小さな提督と艦娘日和   作:SAMICO

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女性の人間の登場人物には外見モチーフがあります。
あくまでも外見モチーフです 性格は別です

今のところ固まっているのが

湊 → 睦月をちょっと大人にした感じ
奈緒→ グラーフ・ツェッペリンを黒髪にした感じ
智子→ 霧島
恵奈→ 漣を黒髪にした感じ
結有→ 時雨(一人称も)


なお、モチーフにした艦娘は基本でてこない予定です。


着任~再会の旧友~

増援部隊が到着する予定の1400(ヒトヨンマルマル)

普段は、艦娘達が発着するだけの青ヶ島軍港に、人だかりができていた。

 

軍港側には、旧第13泊地指揮官改め外郭独立艦隊司令官兼青ヶ島泊地司令官の高梨湊特務大佐以下、

同司令官付き副艦兼専任秘書艦の駆逐艦電、

所属艦娘12名と、艤装を外して民間人となった8名、入れ替わりで本土に戻る軍人が立っていた。

 

船は既に到着しており、着任筆頭者の同副司令官の大村恵一郎大佐、同参謀長の大村奈緒中佐、

法務士官兼作戦参謀の高天原智子少佐、それに、泊地防御指揮官の各務原裕二大尉、

そして、防御隊―――各鎮守府・泊地から集められた陸上戦闘のプロ――ーが立っている。

その傍らに、その家族……その中には、少女二人が仲良さそうにしている。

 

お互い、見合う形で並んでおり、着任筆頭者たる恵一郎が、一歩前に出て敬礼する。

「申告します。この度高梨()()の麾下に配属することになった、大村恵一郎大佐以下63名、只今より()()の指揮下に入ります」

「着任ご苦労さ………はい?」

 

准将、閣下と呼ばれて、首を傾げる。

恵一郎は、首を傾げた湊を気にせずに、手に持っていた辞令を取り出し、

「辞令交付に付き、小官が司令長官に代わり代読します。高梨湊()()を、横須賀鎮守府外郭独立艦隊司令官兼青ヶ島泊地司令官・准将に任ず。 横須賀鎮守府司令長官 山本八十六元帥」

「はぅ……」

 

その言葉を聞いた時、湊は、二重の意味で()()()()、と思った。

准将昇進はともかく、見せかけだけの大佐である、()()もなかったことにされているのだ。

きっと、遡及して昇進処理がされているのだろう……

声を漏らして、ぐにゃあっと崩れ落ちそうな身体を我慢しながら、敬礼をして辞令を受け取る。恐らく、国防軍将官軍服一式が、搬入資材に入っているだろう。

 

 

着任式が終わり、帰還する者を乗せた船を見送った後、湊の周りには自然と人が集まる。

艦娘達は、陸戦隊の案内に向かって行っている。秘書艦の電だけは、そばにいるが……

「湊、久しぶり」

声をかけたのは、大村奈緒。

「相変わらず、恵一郎くんと仲良さそうだね」

奈緒は170cm半ばなのに対し、湊は150cmちょっとで25cmほどある背丈差。その顔を見上げながら軽くハグすると、

「こんにちは!湊()()()()

と、五歳位の少女が、元気良く声をかけてきた。ミドルショートの髪を、ゴムでまとめたツインテールの元気そうな女の子だが、

その言葉に、ぴしっと周囲は凍りついた。湊はニコニコとしたまま、固まっている。

その言葉に、隣りにいた少女―――三つ編みでセーラー服の少女―――が、即座にその少女に声をかける。

「恵奈ちゃん、だめじゃないか。()()()()()には、お姉さんって言わないと」

「えー、ママが30過ぎたら、おばさんだよって」

そう言われて、さらなる追撃を受けた湊は、苦笑いに変わる。

 

「ええと、恵奈ちゃん、お久しぶり。ママにはあとで、()()()()言っておくから。私とか智子さんのことは、()()()()って呼ぶんですよ」

と、諭すように言うと、当の奈緒は冷や汗ダラダラ。隣にいる、夫の恵一郎は苦笑いを浮かべている。

恵奈はキョトンとしてから、

「智子お姉ちゃんには、『おばさんって言ったらぶち殺します』って言われたよ?」

「そうなんだ。ええと……こちらのお嬢さんは?」

そう問いかけると、各務原大尉が、

「うちの娘の結有です。来年から軍属として、従卒の予定なので、司令長官閣下にご相談したら、ここで従卒を経験すれば良いだろう、と早速、従卒見習いの辞令をもらいました」

 

海軍には従卒制度があり、中学卒業後、士官学校に入るコースの他に、現場で何年か勉強して軍曹になるコースも有る。こちらも幹部候補になる事ができる。

父の紹介に、びしっと敬礼する。中学生にしては背が高めの彼女は、背筋の通った海軍式の敬礼を行って、

「僕は本日より、閣下の従卒見習いとしてお世話になります、各務原結有です。来年の四月より、軍属二等兵となる予定です。よろしくお願いします」

「結有さんですね、よろしくお願いします」

そう言いながら結有を見上げる。やはり、彼女のほうが背が高いのだ。

「では、電。明日から色々教えてあげてくださいね」

「はいなのです」

 

「相変わらずですね、『不敗の女神様』」

そう声をかけてきたのは、眼鏡でクールな女性。

「智子も相変わらず元気そうですね。法務士官として、よろしくお願いします」

「えぇ、私が来たからには片桐のような輩のようなことはさせません。……といっても、あなたがトップなら、その心配もなさそうですけど」

そう言ってから、ふっと流し目で大村夫妻の()の方を見やると、

「寧ろ、()()()()()()()のが主任務でしょうけど?」

と、小さい声で囁くと、湊もニコリと笑う。

 

「さて、電。皆さんを官舎に案内して。あと、参謀長。ちょっと話があるので、庁舎裏に来てください」

有無を言わさない笑顔を向ける湊に、奈緒は真っ青な顔で頷くほかなかった。

 

 

その後、奈緒はこってりと叱られた。

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