複数個性の転生者   作:梓希

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誤字脱字報告をもらい確認したら、1話がメチャクチャ訂正部分があり泣きそうです…。え、今までずっと気づかずにいたってこと?馬鹿なの?
そして前回ではお父さんの能力公開とか言っておきながら全然公開できてませんでした。ゴメンナサイorz

そしてまたもやこんなにの期間が空いてしまいました…。いや、だって仕方ないんだよ…?前回のが終わった頃にバイトが始まってしまって…。そんでね、忙しくて書けなかったのです…。…はい、言い訳ですゴメンナサイ!!!
でももうすぐ受験終わるから!そしたらちゃんと書くから!!今のところは見逃して!!本当に申し訳ない!!


暴走

父さんのヒーローとしての活動を間近で見てから、1週間がたとうとしていた。

あの日家に帰ってテレビをつけたら何故か私が映っており、恥ずかしさのあまり発狂をしたことにより、駆けつけた母さんとばあちゃんに物凄い心配された…。違うんだよ、普通の子供だったら「わあ~見てみて!テレビに私が写ってるよー!」とか言うかもしれないけど、私の精神年齢もう成人くらいなんだからさ!ヤメテくれ、頼むから!

 

 

そしてわたしは、相変わらず母さんと一緒に個性の練習を今日もする。

いつもと同じ練習着と言うなの巫女服に着替え、外に母さんと向かおうとすると電話がなってきた。本日婆ちゃんは老人会の旅行で温泉に出かけてしまっているので、必然的に母さんが出るしかない。

 

「陽、先に準備して待ってて」

「分かった。」

 

まあ、準備と言ってもろうそくを円を描くように並べていき、その中心でろうそくに火を灯すっていう感じの練習が中心的だからそんなに準備に時間はかからない。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

…母さん、遅いなぁ。さてはまた長電話しているな…。ふぅ、待たされるこっちの身にもなってほしいもんですよ。

 

ーーーーざりっ

 

足音が聞こえてきた。母さんめ、ようやく来たな!今日という今日はいつも長電話で待たされる私の思いを母さんに言ってやるんだ!まぁ、言い負かされるのが目に見えているが、私は気にしない!!

 

「もう、遅いよ母さっーーーーーー」

振り返るとそこには誰もいない。そして次の瞬間、首筋に強烈な痛みが生じる。

 

「ーーーーがはっ!!!」

 

「悪いが、少しの間大人しくしててもらうぜ。炎獄の、()さんよぉ…。」

………娘?その言葉を聞くと同時に、私の意識はそこで途絶えた。

 

 

 

 

「あはは、ごめんねー陽。待たせちゃって。さて、早速始めーーーーーー陽?」

母・真白が陽の元へ訪れたときには陽の姿は無く、いつも身につけていた陽の狐面だけが落ちていた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あれからどれくらいの時間が過ぎたのだろうか。陽の意識がようやく目覚めた。

「ゲホッゲホッ」

辺りは凄く埃っぽく、手足を縛られているため身動きが取れずにいた。

(ここは、どこだ?)

見渡しても光が無いため真っ暗な状態。幸い、陽の手足を縛っていたものはただの縄だったため、狐火を使いすぐに体の自由は取り戻した。

個性で聴覚を研ぎ澄まし集中する。人の気配も無く、足音も声も聞こえてくる様子が無い。逃げるには、今がチャンスかもしれない!私のことを殴ったやつは許せないけど、こんな子供一人が大人に敵うはずがないため、今は逃げることが最優先だ。

指先から少量の狐火を灯し道を照らす。そして立ち上がり、駆け出した瞬間…………

 

 

 

 

 

「ーーーーーーおやぁ。どこに行くつもりなのかな?」

 

「ーーーーーーっ!?」

突然後方から聞こえてきた声に振り向こうとすると後頭部を鷲掴みされ、地面に叩きつけられた。

 

