「という訳で、バーベキュー大会を始めたいと思いまーす!」
『おー!!!』
湊ちゃんの掛け声で、一同が持っているグラスを、高々と上げる。
もちろん
太陽の照りつける軍港埠頭と、埠頭に申し訳程度に作られた
なお、『女子は
男性士官&兵士には、至福のひと時、かもしれない。
周辺警戒は、
というか、連中は、
主に、Ju87G改(ルーデル隊)が……
また、資材は犠牲になったのだ。
乾杯の音頭を取った湊は、セパレートタイプの黒い水着である。
残念ながら、
その横にいる電も、お揃いのセパレートタイプの水着である。
二人仲良く、バーベキューを楽しんでいる。
「はーい、皆どんどん食べてねー!」
そんな結衣は、マイクロビキニである。しかも、第一案は確認した湊に却下され、第二案の
ただ、それでもかなり、
若干薄い
もちろん、
紐を解いたら、即脱げてしまう水着、だからだ。
「絶対脱いじゃダメよ!」
「絶対脱がないでくださいね!」
「脱いじゃダメだからね」
曙と比叡と朧が、三人でガッチリ、ガードしている。
「ねー、暁。わたしも
「絶対!だめ!」
そんな会話を繰り広げてる恵奈と暁は、お揃いのビキニに、パレオを付けている。
「でも、暁には見てもらいたいかな~。結衣お姉ちゃんに買ってもらったんだぁ~」
「!?」
流し目で、ちょっと大人びた表情で見やる恵奈に、ぼふんと顔を真赤にする暁。
どうやらこのカップルの主導権は、恵奈に移りつつあるようだ。
その反応を見て、楽しそうに笑う恵奈を、「もう……」と溜め息を吐いて、腕を組む暁。
そんな一番姉の姿を、お揃いの水着でにまにま鑑賞している、
最近は、たまに、二人が寝た頃合いを見計らって行う、『
響など、この為に米軍仕様の暗視スコープを購入した。完全な
「でやああっ!!!」
「ぐはっ!!!」
「千里先輩!!ナイスレシーブ!えええいっ!!」
「ぎゃああああ!!!」
そんな中、吹雪と結有はビーチバレーをやっている。お互いの対番とコンビを組んでいるが、
結有か吹雪のアタックの度に、
四人は、ビーチバレー用の水着を着込んでいる。
もちろん、瑞希は審判である。
そこそこプロポーションの良い、彼女達のスポーツする姿も、男性諸兄の視線を集めている。
半分は、
なお、
レシーブをする度に、霊子の衝撃力で二mほど吹っ飛ぶ、もはやコントとしか思えない状況と化している。
だが、罰ゲームが『
転んでも、すぐに起き上がって構えている。霊子での衝撃のせいか、アザにならないのが、まだ救いである。
文字通り、
「あの~……アタック速度が、100㎞/h超えてるんですが?」
その両脇には、ちゃんと大井と北上がいて、ぴったりくっついている。仲良しトリオである。
「ところで、恵海っち。罰ゲームの水着ってどれ?」
「ええと……結衣さんが試着したのがこれです……」
持っているタブレットの映像を見た二人は、絶句した。
「恵海っち、これ、
「ヤバイわよこれ……?」
ゴクリと、唾を飲み込んだ二人。それだけ、結有と吹雪の
「……私も着せられたのが、これです……」
ちょっと悪戯心を芽生えさせて、照れながら次の画像を見せた瞬間、
二人が、ぶっと鼻血を噴き出して鼻を押さえる。手から鼻血が、ぼたぼたこぼれている。
「もう、死んでも悔いないわ……」
「そうだね……」
「……今度、お部屋で着てみます……?」
ちょっと照れた、ちょっと艶やかな笑顔を見せると、
『ぜひ!』
と、大井と北上が同時に答える。
どうやらこちらも、内気っぽかった恵海が主導権を持っているようだ。
そんな喧騒の中、マタニティ水着を着た智子と智紀は、パラソルにビーチチェアで、自分達の世界に浸っている。
智紀は、智子のお腹を撫でながら、デレデレしている。
もう、放っておいたほうが良いだろう。
奈緒と陸戦隊の皆さんは、対岸までの遠泳リレーに勤しんでいる。
こちらも、賭ける内容は、『負けたチームが、
恵一郎は、のんびり応援をしている。 彼の水着は、
しかも、浮き輪でプカプカ浮かんで、ニコニコしている。
割と楽しそうな、
天龍と龍田は、二人仲良く岸壁に座って、イチャイチャしている。
天龍に注がれる視線に気づく度に、
龍田からは、『
それに気づかない天龍は、龍田のお触り攻撃に、顔を真赤にしている。
今回のMVPの一人である、
「戦死の危険がないから、広報部志願したのにぃぃぃ!!!!」
