ、真面目そうだし。

 まあ悪魔としてはどうか知らんが、契約書で呼び出せば向こうも偉そうにはしないだろ。つーかしてる奴いたら仕事大丈夫か心配したくなるな。

 

「というわけで召喚」

 

 早速町で配られているチラシを広げある悪魔の顔を思い浮かべる。ん?別の奴が出て来そうだな。しかしなめるなよ?俺の持つ知識の中には縁関知もある。

 それを使い、転移に霊気を流し術式に割り込む。

 

「…………え?」

「おや?」

 

 風呂だと思ったか?残念、エプロンだ。クッキーの乗った盆を持ってた。うちの生徒会長支取蒼那だ。

 

「………私は今日、休みの筈なんですが」

「すまんね、どうしてもリアス・グレモリーと同格の相手がほしくてな。同格だよな?」

「まあ……一応親友ですが」

「不安になってきた」

 

 彼奴の親友とか不安すぎるんだが。

 

「………あの、確かにリアスは人間を見下さないとは口ばかりですし、眷属の殆どが眷属にならなければ死ぬ状況で眷属にしましたけど、というか1人は死にたくないと言っただけで、1人に至っては死んでる間に悪魔にして同意すら取ってませんけど……悪い子じゃないです、嫌わないでもらえないでしょうか?ほんと、悪いのは頭なので」

「…………お前親友何だよな?」

「はい。ずっと近くで見てました」

「…………………」

「それで、ひょっとして眷属の勧誘がしつこいとかですか?でしたら私から……」

 

 申し訳無さそうに言ってくる支取。うん、良い子だ。本当にグレモリーと親友なのか?

 

「まあ眷属の勧誘は一応何度かあるけど、今回はそっちじゃない。アーシア」

「だ、大丈夫ですか?眷属にされてその………口にするのも恐ろしいことをされたりしません?」

 

 アーシアは怯えた様子で扉の影から顔をのぞかせる。誰だよアーシアをここまで怯えさせた奴。俺だけどね。

 どう励まそうかと悩んでいるとアーシアは震えながらも支取の下まで歩く。

 

「あ、アーシア・アルジェントです、よろひくお願いしましゅ!」

「は、はいよろしくお願いします。教会のシスター、でしょうか?」

「あ、あの。私、悪魔の男性を癒してしまい教会から追い出されたんです。それで堕天使様に保護されるためこの町に来たんですけどここは悪魔さんの領地で途方に暮れてたんです」

「そういえば、堕天使が侵入してましたね。リアスが私が対応するから、と言ってましたが……」

「その堕天使達ならはぐれ悪魔祓い共々棺の材料になってもらった」

「棺?」

 

 詳しいことは企業秘密で。後で北斗に与える以外使い道今のところないから教える必要もないしな。

 

「まあ事情は解りました。堕天使と連絡を取りたいのですね?少し時間はかかりますが……」

「いや、アーシアは俺が保護した。そこでリアス・グレモリーから守ってほしくてな」

「………確かに、あのリアスなら……あのリアスなら悪魔を癒せる人材を放っておかないでしょうからね。解りました、では契約しましょう。対価は………今は判定機もないですし、自己判断でよろしいですか?そうですね、味見役なんてどうです?」

 

 本当に、良い奴だな。

 

「じゃあさっそく────」

 

 この日、俺は口の中にも地獄が存在できることを知った。

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