「君自体に特に恨みは無いんだけど、ちょーーっと大人しくしててもらえるかなぁ?君はアイツをおびき出すためのエサ(・・)なんだからさぁ…。」

 

「…っ、エサって、どういうこと、………?」

 

「言葉通りの意味さ。大人しくしてれば怪我しないですむぜ?だが、もし逃げようとするなら………その小さいお手手が無くなることになるぜ?」

 

ーーーーーーゾクッ

 

今、明らかに殺気があった…。アイツの言うとおり、ここで大人しくしていたほうがいいのか?でも、多分コイツは…

 

「…私を使って、父さんを呼んで、何をするつもりなの…?」

 

「はっ!そんなもん決まってんだろ。ーーーーーー復讐さ!!!!」

 

ーーーーーーっ!コイツ…、

 

本能が私に言いかけている。こいつを、父さんに会わせてはいけないと…。父さんのことを信頼していないわけではない。でも、最悪の状況が頭には浮かんでしまう。

 

「まあ、大人しくしとけば怪我はしなくてすむぜ?」

そう言って、このヒョロイ男はまた私の手足を縛り付ける。しかも、今度は鎖で。

 

 

(大人しくしておけば、これ以上は酷い状況にはならないと思う………でも、やらなくちゃ……私が、こいつを………!!)

 

このときの私は冷静ではなかった。自分の大切な家族に危険が迫っていると分かって、冷静でいられるのだろうか?

答えは否だ。

 

そして私は個性を発動し(ヴィラン)に向かって飛びかかる。私の個性、九尾の狐の瞬発力なら普通の人間の反射神経ではまず追いつけない。そこを狙って攻撃を食らわす。

 

 

だがそれが、一対一の場合ならの話だ。

 

 

 

この状況の中で私の思考能力は低下しており、目の前にいる(ヴィラン)にしか目が向いていなかった。つまり、他にも仲間がいる可能性を考えていなかったのだ。

 

 

 

「なんだ、もう目覚ましちまったのか?」

 

扉が開いたのか、外からの光が少しだけ室内を照らす。そして同時に複数の大人の男の声が聞こえてくる。

 

「ちぇっ、つまんねぇなぁ。もし気がついてなかった、いたぶって憂さ晴らしでもしようと思ってたのによぉ。」

 

「やめておけ。コイツはあの炎獄を誘き寄せるためのエサなんだからな。まぁ、もし来なかったら殺っちまっても構わないがな。」

 

「そんな金になんねぇことしないでよぉ、どうせなら外国にでも売っぱらっちまおうぜ。」

 

「おっ!ナイスアイディアだなそれ。確かにこのガキは見てくれはいいもんな~、こりゃあいい金になるぜ。」

 

「どのくらいで売るか‼」

ガハハと下品な笑い声が建物内に響き渡る。

 

 

さっきまでの一人だけだったら、なんとかなったかもしれない。でも、大の男が五人もいれば逃げるのが更に難しくなった…。

どうしよう、私の狐火程度ではそれほどの威力は期待できない。幻覚をかけようにも、相手の体に触れ、どんな幻覚を見せるかと意識を集中する必要がある。現在の私は手足を縛られているのでそれも無理だ。

 

どうする…考えろっ!考えろっ!考えろっ!!

 

 

 

 

「おい」

こいつらの中で一番ガタイのいい男が私に話しかけてきた。

そして次の瞬間ーーーー腹を蹴りあげられる。

 

「ーーがはっ!!」

鎖の音が響き渡り、勢い良く蹴られたせいで今いた場所よりも2,3m離れた場所まで転がる。

 

痛い…。コイツッ、思いっきり蹴りやがったな…。ただのガキに、普通そこまでするか。目は最初よりも見えるようにはなってきたが完全ではない。そのせいでよく見えないが、口の中に鉄の味が広がることから、かなり重い一発だっことがわかる。

 

 

「テメェ、何考えてんだ?もしかして、逃げようとでも考えてんのか?だとしたら残念だなぁ!捕まえたガキ一人逃がすほど、俺らの計画は甘くねぇんだよ。」

 

