TTSD(Touhou Tears Song Dungeon)   作:セケ・レフーSK・RFー

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大変、遅くなりました。第2話です。いよいよ戦闘開始です。それぞれの思いをぶつけて戦うメンバー。その中で得るものと失うものとは…?
そして、この話で試しに台本形式を廃止してみました。何かありましたら、お願いします。
それでは、第2話、どうぞ!


争いで得るもの、失うもの

「我が思いをこの剣に乗せて…我が国の道を阻むものを断ち切る!断符「思断夢漸」!」

 

私は両手の剣に力を込め、振り抜いた。剣に溜まった光の弾幕が、相手に向かっていった。

 

「うわー!」

 

広範囲の弾幕が相手に届いた。相手の隊形が崩れた。その隙を逃さず、次の指示を出した。

 

「霊夢、魔理沙!続けて、弾幕を放て!第1陣隊、出陣!相手の策には気をつけろ!」

「分かったわ!夢符「封魔陣」!」

「OK!魔符「スターダストレヴァリエ」!」

「了解!第1陣隊、出陣します!」

 

霊夢と魔理沙のスペルカードを合図にハクオロ率いる第1陣隊が出動した。

 

「まけていられないわ!こっちも反撃よ!」

 

クオンがそう言うと、相手も反撃を開始した。相手の攻撃もなかなかだ。

 

「むっ。いくらか矢が飛んできたな。ハク。打ち返せるか?」

「全部は無理だけど、跳ね返せる分だけ跳ね返してみるか!」

 

私はハクに指示して、自らも矢を跳ね返しつつ、攻撃に集中した。

 

「そこじゃ!アトゥイ!突撃するのじゃ!」

「了解やでー!」

 

アンジュがアトゥイに指示して、自軍に突撃してきた。

 

「させるか!反符「リフレクトカウンター」!」

 

私は素早く、結界を作り、突撃した相手を相手の軍に跳ね返した。

 

「あややー!?」

 

アトゥイは見事に弾き返され、相手の軍に突っ込んだ。

 

「なっ!?弾き返しただと!?」

「これはちょっと手強いかな。」

 

アンジュとクオンの表情が変わった。そこに警戒しつつ、次の策を出した。

 

「そう簡単に甘く見てもらっては困る。第2陣隊、出陣!咲夜、レミリア、フラン!弾幕を放て!」

「かしこまりました!幻象「ルナクロック」!」

 

咲夜は時間を止めた。多分、その間、ナイフを相手に向けてばらまいているだろう。

 

「解除!」

 

時間が再び、動き出した。予想通り、多くのナイフが相手に向けられていた。それも至近距離で。

 

「なっ!いつの間に!?ぐわー!」

 

咲夜のナイフが多くの敵に当たった。敵の6分の1は戦闘不能になったか…?

 

「追撃を与えるわ!冥符「紅色の冥界」!」

「私もいくわよ!禁忌「カゴメカゴメ」!」

 

スカーレット姉妹の追撃の弾幕が敵軍に襲いかかる。

 

「第1陣隊にいる美鈴、パチュリー!自軍に向かってくる弾幕を自身の弾幕で相殺しつつ、相手に追撃を与えろ!」

 

私は第1陣隊にいる美鈴とパチュリーに指示を出した。

 

「了解!華符「彩光蓮華掌」!」

「分かったわ!火水木金土符「賢者の石」!」

 

美鈴とパチュリーが自軍に向かってきた弾幕を相殺しつつ、周りにいた相手を蹴散らしていった。これで5分の1に減ったかな?だとすると、予定通りだ。

 

「第2陣隊、出陣する!」

 

アロウン率いる第2陣隊が出陣したのを確認。さて…

 

「次の手で半分近く削りたいな…相手の策がそろそろ来そうだ。ライコウ、第1陣隊から何か報告ある?」

 

私は軍師であるライコウに現在の近況を聞いた。

 

「えぇ。察しの通り、相手の策がそろそろ来そうです。こちらも使い時ですね。」

 

ライコウの報告を聞いて、決断した。

 

「分かった。我が策で相手の兵を半分近く削るぞ!幽々子、永琳!相手の策が発動する前に弾幕を放て!その後、自分も放つ!」

「了解!桜符「完全なる墨染の桜 -封印-」!」

「かしこまりました!神符「天人の系譜」!」

 

