こんな僕に彼女は必要なのだろうか?   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 ホワイトデー。優也はチョコのお返しにクッキーを配って廻っていた。

 しかし、あつしは配る気はさらさら無いようだった。

 見かねた優也はこんなこともあろうかと多目に買っていたクッキーをせめてつみきの分だけでもとあつしに渡す。

 そしてバイト中のコンビニに夕華とその妹の露木が入店してきた。

 さて、真依の卒業も目前だ。



 それではどうぞ!


第43話 優也と結羽

side優也

 

 卒業式までもう一週間も無い。

 

 つい先日、また俺の家(・・・)で会議を開いた。

 

 議題は前回と同じく卒業祝いだ。

 

 今回はちゃんと結羽も来れた。

 

 それで今は何やってるのかと言うと、企画書の作成である。

 

 何で俺がこんなことをしなきゃいけねーんだよ。

 

 参加者は俺、悠真、結羽、星野さん、白波さん、そして冬馬

 

 そして今回はカラオケに行くらしいんだが、無理矢理演奏を入れられた。

 

 カラオケボックスについてしばらく歌ったら演奏開始、当初は悠真一人の演奏だったはずなんだが、冬馬がピアノが出来ると知って、ちょうど折り畳みのキーボードがあったので冬馬も参加することになった。

 

 ちなみに悠真がギター、冬馬がキーボードで、何故か結羽まで飛び火して歌う事となっていた。

 

 まぁ、とりまこんな感じだ。

 

 後は俺の家に集合でバレないように連れてくる必要がある。

 

 俺と結羽は色々支度があるから出来ない。

 

 そうなると悠真か冬馬になるんだが、冬馬曰く「何で部外者の俺がそんなことしなくちゃいけないんだよ…第一、俺がキーボードをやらなくちゃいけなくちゃならないんだよ。俺は部外者だ!」と、嘆いていたから恐らくそこは悠真がやることになるだろう。

 

 あいつ嘘苦手だけど大丈夫か?

 

「あー!もうやってらんね…」

 

 今日は休日、部屋で企画書を書いていた俺は企画書を投げて部屋中にばらまかれた企画書を無視して机に突っ伏す。

 

 そのまま瞼を閉じる。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side結羽

 

 ピンポーン

 

 あれ?反応がないな…

 

 もう思ってもう一回呼び鈴を鳴らす。だけど反応が無い。

 

 いつもなら直ぐに出てくるのに…

 

 うーん。留守なのかな?

 

 そう思ってドアを引いてみると、これがなんと開いてしまった。

 

「ふむ。これは事件の臭い」

 

 なんか思考が白波さんに侵食されてきてる気がする。

 

 悪影響だ。

 

 でも優也のお父さんが仕事だとしても優也はバイト無いって言ってたから休日に出歩かないインドア派の優也は居るはずなんだけどな。

 

 ふむ。これは本格的に事件の臭いが…ってちがーう!

 

 ヤバイなぁ…これは本格的に白波さん病にかかってしまっているかもしれない。

 

 でもどうしたんだろう?

 

 そう思って中に入って優也の部屋に直行する。

 

 すると優也の部屋のなかは大量の紙が散らかっていた。

 

 それを一枚拾って見てみると企画書のようだった。

 

 なんだかんだ押し付けられた仕事もやるところは優しいな。と思いながら紙を回収していく。

 

 回収していく内に優也が机に突っ伏していることに気がついた。

 

 耳を澄ますとスースーと寝息が聞こえてきた。

 

 か、可愛い…

 

 そして私はちょうど優也が横を向いたタイミングでスマホのシャッターをきった。

 

 それを見てニヤニヤと顔が緩んでしまう。

 

 ダメダメ…こんなところ優也に見られたら絶対変なやつだと思われてしまう。

 

 そして企画書を回収して机の上に置いた。

 

「ん?うーん…」

 

 その瞬間、優也が起きた。

 

「あ、ごめんね。起こしちゃった?」

 

「いや、別に。…ところで何でゆーがここに?」

 

 まだ寝ぼけているのか結羽のうの発音が上手く出来てない。

 

 可愛い。

 

 ダメダメ。こんなこと考えてちゃ

 

「ああ、そうそう。企画書の事で話し合おうと思って来たらインターホン押しても出てこないし、ドアは開いてるしで心配したんだから」

 

「ああ、それはすまんな」

 

 と言って頭を掻く優也

 

 でも企画書の話し合いは口実に過ぎないんだけどね。

 

 どうしたものかな…この唐変木。

 

「でも部屋が荒れてたけどどうしたの?」

 

「ああ、なかなか思い付かなくてな。カラオケの後、何するか…晩飯とかも食べるらしいから店のリサーチとかもな」

 

 なんか優也が一番張り切ってるような気がするのは私だけかな?

 

 ってリサーチ!?そんなこともしてたの!?

 

 時間をかけて最高の企画を考えていてくれたんだね。

 

 なんだかんだ言ってそう言う優しいところも好きなんだけどね。

 

「じゃあ気晴らししようよ。気晴らしをしたら頭の回転がよくなるかもよ!」

 

 そう提案すると優也は「そうだな」と言って伸びをした。

 

「で、何するんだ?」

 

「こんなこともあろうかと思ってケーキ作ってきたんだ」

 

 そう言って私が持ってきた箱を見せた。

 

「ケーキか…ん?今作ったって?」

 

「そうだよ。結構お菓子作りとか好きなんだよね」

 

「これが女子力と言うやつなのか」

 

 と、まじまじと私を見てくる。

 

 そんなに見られると照れちゃうよ。

 

 かと思ったら急に優也の顔が青ざめた。

 

「まさか結羽さん。チョコじゃ無いですよね?」

 

「違うよ?イチゴのショートケーキ。勿論生クリームだよ」

 

 そう言うと心底安心したような顔になる優也

 

「良かったぁ…童明寺が送ってきた大量のチョコを食べてからしばらくチョコは食べたくなかったんだよ」

 

 あー。分かるかも

 

 あれだけチョコ食べたら具合悪くなっちゃうよね。

 

「童明寺のチョコ嫌いはどうにかなんないかねぇ…」

 

「え?童明寺君ってチョコ嫌いだったの!?」

 

 衝撃の事実!?

 

「ああ、あいつは白井さんの作ったチョコしか食べない。何故か白井さんのチョコは食べれるらしいが」

 

 つみきちゃんのチョコすごい!?

 

 そして私と優也はケーキを食べた。

 

「なんかやる気が出てきたような気がするよ。ありがとな」

 

 そう言って再び机に向かう優也

 

 頑張って。心の中でそう呟いて優也を見守るのだった。




 はい!第43話終了

 次回辺り卒業式にしたいと思います。

 一年生編、次回最終回?

 それでは!

 さようなら
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