(はっ、バレてたか…。顔伏せてたからバレてはないと思ってたんだけどなぁ…)

 

私、一応前世も合わせるとそろそろ成人するくらいの年齢なのに、こんな状況は前世でも経験したことがないからか、元々そこまで頭がまわらないからかな、この状況を打破する案が思い浮かばない。

 

そんなことを考えながら、私は頭のどこかでまだこの状況に現実味を感じていなかった。もしかしたら、これはただの悪い夢なのではないのだろうか?そもそも、こんな転生している事自体が夢なのではないのだろか?目が覚めたら、また平和な日常に戻って、普通に学校に通うのではないだろうか?そんなことばかりを考えていた。

 

だが次の瞬間、私は今のこの状況が現実なのだと嫌でも思い知らされることになった。

 

 

ボキッ

 

 

 

………え?私、今何された?頭が追いつかなかった…。すると右腕からじわじわと強烈な激痛が脳を刺激してくる。

 

「…っあああああああああああ!!!!」

 

痛い…痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い!!!今までに経験したことのない痛みが私を襲う。

 

「あ~あ、つい折っちまったわ。ちょっと踏んづけただけなのによ。」

 

「おいおいマジかよ。子供の体は脆いねぇ。」

 

 

男たちは私の激痛に泣き叫ぶ姿を見て笑っていた。

この痛みをどうにかしようと私は縛られているにも関わらず地べたで暴れる。だがそんなことをしても痛みが引くわけがない。

 

「ちっうるせぇなぁ。おい、そのガキ黙らせとけよ。」

へいへいと適当な返事をした男が私の口元を布で覆う。させるがままで何もできない私。

「これに懲りて、大人しくしとけよなぁ」と言い、仲間のもとに戻っていく男。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あれからどれくらいの時間が過ぎたのだろう。折られた右腕は今では感覚が麻痺してしまっているのか、もう痛みを感じない。そしてあまりの激痛に泣き叫び過ぎたせいで喉が掠れてしまっている。

 

 

何も出来なかった…。ただの子供が大の大人に敵うはずが無かった。

普段の私ならそんなことくらい分かってるハズなのに…。

 

このまま、どうなっちゃうのかな…さっき、あいつらが言ってたとおり売り飛ばされるのかな…それとも……殺される?

 

これまで考えようとしてなかったことをつい考えてしまった。嫌だ!絶対に嫌だ!!また死ぬのは!!

 

 

私は一度死んでいる。トラックによる交通事故で、そして転生をした。

死ぬってことは、もう二度と両親に会えなくなるということ。そんなの嫌だ!!

前世ではいきなり死んでしまったため、両親にお別れなんて出来なかった。どんなに会いたくてももう二度と会えない。忘れることなんて出来なかった…会いに行くことだってできない。また、家族を悲しませてしまうようなことなんてしたくない。あんな思い、もう二度としたく無い!!

 

そう考えた瞬間、全身を巡る血の温度が熱くなるような感じがした。全身が心臓になったかのようにドクドクと鼓動が頭に響き渡り、激しい頭痛に襲われる。

 

「ーーぃ、なんーーだよ!!ーーこのガキー」

「おぃーーやべぇっーー」

 

男たちは何か騒いでいるようだが、今の私に耳を傾ける余裕など無かった。

激しい頭痛の中で私の意識は薄れていく。

そして、同時に声が聞こえた。あいつらのような低い男の声ではなく、少女の声がーーー。

 

 

『 』

 

少女の言った言葉を上手く聞き取れないまま、私の意識は途絶えた。

 

 

次に私が目を覚ましたときは、辺りは血の海と化していた。

 




まあ、おおよそ感づいてる人もいるでしょうが次回、陽ちゃんのもう一つの個性を大・公・開!!!
あと2、3話ぐらいで原作突入したいな。
この過去編終わればプロフィール出します(宣言)!!!
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