ちょっとリアルでゴタゴタがありまして…テストとか、受験とか色々…ですが無事合格出来たので、もう少しこまめに更新できるよう頑張ります!
「………何?…これ」
目が覚めた私は目の前の光景に呆然としていた。
私を誘拐してきた奴らは全身に酷いあざと傷口が見え、倒れ伏していた。
私は、何がなんだか分からなかった。さっきまでピンピンしていた奴らが、目が覚めたら全員倒れています。なんてことが起こったら誰だって驚くし、状況についていけない。
ここで私は初めて気づいた。先程まで折れていた右腕が治っていることに。
「……うそ…」
思わず言葉こぼれた。意識を失うまで強烈な痛みを発していた右腕は完全に治っていた。
敵の中に治癒の個性を持っているやつなんているとも思えない。仮にいたとしてもわざわざ治すとも思えない。なら、何で…。
いくら考えても答えなんて見つからない。でも、今わかることは"私が助かる可能性が高まった"ということ。敵は全員意識を失い倒れ伏している。
私は気づかれないようになるべく足音を立てずに外への扉へ向かった。
ガタン
扉を開くと明るかった空は暗く染まり星が光り輝いている。そして目の前には波打つ海が見えた。
(そうか…ここは海辺の使われてない倉庫だったのか)
ただ呆然と海を眺めていると私がよく知る人物の声が私の名前を呼ぶ。
「陽!!!!」
そこには多くの警察の人と父の姿があった。
「父さんっ!!」
私は目尻に涙を浮かべながら父の元へ駆け寄った。前世では味わうことのなかった夢みたいなことでも、やっぱり怖かったんだなって頬を伝う涙がそう感じさせた。
「よかったっ…本当に、無事で…」
私の体は父さんの腕の中に収まり強く抱きしめられた。ちょ、父さん凄く痛いんですけどっ…!!私一応右腕折ってたんだけど…何故か治ってるけど。あの、ホントマジでギブっ!!腕が!肋が!肋骨がぁっ……!!
でも、流石に今回は心配をかけてしまったため罪悪感はある。誘拐されたのは確か午前中だったので、今はもう日が沈み辺りが暗いので半日以上行方をくらませてたことになる。母さんは大丈夫だったのかな…。
「…ねぇ父さん。母さんの方は?」
「アイツなら今血眼になってお前を探してるよ。自分が目を離したせいだって言って……早く顔を見せて安心させてやってくれ…ってその前にお前はまず病院だよな。母さんには病院で待ってるように連絡しておくよ。」
その後到着した救急車に私は乗せられ、倒れていた敵たちも警察と共に治療のため別の病院に向かった。
病院に到着すると連絡を貰った母さんが私を見るなり飛びついてきた。抱きつく母さんの背に腕を回そうとしたが腕が短いため、脇腹までした届かない…。やはり子供の体は不便だな。
その後すぐに検査を受け、様子見も含めて今夜一晩は入院することになった。検査の結果は特に異常なしだったぜ!!イェーイ!!なら退院させろ。
病室に連れて行かれると、父さんたちは先生の方になんか呼び出されて部屋から出ていってしまった。特に怪我は無いんだからそんなに話すことはないと思うんだけど…………よし着いていこう!!
ん?さっきまで事件に巻き込まれてた奴の思考じゃ無いって??あいにく私の精神年齢はジャスト20歳になっている!そして過ぎたことをくよくよ(?)しても仕方がない!!振り返るな、過去は。が私のポリシーなのだ!
さて、私はまた事件に巻き込まれてたしまったようです。え?どんな事件かって?……現在進行系で迷子です。
そりゃそうだよ、子供の歩く速度と大人の歩く速度が違うのなんて当たり前じゃん!常識じゃん!何をしているんだ私ィ…。ホントマジで父さんたちどこっすか……いいのか?精神年齢20歳だけどビジュアルは幼女の私が泣き叫ぶぞ、ホントにいいのか?
あ、個性使えばいいのか…………マジでバカやん私。
ではさっそく、どれどれ"千里眼"っと…あ、いたいた!!…ん?何だこの部屋、なんか普通の診察室とは違うみたいだけど……まぁいっか‼
おや何かお話してますな。今度は"聴覚強化"っと。
「ちょっと待ってくれよ!!」
聴覚強化した途端、父さんの怒りを含んだ叫びが耳に響いた。う、うるせぇ…ちょっとちょっとどうしたの父さん。そんなに声を荒らげて、カルシウム不足?牛乳飲む?
