複数個性の転生者   作:梓希

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更新遅くなってしまい、申し訳ありませんorz
ちょっと、私用で中々書く時間が出来ませんでした…。
それと、下書きに書いていたルーズリーフをも失くしてしまい探していました。

今回は予定通り主人公のお父さんの登場です!


おつかい

私の個性の修行が始まってから半年が経とうとしていた。

この個性にも大分慣れてきて、今では狐火を自在に操れる。こりゃヒーローになれるのも夢じゃないんじゃないか?

 

さぁ今日も修行というなの拷問が始まるぜ!え?何故拷問かって?

そんなの毎日毎日同じことばっか繰り返してたら拷問にも感じてくるよ!!

 

そんな私の心の叫びを微塵も感じない母はいつも通り修行を始める。

 

「さぁ陽、今日も早速始めようか!」

「はぁーい」

少々ため息混じりの私の返事。

 

「あ、そうだ。陽は先に練習場行って準備しててくれる?」

「え?あぁ、うん。いいよ。けど、母さん何するの?」

「ちょっとお婆ちゃんに用事があるのよ。」

「そうなんだ、分かった。」

 

そう言って練習場に向かおうと思ったけど、なんだか喉が乾いたので台所へ飲み物を飲みに行くと、テーブルに何か四角い長方形のものを包んでいる風呂敷があるのが見えた。

 

「なんだこれ?」

好奇心が湧いてしまったので個性を使って匂いを嗅いでみる。

すると母が戻ってきた。あ、ヤベ。

 

「陽?何してるの?…あら、それお父さんのお弁当だわ。豪鬼くん、持ってくの忘れちゃったのね。」

 

…何、だと?父よ、せっかくの愛妻弁当を忘れるなんて何をしているんだよ…。

 

「ふぅ、どうしましょうね。」

あれ、母さんちょっと悲しそうだな…。そりゃそだろ。せっかく作ったお弁当忘れ去られちゃな。

………そうだ!

 

「母さん!私が父さんに届けるよ!!」

「え、陽が!?そんなの駄目よ。流石に危ないわ。」

 

有無を言わさず却下された。解せぬ。

 

「おや真白、どうしたんだい?」

お婆ちゃんが台所の入り口から顔を出して尋ねる。

 

「あ、お母さん。実は豪鬼くんがお弁当忘れちゃって、それを陽が自分が届けるって、言うもんだから流石に危ないわって…」

 

断固として私に行かせる気は無い母。頼む母さんよ、ぶっちゃけ毎日同じ修行するのは、精神的にくるものがあるんだよ…。

 

「あらいいじゃない。せっかく陽ちゃんが、行くって言ってることだし。それに、豪鬼くんの事務所もそんなに遠い訳でもないしね。」

「…まあ、確かにそうね。…よし!今日の特訓は無し!」

 

イヨッシャァァァァァァァ!!!キタコレ!!

 

内心ガッツポーズをする私に母が続けて言った。

「但し、危ないとこには行かないこと!知らない人にはついていかないこと!それと、お父さんにちゃんとお弁当を届けること!分かった?」

「はい!」返事すると同時に手を勢い良く上げる。

…勢いつけすぎて関節が少し痛ぇ…。

そう言って、私はいつもの巫女服から普通のワンピースに着替えて父の事務所に向かった。

 

 

父の事務所は家からそれほど遠いと言う訳でもなく、子供の私でも行ける距離にあった。歩いて30分ちょいって位かな?

そして今私は父の事務所の前にいる。

そしてそこには『獄都ヒーロー事務所』と書かれた看板があった。

 

(『獄都ヒーロー事務所』…、すげぇ中二的な名前ですな父さんやwwツボる。…てゆうか、父さん今事務所にいるのかな?)

アボなしで来たため、父さんがいるか不安になりながら中へ入ると、なんか受付のお姉さんがいたので聞いてみた。

 

「あの、"炎獄"って、いまいますか?」

「え?あらお嬢ちゃん、炎獄さんのファンかな?駄目よ?勝手に入ってきちゃ。」

うわ、自分より(精神年齢が)下の人に注意をされた。くっ、舐めるなよ!これでも私は二十歳を超えているんだぞ!!(あくまで精神年齢は)

 

すると受付の電話が鳴りお姉さんはそれを取り対応していた。

「もしもし、こちら受付です。あ、炎獄さん。…え?あ、はい。…はい。分かりました。では、今からそちらに…えぇ、…はい。」

どうやら電話の相手は父さんのようだ。

 

電話が終わりを再びお姉さんが私に目線を合わせて言った。

「お待たせ。今ね、あなたのお父さんから電話があって待ってるからって言ってたから、一緒に行こうか?」

父さん、タイミング良すぎませんかね…。あと、私が来たことなんで知ってる!?