と、帰還後ガン泣きしてしまってた為、香菜さんの
「いやあ、そこまでしてもらわなくても……?」
そんな、苦笑いの香菜さんであるが、その旦那は『
もうちょっと、地獄に慣れましょうか?とは、
ビーチバレーデスマッチは僅差で、吹雪が勝利をものにした。
千里が、高校までバレーボール部に入っていたのが大きい、と吹雪が語ったが、
そんなの関係無しに、千里も杏奈も、吹っ飛んでいた。
流石に罰ゲームは、男子をシャットアウトした、工廠倉庫で行った。
見届人である、吹雪と千里と瑞希が、全員鼻血を出して戻ってきた。
「結有ちゃん、エッチだった」
「杏奈もやばかったね」
「死んでも悔いはない」
面白半分に、一緒に見に行った恵奈と暁は、耳まで真っ赤にして出てきた。
「暁……す、すごかった……ね」
「そうね……恵奈」
もちろん、普通の水着に戻った結有と杏奈も、耳まで真っ赤にして戻ってくる。
結衣
さすがは結衣である。
ひょこっと覗き込んだ湊は、何故か落ち込んでいた。
「スタイル良くないと、あれは似合わない、と思います……」
「湊は、ちっちゃいのが魅力なのです!似合うのです!」
横にいる電が、必死に励ましていた……
「そろそろ、スイカ割りしましょうか!」
湊のその号令で、一旦全員が集まる。
くじ引きの結果、結有が木刀を握ることになった。
「グルグル回るんですか?」
その結有に、夕張がごろごろと、謎の
「グルグルマシーンです。これを使いましょう」
予め、アンカーボルト孔を用意してあった場所に、機械を固定すると、目隠しをして、結有の体を固定させる。
「大丈夫なの?これ……」
そしてスイッチを入れると、洗濯機の脱水機のごとく、高速回転していった。
「ぎゃあああああああああ!!!!!!!」
結有の悲鳴が、埠頭に響き渡った。
その後、回転が止められると、平衡感覚を失った結有に、木刀を持たせる。
周囲から出される指示に、右も左もわからないまま、フラフラと近づいていく。
「右!右!」
「左!左!」
「いや、ぐにゃぐにゃしててわかんないし!」
それでも、徐々にスイカに向かっていくあたり、流石である。
「そこ!そこ!」
「どおりゃあああああああ!!!!!」
霊子の軌跡を描き、振り下ろされる木刀……
全員想定済みだったのか、「あー……」と、納得したような声が上がる。
「なんて日だよ!もう!!」
今日、結有は踏んだり蹴ったり、である。
「まあ、そんな気はしていましたが」
と言いながら、予め切ってあるスイカを用意している湊は、割と
皆片付けを始めながら、スイカや食べ残りを食べていく。
参加できなかった諸氏には、あとから食堂のスペシャルメニューが振る舞われる。
「楽しかったですか?」
湊が、後片付けを免除された士官学校五人娘に、声をかける。
「ええ、楽しかったです。色々
杏奈が代表で答える。
「結有も、吹雪も、瑞希さんも、千里さんも、杏奈さんも、ここにいつでも来てくださいね。ここには――」
――皆さんの、
その言葉に、全員が笑顔になる。
特に、千里には、
「次は、冬休みに来ますね!」
千里が湊に言うと、湊はニッコリ笑顔を返した。
「次に来る時は、智くんの赤ちゃん、産まれてるかな?」
「まだ早いかな」
結有の言葉に、吹雪がてしっとツッコミを入れる。
――――
こうして翌日、士官学校六人組は、士官学校に帰校することになる。
「楽しかったね!」
「そうだな。俺としては、
結有の言葉に、一番後ろの座席独り占めの智紀が、寛ぎながら答える。
真ん中の後部座席には、瑞希と千里と杏奈が座っており、
ハンドルは吹雪、助手席は結有である。
「そういえば、大丈夫だったの?」
ハンドルを握っている吹雪が、智紀に声をかける。
「まあな。なんというか、皆、日頃訓練してるから、やり易かった」
「そういうもんかぁ……」
「日々精進は大事、ということだな?」
智紀の言葉に、腑に落ちたように言う杏奈に、瑞希が冷静に言う。
「ありがとね、皆。私、皆に会えて良かった」
千里がふっと笑いながら言うと、全員が笑顔で返す。
『こちらこそ、ありがと。千里』先輩』
そんな彼等を乗せたワゴンは、士官学校へと戻る。
彼等にはまた、訓練と勉学の日々が待っている。
中部警備府の皆も、今日も仕事である。
艦娘達と皆の、楽しい日々は、これからも続いていく。
次回からseason4です。