「ですから今申し上げた通り、あの敵達にあれ程の怪我を負わせたのはお宅のおじょうですよ。そして検査の結果分かったのですが、娘さんはたいへん珍しい個性の複数持ちです。ここまで言えばもうお分かりですね?」
先生の言葉に息を飲む父さんの声が微かに聞こえた。え、何?もしかして分かってないの私だけ?(馬鹿
よし少し整理しよう。父さんの個性は鬼、母さんとばあちゃんは白狐、その子供である私の個性が九尾の狐。個性は両親のどちらか一方の個性、もしくは複合的個性が発現する。…このヒントから導き出される答えは……つまり、もう一つの私の個性は…"鬼"。
…ということは、マジもんのチート能力GETだぜ!!!なんていったって父さんの個性"鬼"は鬼火の操作の他に、自身の身体能力・防御力・反射神経を向上させるという私が望んだようなチートのような力なのだから!!フッフッフ、これで私も二次創作のチートキャラ並のチート能力を手に入れたぞ!!フハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!…この笑い方はやめよう。
というか、なんで父さんはあんな態度をとるのか分からなかった。以前私の個性が発現したときはなんか悔しそうだったのに、なんか今は、とても苦しそう………。
なんか居た堪れない空気のうえに、見つかったら気まずそうなので私は大人しく自身の病室へと戻った。これ以上は聞かないほうがいいと思ったから。
私が病室に戻ってしばらくしたら、医者の話を聞き終わった父さんと母さんも戻ってきた。でも、なんか空気が重い。
「…………」
ひたすら続く沈黙に耐えきれなくなったので、話を振ってみた。
「ねぇ、お医者さんなんて言ってたの?いつ家に帰れるの?」
話はふってみたものの、や、ヤバい…表情筋が仕事しないため顔が引きつる…。
「…入院自体は、検査だけらしいから明日にでも退院できるわ。」
「そっか。じゃぁ、今日は病院にお泊りなんだね!」
「………陽」
ここでようやく、ずっと無言だった父さんの口が開いた。
「な、なぁに?」
「もう、お前はヒーローなんて目指すな……。」
「…………………え?」
そんな言葉が父の口から出た。私はその言葉の意味がわからず、唖然としていた。いつもなら喜んでくれていた父がいきなりそのようなことを口にするなど考えてもみなかったから。
「な、なんで?だって、父さんいつもっ…!」
「今の自分の状況を考えてみろ!!あんな目にあったのに、なんでまだヒーローを目指そうとしてるんだよ⁉………っ頼むから、もうこれ以上、心配させないでくれ………。」
病室内に響き渡る父さんの言葉に、私は何も言えぬままこの話は終わった。
「陽も今日は色々あって疲れちゃったでしょ?もうこんな時間だしそろそろ寝ましょ?」
まだ色々と状況を理解出来てない私を、母さんは優しく肩を抱きながら言ってくれた。確かにいつもならもうとっくに寝ている時間だったので、私は静かに頷きベッドにもぐった。
父さんと母さんの二人はそのまま病室をあとにした。
「ちょっと、言い過ぎだったんじゃない?」
「…………あぁ。」
「明日にはちゃんと仲直りできるようにね?…ねぇ、やっぱり陽のヒーロー志望には反対なの?」
豪鬼はゆっくりとその問いに答えるように頷いた。
「やっぱり、
「分かってるよっ!!!!…でも、もうあんな思い…したくねぇんだ…」
静かな夜の病院には父・豪鬼の悲痛の叫びが響いた。
その夜、夢を見た。誘拐され、気を失う寸前で夢に出てきた真っ黒な少女の後ろ姿を。
そして、少女は何かを語りかけてきたが私は深い眠りに入った。
陽「ねぇ、結局私の将来はどうなってしまうのでしょうか??」
作「…さぁ、どうなるんだろ。考えてないけど、なるようになるだろ!為せば成る!!」
陽「おい作者仕事しろよ頼むから!しかも連載始まってもう一年経つのに投稿話数が未だ1桁ってドユコト?もう一度言うぞ。仕事しろ」
作「ごめんなさいorz」