 

こうして私はお姉さんに手を引かれて、応接室と書かれた部屋の前に来た。

コンコン

「失礼します。炎獄さん、娘さん連れてきましたよ。」

 

「おぉ!サンキュー。」

中で父さんはソファに座り自身のヒーローコスチュームを着て待っていた。てか、ヒーローだし常に着てるのは当然か。

 

「それでは失礼いたします。」と言ってお姉さんは部屋から退出していった。

 

「おお!陽!お前一人で来たんだな。偉いぞ!」

そう言って父さんは私の頭を撫でる。コイツ、弁当忘れたくせに反省の色が見えないぞ。せっかく母さんが使ってくれたというのに…。

 

まぁ、私は大人!なのでそこで変にキレるなんてことはしませんよ…。

 

「はい、お弁当忘れてたよ。ダメだよ?せっかく母さんが作ってくれたのに忘れちゃぁ。」

 

「はは、悪い悪い。」

 

傍から見ると(見なくても)娘に叱られる父親の図になっている。

すると、反対側にあるソファから笑い声が聞こえてきた。

 

「ハッハッハ‼さすがの炎獄でも自分の娘の前では形無しだな!」

振り返ると明らかに作画が違うような一人の巨体な男が座っていた。

 

「私がいた‼」

満面の笑みでポーズを決める男。

 

 

 

「父さん、この不審者誰?」

「ブハッ‼‼」

 

私の一言で父さんは吹き出し、不審者(仮)は苦笑いをしている。

 

「クック・・・そうかそうか、陽は知らなかったのか~。見ろ俊典!これがお前の知名度だ‼‼」

「え?まさかホントに知らないの?ほら!オールマイトだよ!平和の象徴の!」

 

「ごめんなさい、分かりません・・・。」

 

今だ笑い続ける父に、明らかに落ち込みを見せるオールマイトと呼ばれる男性。

・・・ん?オールマイト……平和の象徴…あ!思い出した!確か前世で見てたアニメでこの世界のNo.1ヒーローだ!・・・・・なんで忘れてたんだろ・・・。今更思い出したなんて言って、はたして信じて貰えるのだろうか・・・。まあ、でも一応言ってみるか。

 

「あの、オールマイトさんって、No.1ヒーローの方ですか?」

 

「っ!!そう!そのオールマイトだよ!ほら見ろ豪鬼くん!!やっぱり私を知らない子供なんていないんだよ!!」

父さんに向かって私を抱っこしながらオールマイトはドヤ顔で叫ぶ。

 

そこで父は聞こえるか聞こえないくらいの音で舌打ちをする。・・・おいヒーロー、ガラ悪すぎだぞ。

「うるせえぞ俊典。いい大人が自分の名前知っててもらえてたくらいではしゃぐな。」

「いや君もさっき十分騒いでたよね!?」

「細かいことは気にするな‼」

なんだこの光景。そしてなんていう自分勝手な‼・・・これが父親かと思うとすごく恥ずかしい・・・。

 

「ったく、いい加減陽を下ろせよ。燃やすぞ。」

「ん?ああ、そうだね。」

父さんの一言で私は抱っこから解放された。

 

「陽、おいで。」

父さんが私に向かって腕を広げてきたので、私は抵抗することなく父さんのもとへとかけてゆく。そして膝の上に乗せられる。

 

 

「にしても、君の子供は思えないくらい可愛らしい子だね。」

 

「一言余計だっつの。はっ、お前なんか不審者扱いされてたくせに。」

 

「そこは言わないで‼」

 

そういや、なんでオールマイトがここにいるんだろう?ちょっと聞いてみようか。

 

 

「あの・・・、なんでオールマイトがここにいるんですか?」

私の質問に目を丸くする二人。

え?私何か変なこときいちゃったの!?

 

そして次の瞬間父さんは笑い出した。オイコラ。笑わないで、質問に答えてくれよ。

 

「そうか、陽は知らないか。なんせ、オールマイトを不審者呼ばわりするくらいだしな。(ニヤリ」

「いい加減そのネタ引っ張るの止めてもらえるかな!?」

いや、ほんともう止めてくださいよ。これオールマイトファンにバレたら私どうなると思う?

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・死ぬかもしれない。




オッシャァ‼3000字超えたぜ!!
今回ちょっと長くなっちゃいましたが、次回 炎獄の能力大・公・開!!!!
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