幽々子、永琳の弾幕が相手に襲いかかる。追尾の弾幕のため、逃げるのは困難だ。

 

「ぎゃー!」

 

弾幕が相手に直撃した。ここしかない。

 

「ライコウ。第1陣隊と第2陣隊を自軍の反対方向に向かわせてほしい。防衛も怠らずにと。」

「分かった。」

「ここで、大差をつける!滅符「死導圧砕」!」

 

剣に溜まった闇の弾幕を敵軍の中心に殴るように打ち付けた。打ち付けた場所の中心から周りに魔法陣が広範囲に広がっていった。

 

「爆砕。」

 

そう言い、剣を天にかざした。すると、打ち付けた弾幕が大爆発を起こして、闇柱(火柱のようなもの)が上がり、魔法陣の範囲からも闇柱が上がった。

 

「第1陣隊と第2陣隊は逃げ切ったか?」

 

私はライコウに聞いた。

 

「えぇ。無事だとのことです。」

「分かった。そしたら、第1陣隊と第2陣隊はその場所でしばらく待機だ。回復に務めた方がいい。第3陣隊はライコウと共に、第1陣隊と第2陣隊の所へ。向こうの指揮は任せるぞ、ライコウ。」

 

この後のことを考えて、主力を2つに分けた方がいいだろう。

 

「後の陣隊は私と行くぞ!私も出陣する!」

 

私はバルカとベルが率いる第4陣隊と第5陣隊を率いて、相手の軍に出撃した。

 

「私とバルカとベルで相手の主力を倒す。後は任せた!」

 

そして、敵の主力に向かっていった。

 

「そこを通らせてもらうぞ!」

 

両手の剣で相手をなぎ倒し、敵の主力の所にたどり着いた。

 

「敵のリーダーが私達の所に来るとは、かなり自信ありってことかな?」

 

たどり着いた時に、開口一番、クオンがそういった。

 

「別に。力だけでは勝てないし、それに溺れるわけにもいかない。」

 

私はそう答えた。

 

「俺自身もセケレフさんと一緒にその目的を達成したいんだ。それを阻むなら、共にした中までも容赦しないが。」

 

バルカもそう答えた。すると、

 

「それなら、何故、私から離れたの?その必要なんてないのに…」

 

相手の主力の1人であるタルトがこう言った。

 

「見ての通りだ。そんないがみ合っている争いが見るのも面倒いし、巻き込まれたくないからだ。」

「僕も同意見です。」

 

バルカが答えた後、ベルもそう答えた。

 

「ベル君…信じられないよ…僕との愛はそんなものだったのかい?」

 

やはり、そうか。彼女もそうだが、他のメンバーも好きだからこそ一緒にいたかったのだろう。私の思った通りだ。しかし…

 

「それが耐えられなかった1つの理由でもあるだろうな。他のメンバーもそうだ。」

「どういうこと?」

 

リアンノンが問いただしてきた。

 

「そのままの意味だ。君たちは俺達の仲間である、ハクオロ、アロウン、ハク、バルカ、ベルに好意を持っていたのだろう?」

「…」

 

エルルゥ、クオン、リアンノン、アンジュ、タルト、ヘスティアはその質問に口ごもった。

 

「そういうことだ。彼らはその向けられていた好意が耐えきれず、君たちの元から離れて、今に至る。」

 

「そんな…信じられないよ…」

「現実はこんなものだ。非常なものだ。それは俺も承知している。」

 

信じ切れていないリアンノンに俺はそう答えた。さて…

 

「そっちの連合軍の戦力はすでに我が軍を下回っていると予想しているが、最後までは分からない。だが、こちらが気を抜かない限り、そっちの軍の勝ち目はないに近い。」

「何を言うつもりじゃ?」

 

アンジュがそう問いただしてきた。

 

「この場から撤退して、戦いを辞めるのならば、自軍も撤退しよう。ただし、拒むなら…」

「こ、拒むなら?」

「君たちが持っているもの、ほぼ全てを失う羽目になる。命に関しては、場合によっては見逃すかもしれないが、君たちの思い人は一生会えなくなる。」

「一生!?」

「あぁ。さて、どうする?この選択肢で、得るもの、失うものがはっきり分かるぞ。」

 

