神「転生特典は?」俺「ハーレムで!」   作:モテたい男

8 / 17
愚痴、聞かされました!

「で、婚約破棄になった理由は?あ、アーシア、こいつにジンジャー一つ」

「は、はい!」

 

 伊月の家で俺はライザー・フェニックスの愚痴を聞くことにする。酒は飲めないのでジンジャーエールで我慢してくれ。

 まあ、人間界の飲み物を飲んだことがないのか絶賛だったけどな。伊月はコーラを飲んでいた。

 

「貴族の家の持つ特性みる限り、断られる理由がわからねーな」

「そうなのか?」

 

 伊月の発言に聞き返すと伊月はどこからともなく取り出したホワイトボードにグレモリー家、バアル家、フェニックス家と書きそれぞれの下に高い魔力、滅びの力、不死(肉体変質)と書く。

 

「ライザー、これに間違いは?」

「ない」

「よし。まずだ、リアス・グレモリーはバアルとグレモリーの特性を受け継ぎ高い魔力と滅びの力を持っている。これは十分先が期待できるな。力だけなら」

 

 力だけなのか。うん、まあ、解る気はするけどさ。

 

「次にフェニックス家の不死のあり方だけど、これは不死とはちょっと違う気がするんだよな。光とかには弱いんだろ?だから、体を炎に、フェニックス家が持つ魔力に変質させて不定形故に欠損部位を復元できると考えるべきだ」

 

 ふむふむと頷く俺とライザー。何時の間にかアーシアも混じっていた。

 

「で、高い魔力と滅びの力に肉体を魔力の塊に変質させるフェニックスの力を取り入れたら?」

「…………滅びの魔力の塊になれる悪魔が生まれる?」

「もちろん多少は異なるだろうけど、例えば斬られた瞬間そこが滅びの魔力の塊になって傷を()()と同時に剣を消滅させる、なんて事もできるかもしれないし、光に傷つけられても体に回る前に消滅させる事ができるかもしれない」

「………滅茶苦茶強いじゃないか俺とリアスの仮想子供」

 

 ライザーが子供の得るかも能力を見て引きつる。

 

「うーん、フェニックス家て一度は婚約者になってんだからふさわしい家柄って事だろ?悪魔の未来を考えるならその子孫も強そうだし、何で断られたんだ?」

「ああ、あのままリアスと俺で話し合いが平行線になってな、レーティングゲーム………眷属を持つ悪魔達の間で執り行われるゲームをして、俺が勝ったんだが眷属撃破数で負けててな……」

「あるいは赤龍帝でも混じってりゃ善戦した、なんて評価はされなかったかもな。くそ、俺等も協力してわざと負ければよかった!」

 

 悔しそうに言う伊月。確かにな、これでグレモリー先輩が残るのは確定だもんな。

 

「まあ婚約破棄だけなら、俺も別にいいんだがな……家に迷惑をかけてしまった」

「ああ、婚約を断られるってそれだけで家の名に傷つけるもんな。漫画の知識だけど」

「いっそ責めてくれたら楽なんだが、兄貴も親父もオフクロも何もいってこない。俺達フェニックスを成り上がりと呼ぶ奴らはここぞとばかりに責めてくるがな」

 

 聞けばフェニックス家は伊月の説明にあったとおり体を炎、つまり形の決まっていない気体に変えられる特性による不死で、それ故光を食らえば危ないらしく、回復アイテムづくりのため後方にいたらしい。

 その回復アイテムだって楽に作れる訳じゃないのに貴族達からは良く思われていないらしく、特に悪魔同士の戦いであるレーティグゲームが始まってからはネチネチ言われているらしい。

 

「大変だな、お前も」

「ここは良い。俺の事をフェニックス家のライザーとして見る者はいないからな……」

 

 本当、家の柵とか面倒なんだな。めっちゃ疲れてる。ああ、だからこの前妹に伊月薦めてたのか。

 

「酒が出せなくて悪いな。俺等未成年なんで……」

「こちらこそ愚痴を聞かせて悪いな。人間界の飲み物もなかなかの味だ、気にするな」

 

 そして去り際、また(ジュース)飲みに来て良いか聞いてきたライザーに鍛錬相手として眷属を連れてきてくれることを条件に伊月が了承した。まあ確かに、皆俺より強いからどれくらい強くなってるのか解らないんだよな。

 

 

 

 

 奈阿は食材の詰まった袋を持ちながら路地を歩く。日は傾いてきたとは言え、まだ街灯が付かないほどには明るいというのに人の気配が存在しない。

 

「……して、妾に何用じゃ?」

「あらら、バレてました~?」

 

 ケラケラ笑いながら現れたのは白髪の少年。服装は神父服だ。教会、あるいは堕天使の関係者なのだろう。

 

「もしやアーシアの知り合いか?」

「は?アーシア……?ああ、あの悪魔癒やしたっつうくそビッチの名前じゃあーりませんか!何、あいつ生きてたんだ?てっきりあの激ヤバ巫女に町うろついてんの見つかってコロコロされてるかと思ったわ!」

「………………」

 

 少年の口から出たアーシアの侮辱と、激ヤバ巫女という単語に奈阿は目を細める。激ヤバ……おそらく激しくヤバいという意味なのだろう。そして巫女、心当たりが1人いた。

 

「まあその巫女にぃ?ニューフリード君がリベンジマッチに来たわけですよ。けど場所が解らねー!そんな時現れた明らかに人間じゃない何か、これはもう運命だねー、必然だねー」

 

 少年はそう言って殺気を放ちながら剣を取り出し奈阿に向けてきた。

 

「剣道部ごっこやろうぜ!俺部員、お前殴れる的役な!」

 

 シュン!と人間では反応できない速度で動いた少年。一秒にも満たない時間で奈阿の背後に移動し剣を振り下ろし………ジュワァ!と音を立て剣が跡形もなく()()()

 

「………マジですか」

「なる程、敵か。死ぬがよい」

 

 呆然とする少年、奈阿の言葉に新たな剣と光の剣を取り出すが紫の霧に包まれこの世から溶け消えた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。