こんな僕に彼女は必要なのだろうか?   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 帰宅する優也達。そして鈍感な優也。
「誰が鈍感だ誰が!」

 そして最後にでてきた男達はなんだ!?
「知らねーよ」
 優也さんが素っ気ないですが



 それではどうぞ!


第68話 誘拐

「遂に。遂に機は熟した」

 

「さぁ、俺達の復習劇の始まりだ」

 

 遂に男達が動き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side結羽

 

 うん。こんな所かな?

 

「露木ちゃんは買えた?」

 

「はい。しかし、色々あるので迷いますね」

 

「そうだね。これとかも可愛いから迷っちゃう」

 

 私は今、服を買いに来ている。

 そしてたまたま露木ちゃんとあったから一緒に廻ってる。

 

「あ!こういう服とか露木ちゃんに合うんじゃない?」

 そう言って一着の服を手渡す。

 

「で、でも……私にはちょっと派手すぎる気が……」

 そう言ってモジモジとしている露木ちゃん。

 

 恥ずかしがり屋さんな露木ちゃん可愛い!なんか守ってあげたくなる女の子って感じの女の子だよね。

 どう考えても神乃さんの妹だと思えないんだよね。

 

「あ、あの……結羽さんにはこれが似合うと思います」

 そう言って露木ちゃんの渡してきたのはフリフリの可愛い服だった。

 

「わぁー。可愛い!ちょっと試着してこようかな?」

 

 そうして試着室に入った。

 

 そして数分して着終わって試着室から出てくると誰も居なかった。

 ちょっと不思議に思ったけど取りあえず気に入ったから会計済ませて着ていくことにした。

 

 そしてちょっと店内で露木ちゃんを探すことにした。

 

「露木ちゃん!どこに居るの!?」

 すると急に口元にハンカチを当てられた。

 

 すると急に眠くなってきて……

「ちょうど客が少なくて助かったぜ。お陰で……」

 そこで私の意識は途切れた。

 


 

sideつみき

 

「久しぶりね」

 

「そ、そうですね」

 

 今、私が散歩していると咲峰さんに会いました。久しぶりですね。

 

「咲峰さんは何してたんですか?」

 

「そうね……適当に散歩かしら」

 

「あ!私もです」

 まさか咲峰さんも散歩だったなんて。偶然だね!

 

「それじゃ。私も散歩してたんで少し話しませんか?」

 私は勇気を振り絞って提案した。

 

「そうね。いいわ」

 そうして咲峰さんと話しながら歩くことにした。

 

 咲峰さんは学校のマドンナって言われるくらい美人だから良いよね。私も……なんか想像したら悲しくなってきた。

 

「それじゃ、単刀直入に聞くわ」

 そう言われたので私は身構える。

 

 するとこんな事を聞いてきた。

「童明寺君とはどうなの?」

 と私が最も恥ずかしがる話題を

 

「ふぇぇっ」

「やっぱりあなたはからかったら可愛いわね」

 からかわないでよ!咲峰さん。

 

 そしてしばらく話した。

 

「だいぶ話したわね」

 

「そうですね。ここまで他人と話したのは久しぶりです」

 そして咲峰さんの方に振り返って

「今日はありがとうございました」

 そう言ったが、その位置には咲峰さんは居なかった。

 

「あれ?ふぐっ!」

 急に口元をハンカチで押さえられた。

 

 すると眠くなってくる。

「これでこっちは終わりっすね。これで奴が助けに来るんすかね?」

「友達思いのあの絆成 優也だ。必ず来るさ。情報を手に入れてな」

 

 そんな会話を聞いてしまった。

 

 絆成君……気を……つけて……

 

 そこで私の意識は途切れた。

 


 

side優也

 

 二組が大変な目にあっている頃、優也は優雅なコーヒータイムを味わっていた。

 

「しかし、今日のコーヒーは不味いな。なんでだ?嫌な予感がするな……」

 すると急にインターホンが鳴った。

 

 見てみるとそこには悠真が居た。

 そして悠真の第一声が

「大変だ!手を貸してくれ!」

 という切羽詰まったものであった。

 

