ソードアート・オンライン-Seven Deadly Sins- 作:俺様の美技に酔いな
-ここは…
見渡す限り何も無い真っ白な世界。
-たしか俺はトラックに轢かれて…
過去の出来事を振り返っていると、
「申し訳ありません…降魔響様」
十二単のようなものを身にまとった女の人が現れた。
-あなたは…?
「私は大日孁貴、あなた方の世界でいうところの天照大神です」
-天照大神?そんな有名な神様が一体俺になんの用で?
「結論から言うとあなたの肉体は既に亡くなっています」
-そうか、あの後俺は死んだのか…
薄々気づいてはいたが、少し寂しさのようなものを覚える。
ここで疑問が生じた。
-でもそれとあんたとさっきの謝罪になんの関係が?
「先程から神に対してタメ口で話せるあなたをある意味尊敬しますがそれは置いておいて、あなたが亡くなったのは実は我々神々の手違いなのです…」
-手違い?
頭の中の疑問は増えるばかりだが、これはきちんと説明してくれた。
どうやら俺は本来事故に遭って死ぬはずだった人間が助かってしまった影響で辻褄合わせに事故にあったらしい。
それも即死の。
「本当に申し訳ありません…」
そう言って頭を下げる天照。
その姿を見ているとなんだかいたたまれなくなってくる。
-顔をあげてくれませんか?
「…っ!しかし!」
-俺は、大丈夫です。家族も、恋人も、大切なものも何一つありませんでしたから…それに、俺が死んで他の人が助かったならそれで十分ですよ
「そう…ですか」
-はい。少しだけ寂しいですけどね
そう呟いて苦笑する。死んでしまったというのに何を言っているのかと。
「お詫びと言ってはなんですが…あなたには転生の権利があります」
-マ?
「今回はこちらの過失でもありますし、特例ということでこちらで予め決定してある転生先に特典を持って転生という形になります」
-これは、いわゆる神様転生ってやつですか
「そうなります」
突然のことで頭がついていかないがとりあえず転生できるらしい。
「転生先はSAOの世界。これは決定してあるので変更は出来ませんが、この世界に持ち込む特典は選ぶことができます。あなたは何を求めますか?」
-んじゃあメリオダスの力と容姿で
俺は生前読んでいた七つの大罪という漫画の主人公の能力を選択した。
理由は何よりかっこよかったからと、SAOの世界で使い勝手がいいと思ったから。
「わかりました、ではSAOのゲーム内でメリオダスのすべての力を使えるようにしましょう」
-ありがとうございます
「魔神になることもできますが危険な力なのであまり多用はしないように。暴走には気をつけてくださいね。あとお詫びとして
-それってチートじゃね…?
「細かいことは気にしないでください。では、転生させますよ」
-何から何までありがとうございました。
そう言うと俺の体は白い光に包まれ、俺の意識はそこで途絶えた。
次に目を覚ました時そこは病院のようだった。
視界には涙を流す男女。
思ったように体は動かず、声も出せない。
どうやら俺は赤ん坊になっているらしい。
-本当に転生したんだなぁ。
そんなことを考えていると、
「生まれてきてくれて、ありがとう!響!」
母親らしい女性にこう言われた。
前世と同じ名前なのはある意味好都合だ。
それから月日は流れ、何事もないまま15の誕生日を迎えた。
俺の見た目は金髪くせ毛に緑目とメリオダスとそっくりな容姿をしていた。
どうやら神様は見た目にもこだわってくれたらしい。
「誕生日おめでとう!はい、プレゼント!」
そう言って両親から手渡されたのは、大小二つの箱。
「開けてもいい?」
俺は一応確認を取り、許可が出てから、箱を開けた。
中身の予想はついていたが、その中身は思った通りだった。
ゲームハード「ナーヴギア」とそのソフト「ソードアート・オンライン」
父と母はまだ何か話していたが、これからのことを考えると、そんなことは耳にははいってこなかった。
2日後の日曜日。
ついにソードアート・オンラインの正式サービス開始の日がやってきた。
俺は朝食を取り部屋に戻ると、ナーヴギアにソードアート・オンラインをセットして被った。
そして、ゲームを起動させるワードを呟く。
「リンクスタート!」
キャラメイクを終え、名前を入力する。
名前はもちろん「meliodas」
決定を選択すると、視界が光に包まれ、次に目を開けた時はもうソードアート・オンラインの中の世界だった。
辺りを見回すと、既に俺より先にログインしていた人たちが楽しそうにモンスター狩りをしていた。
このゲームがこれからログアウト不可になるとも知らずに。
俺はまず自分の状況を確認してから武器を手に入れようと思いステータス画面を開き、そして驚愕した。
レベル1の現段階でステータスがゲームクリア時のキリト並み。
さらに始まりの町で買おうとと思っていた武器はアイテムストレージに入っていた。
「刃折れの剣」と「魔剣ロストヴェイン」
刃折れの剣は能力値的にも初期装備がいいところだろう。
問題はロストヴェインだ。
おそらくエリュシデータよりも上であろう能力値に実像分身のエクストラスキル。
サービス開始直後にベータテスターでもない俺が魔剣クラスの武器を使うのは明らかに不自然なので、大人しく刃折れの剣を装備する。
そしていざ狩りを楽しもうとした時、後ろから声をかけられた。
「おーい、そこのあんた、今ひとりなら俺と一緒にレベル上げしないか?」
原作知識のある俺はひと目でキリトだとわかった。
「んー、いいぜ」
「本当か!じゃあ、行こうか」
特に断る理由もない俺はキリトと行動を共にすることにした。
それから何度か狩りをして途中クラインと合流し、2人との仲も深まってきた頃だった。
「んじゃあ俺は一旦ログアウトして飯食ってくるわ」
クラインがそう言ったのをきっかけに、一旦解散してまたログインして同じ場所に集合することになった。
そして、
「ログアウトボタンがねぇ!」
その声に俺とキリトはメニューを開き、一番下にあるはずのログアウトボタンを探す。
しかしボタンはどこにも見当たらなかった。
「これはシステム側のバグなのか…?でも、それならもう修正が入ってもおかしくない」
キリトがひとり考え込んでいると、3人の体が青い光に包まれ始めた。
「これは…!強制転移か!」
そして俺たちは始まりの町へと飛ばされた。
読んでいただいてありがとうございます。
セリフが少ないのはご容赦ください(泣)
次回から増やしていく予定です。
のんびり更新するのでよろしくお願いします。