こんな僕に彼女は必要なのだろうか?   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 歓迎会。以上!

「雑すぎね?」



 それではどうぞ!


第76話 遊びのお誘い

side優也

 

 バイトも終わり、今は着替えをしていた。

 

 露木ちゃんもし行けるならあんな風に毒舌だが、俺の言うことは素直に聞いてくれて助かった。

 

 そして今は今朝送られたLINEを見ていたのだが、

「白波さん……。俺は勉強する用事があるんだ」

 そう送ると、直ぐに返事が帰ってきた。

『なら用事は無いって事だね』

 何故そうなる!俺は用事があるって言ってるだろ。

 

 だがしょうがない。白波さんは進学せずに就職したんだ。だから社会人となった白波さんに会えるタイミングってのは限られている。

 ここは仕方ないから行くか。

 

 しかし、新しい友達か……。

 

 そして扉を見る。

 扉の向こうには露木ちゃんが立っている。

 

 何故かと言うと、露木ちゃんと俺は同じシフトタイムになっていたから同じタイミングで帰ることになった。

 だから送って行くことにした。

 

 俺が送って行くと言った時に

「身の危険を感じます」

 って言われたけど、最終的には送って行くことになった。

 

 そして今は俺達と入れ替わりに如月と北村さんがレジに入っている。

 

 それで話は戻るが、新しい友達。誰々居たかな?

 

 気軽に誘えそうな人が良いんだが、まず間違いなく結羽と悠真は誘っているだろう。そして結羽が来るなら冬馬も来るだろう。

 そんでもって、俺は星野さんの連絡先は知らないし、柊君や五十嵐先輩も知らない。

 そして、如月と北村さんは如月が「今週は殆どバイトだぁ」って既に有給を使い果たしてしまったようで嘆いていたから如月は無理だ。更に言うと北村さんも確かシフト入ってたはずだ。

 

 となると、俺が誘える人と言えば……。

 

 そして着替えを済ませて外に出る。

 

「やっと来ましたか。じゃあ帰りましょう」

 そう言って俺と露木ちゃんは隣に並んで歩き始める。

 

「そう言えば、明後日と明明後日って空いてるか?」

「なんですか?デートのお誘いですか?」

 何勘違いしてるんだよ。

 

「違う違う。友達にさ、遊びに誘われたんだけど、そいつが俺らの新しい友達とも遊んでみたいと言っていたからな」

「友達……ですか?」

 そう言うと少しだけ露木ちゃんは考え始めた。

 

「まぁ、私とシフトが空いてるので良いですよ」

 俺は心の中でガッツポーズをした。

 

 そしてついでに神乃さんも誘っておいてもらおう。一石二鳥だ。

「ついでに神乃さんを誘っておいて貰えるかな?」

「まぁ、それくらいなら良いですけど……。お姉ちゃんを誘っておけば良いんですね?分かりました」

 よし、俺のターン終了だ。

 

 そう思ったら目の前を嫌な奴らが通った。

 

 俺には気がついていないだろう。そう思って素通りしようとすると、

「おっにいっちゃん!」

「ぐわっ」

 俺が油断した隙に飛びついてきやがった。

 

 そして俺は身構えていなかった為、衝撃に耐えきれずに前の方に倒れてしまう。

 

 すると、露木ちゃんは俺の前に来てスカートを押さえながらしゃがんで微笑を浮かべながらこう言った。

「だぁーいじょーぶですかぁ?」

 馬鹿にしている言い方だった。

 

「そ、それより萌未。俺から離れてくれ」

「嫌です!離れたら僕から逃げる気でしょ!この彼女さんと逃げる気でしょ!」

 は?彼女?

 

 なんのことだろうか?俺は今、露木ちゃんと帰ってただけだ。

 

「この人が彼氏……」

 すると、露木ちゃんは顔を真っ赤にしてぼーっとし始めた。

 

 そして暫くぼーっとすると、急にハッとして意識がこっちに帰ってきたようだ。

 そして顔が赤いまま

「なんでこんな人と付き合わなくちゃいけないんですか」

 と冷たい目で言い放ってきた。先輩、悲しい!

 

「そうなんですか?付き合ってないんですか?」

「ああ、今はバイト帰りで送っていただけだ」

 そう言うと萌未はニコッとした。

「なら、僕のお兄ちゃんって事ですね!」

「いや、お前は従妹だぞ?」

 昔から気になっていたんだが、何故こいつは俺の事をお兄ちゃんって呼ぶんだろうか?

 

「とりあえず離れてくれ」

「嫌ですぅ!」

 と一切離れる気がない自称妹。

 しょうが無いので俺は懐から俺はある物を取り出した。

 

「そ、それは!?」

「ああ、ガムだ。お前の好きなイチゴ味だぞー。欲しいだろ?」

「へっへっへっ」

 萌未は犬のように息を荒くしている。既に人間としてのプライドは捨て去ってしまったようだ。

「これやるから離れてくれ」

「は〜い!」

 すると素直に俺から離れる萌未。

 

「ほらよ」

 と渡すと両手でガムを受け取って食べ始める萌未。

 

「んじゃ、萌未。俺らは帰るな〜」

 そう言っていつの間にか目の前から消えてた露木ちゃんを探すと、

「何やってんだ?」

 壁に隠れてこちらを伺っていた。

 そういや極度の人見知りだったな。俺と初めて会った時もこうだったっけ?

 

「帰るぞー」

 そう言って露木ちゃんの元に向かう。

「は、はい。……怖い」

 どうにかならないかな?この人見知り。

「この調子で遊びに行くの大丈夫なのか?」

「は、はい。頑張ります」

 あれ?いつもなら「あなたの様な人に心配される謂れはありません」って言ってくるのに妙に塩らしいじゃないか。

 

「お兄ちゃん。遊びに行くんですか?」

 と後ろから声がした。

「おい!まだ居たのか!?」

「私も連れて行ってください!」

 そうなったか……。

 

「わかった。分かったから、酒田さん待たせてんだろ?だから帰れ」

 そう言うと「はーい」と言って今度こそ帰って行った。

 

「それじゃ帰るか。待ち合わせ場所は後でLINEするから」

「はい」

 そして俺達は帰った。




 はい!第76話終了

 次回から遊びに行きます!

 それでは!

 さようなら

優也のヒロインで一番好きなヒロインは?

  • 柴野結羽
  • 星野光
  • 如月咲桜
  • 神乃露木
  • 絆成萌未

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