 こいつがここまで切羽詰まってるところを見たことが無かったのですぐ様向かった。

「詳しく聞かせてくれ」

 俺もそれ相応の対応をした。

 

「実は俺はさっきまで散歩してたんだが、つみきちゃんと咲峰さんが散歩してるのを見かけたから声をかけようとしたんだ。そしたら急に路地裏から手が伸びてきて二人が連れ去られてしまった」

 そんな事を聞かされて、こいつの冗談だと思いたかった。だけどこれが本当なら俺の嫌な予感と繋がるんだ。

 

「もしかしたら他にもさらわれてる人が居るかも」

 なんで俺の周りだけ……動機はなんだ?金か?いや、状況から考えてそれは多分ない。じゃあ拉致して何する気なんだ?

 

 もしかしたら俺に関係が……

 

「もしかして……」

 俺がそう呟くと悠真は険しい表情のまま「どうした」と聞いてきた。

 

「中一の頃、あったろ?俺がサッカーボールを蹴って不良を撃退したの」

 

「ああ、あれか。サッカー帰りの」

 

「そう。その時のやつらが俺に恨みを持ってなら辻褄(つじつま)が合うんじゃないか?」

 そう言うと悠真は確かに辻褄が合うな……と呟いた。

 

「でもあいつらはここらで有名な不良。今治(いまばり) 京助(きょうすけ)が仕切るグループだぞ」

 

「まぁ、その今治には既に喧嘩を売っちゃってんだけどな」

 そう言うと悠真はえ!?とでも言いたげな表情をした。

 

「だってよ。あの時ボールを当てた奴が今治だぜ?」

 俺は流石にあの時、命の危険を感じた。だが、今治が気を失ってくれたおかげで何とか撃退できた感じなんだ。

 

「マジかよ……まぁ、拉致られたとしたら十中八九あの倉庫だろうな」

 

「ああ、そうだな」

 町外れに使われていない倉庫がある。そこに奴らのアジトがあるんだ。

 つまり敵陣に突っ込む必要があるんだ。

 

「取りあえず俺とお前だけじゃきついから仲間集めてくるからな」

 そう言って外に出る。

 

 取りあえずあそこの公園で黄昏てるやつからかな?

 

「よ!童明寺」

 

「なんだ。優也」

 何か悲壮感漂う雰囲気だった。

 

「どうしたんだ?」

 

「見たんだ……つみきが拐われるの」

 お前もかよ!

 

「また大切な人を……」

 

「なら助けようぜ!」

 とガッツポーズを繰り出して元気づける。

 

「無理だ。あいつらは十中八九今治グループだ。勝てるわけがない」

 そう弱気の童明寺に俺は腹が立った。

 

「お前、白井さんが好きなんだろ?」

 憶測だが。

 

「……好きだよ」

 

「なら簡単に諦めんじゃねーよ!」

 

「お前には関係ないだろ!そりゃ俺はつみきが好きだ。好きになっちまったんだよ!可愛くて健気で…彼女にしたら最高の女の子だ。さらったのがあのグループだって分かってもまだ諦めきれねぇよ……」

 

「なら!」

 だけど童明寺は暗い表情のまま続けた。

 

「ダメなんだよ。俺はあいつの事が忘れられない。好きって気持ちだけじゃあいつを恋人にする資格なんて無いんだ。また、俺は力不足だから何も助けられないんだ」

 少し前の俺を見ている気分だった。

 

 気持ちは痛いほどよく分かる。

 

 こいつは怖いんだ。目の前で大切な人が居なくなるのが……

 

 こいつに以前、何があったのかは知らねーよ。

 

 だがな

「おい童明寺」

 そう言ってフラフラと近づいて1発殴った。

 

 それで諦めんのは間違ってる事くらい俺にだって分かる。

 

「おい!何すr」

 

「それで頭冷やせ。この腰抜け野郎ぉぉっ!!!」




 はい!第68話終了

 今回は結羽と露木、つみきと菜乃華が今治グループに拐われてしまいました。

 そして喧嘩が始まる優也とあつし。果たしてどうなるのか?

 それでは!

 さようなら

優也のヒロインで一番好きなヒロインは?

  • 柴野結羽
  • 星野光
  • 如月咲桜
  • 神乃露木
  • 絆成萌未

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