桜が咲き誇る季節僕達は出会った。
その出会いは、ただの偶然だったのか、それとも神様の悪戯か、今になっても全然解らないけど、ただ一つ言えることは、この出会いが僕の人生を変えたんだということだ。
キーンコーン カーンコーン
中美ヶ原高校二年C組の何も変わらない平凡な朝のHR、今日も昨日と同じで、退屈なんだろうなぁ。
しかし、いつも通りだと、思っていた日常は、担任のある一言で非日常に変わった。
「今日このクラスに、新しい仲間が加わる事になった。」
「「「「女子ですか?女子?」」」」
「「「「イケメンですか?イケメン?」」」」
「ツンデレ金髪碧眼巨乳美少女ですか?」
「男の娘ですか?大事な事なのでもう一度聞きます。その転校生は、男の娘ですか?」
転校生と聞いただけで、クラスの皆のテンションが数段階上がった。
どうでもいいけど、最後の一人めっちゃアブノーマル過ぎない。
「喜べ、男子転校生は女子だぞ。」
「「「「ひゃっほーーー‼!!!!!!!!! 」」」」
「しかも、かなりの美少女だぞ!」
「「「「やったーーーー‼!!!!!!」」」」
男子の歓声が、凄い。後で隣のクラスからクレームが来るレベルで。
それを、煽る先生も先生である。しっかり仕事しろよ‼
「桐宮~、入ってこ~い。」
教室のドアから、彼女が入ってきた瞬間今まで五月蝿かった。男子の声がピタッと、止まった。
腰まで伸びた、艶やかで絹の様な漆黒の髮、同じ人間とは、思えない端整に整った顔立ち。そして、漆黒の黒真珠のように、凛と静かに輝く眸、モデルも裸足で逃げ出す様な引き締まったウェストに出るところは、しっかり出た、人間の完成体の様な、完璧な美貌に誰もが、釘付けになる。
きりみや しずは
「桐宮 静葉です。迷惑を掛けてしまうかも知れないですが、どうぞよろしくお願いします。」
それは、緊張を感じさせない、良家のお嬢様の様な挨拶だった。。しかし、その言葉の裏には、他人を寄せ付けようとしない、壁の様なものを感じた。
「桐宮 さんは、 転校してきて、分からない事もあると思うから、皆ちゃんと教えてあげてくれ。」
「「「「「ハイッ‼!!!」」」」」
クラスの男子の歓喜の叫びが、教室中に響く、その叫びを聞いた大半の女子は欲望丸出しの男子の態度と、転校してすぐクラスのイケメンから好意の目を向けられる桐宮に対する嫉妬に顔をしかめていたが。
「桐宮の席は、川崎の隣だな。川崎頼んだぞ。あと、桐宮さんの教科書を発注したんだが、まだ届いてないから届くまで桐宮に教科書みせてやれ。」
「はっ⁉何故僕なんですか?」
教室の窓際最後尾、という当たり席に
座り騒ぐ他の男子を呆れた目で見てい
かわさき ゆきと
た、僕 川崎 雪斗 に対して、先生は名指しで、爆弾を投げてきた。
先生が、話し終わった瞬間、桐宮に向いていた男子の視線が、羨望、嫉妬、憎悪、害意 などが込めて、刺し殺すように僕のほうに向けられた。先生の投げた、爆弾は指向性の破片手榴弾だったようだ。
そのあと、健康観察と今日の連絡などを聞いて、波乱のHRが終わったのだった。
HRが、終わるとすぐに桐宮が小声で話しかけてきた。その声には、まだ授業が始まってもいないのに疲れが混じっていた。
「よろしくね、川崎君。学校の事色々教えてね♪」
「おう。よろしくな桐宮さん。」
「そうだ、私学校になにがあるか知らないから、川崎君、今日の放課後学校案内してくれない?」
「はっ⁉」
「じゃあ、放課後頼んだよ~♪」
「ちょっ・・・ちょっとまて、だから何故僕なんだーー‼」
しかし、その声は桐宮の机に集まったクラスメイトの質問の嵐にかきけされた。
「はぁ・・・、疲れたー!」
どうにか、憎悪の籠った男子の視線から放課後まで耐えきった。
授業中は、桐宮が難しい問題をスラスラ解いて、クラスメイトの注目を集めてくれたお陰で朝より男子の視線が少なかったが。
僕的には、帰りの支度をして、早く家に帰って布団に倒れこみたいのだが、桐宮との約束があるため、返りのHRがおわっても、帰れなかった。とりあえずめんどくさい。
「川崎君、今日はよろしくね♪」
「・・・・・・はあっ。ところで、何処を見ておきたいんだ?」
「図書室と屋上かな?」
「図書室は、わかるが何で屋上なんだ?日常では、そこまで行かないだろ?」
「一人でごは・・・・・えっと、この町に引っ越してきたばかりだから、屋上からだったら色々見れるかなぁと思って。」
なんか、最初の方が上手く聞き取れなかったが、まぁいっか。
「じゃあ、図書室が最初でいいか? あと、ついでに購買の方も見に行くか?」
「こっ・・・・購買は、大丈夫だよ。私、家から昼食持ってくるから。それじゃあ、よろしくね♪」
そして僕達は、桐宮の希望である図書室に向かうために、図書室のある四階に歩みをすすめた。
もう1つオリジナル作品を書いているのですが、そちらを優先するため、亀更新になります。