彼女達が撤退すれば、彼女達が彼らに会える確率はまだある。しなければ、会う確率は0だ。さて、その答えは…

 

「私は諦めません!貴方に勝って、ハクオロさんを返してもらいます!」

「その言葉は信じないかな。私はまだ、諦めない!貴方に勝って、ハクを返してもらうかな!」

「我もその言葉は受け取らぬ!其方に勝って、ハクを返してもらうのじゃ!」

「私も信じません!必ず、勝利して、アロウン様を返してもらいます!」

「私もそのことは承知だ!なら、拒み、諦めず、其方が得たものをここで置いていってもらう!そして、バルカを返してもらおう!」

「僕もその言葉は信じないぞ!必ず勝って、ベル君を返してもらうぞ!」

 

全員の答えが出た。なるほど…

 

「俺が持っているものを全て奪う覚悟でそう答えたのか。なら、俺はそれを全力で守るのみだ!ハクオロ、アロウン、ハク、バルカ、ベルをお前達に渡すわけにはいかない!」

 

彼女達の答えは予想とは半分違った。まぁ、そう答えることになっても対策があったからよかったのだが…出来れば使いたくなかった。

 

「どっちかが何かを得て、どっちかが何かを失う。後悔だけはするなよ!バルカ、タルトを!ベルはヘスティアの方を頼む!」

「セケレフはどうするのだ!?」

「セケレフさんはどうするんですか!?」

 

バルカとベルはそう聞いてきた。

 

「しばらくはそれ以外を相手する!大丈夫だ!」

「分かった!」

「分かりました!」

「いくぞ!勝負!」

 

俺はそう言って、突撃した。

 

「1人でどうにかするつもりかな!」

 

クオンはそう言って、クナイを投げてきた。

 

「見切った!」

 

俺は持っていた剣でクナイを弾き返した。

 

「隙ありじゃ!」

 

アンジュが大剣を振りかざしてきた。

 

「甘い!」

 

だが、その気配を感じていたので、剣で素早く跳ね返した。

 

「くっ…!」

「風符「風乱暴漸」!」

 

暴風を剣にまとい、回転切りで周りにいた相手を吹っ飛ばした。

 

「かはっ!」

 

そう。風に当たると、切り刻まれるのだ。近くにいればいるほど、深くなる。囲まれたときに絶好の技だ。周りにいた相手は切り傷を負った。

 

「くっ…!まともに近づけないかな!」

「えい!」

 

リアンノンの魔法が飛んできた。

 

「反符「リフレクトカウンター」!」

 

素早く、反射攻撃につなげ、跳ね返した。

 

「きゃっ!」

「遠距離攻撃で牽制するかな!」

 

クオンはそう言って、クナイを投げ続けてきた。

 

「なるほど…守符「シールドフォルム」!」

 

そう言って、自分の周りに結界を張った。これなら、しばらくは大丈夫だ。

 

「なっ…結界!?」

「弱威力の攻撃じゃあ、びくともしないぞ。遠距離だからって気を抜いていると、大変だぞ。まぁ、強攻撃が通るとは限らないけどな。」

 

余裕を持ってそう言ったのだが、実際、1人でこの相手をするのは大変だ。アレを使えば何とかなるのだが、出来れば使いたくない。

 

「むぅ…手強い相手とは分かっていたが、そう簡単ではないな。まぁ、負けるわけにはいかないけど。さて…」

 

相手の攻撃を見切りつつ、様子をうかがっていた。そのとき、クオンが突撃してきた。

 

「ここかな!」

「なっ…!?」

 

クオンの猛攻によって、結界が破られた。だが、俺はそれを待っていた!

 

「天地「フォールドダウン」!」

 

突撃してきたクオンの目の前に、魔法陣を発生させ、クオンはそれにぶつかった。すると…

 

「!?」

 

クオンはものすごい勢いで地面にたたきつけられた。一瞬のことだった。そして、俺はこの瞬間を逃すわけにはいかなかった。

 

「行く手を阻むものに終止符を打つ!炎符「フレイムクラッシュ」!」

 

剣を地面に刺して、それを中心に巨大な魔法陣が広がっていった。

 

「ま、まずい!う、動けない…!」

「なっ!?下がるぞ!」

「ここは引き下がります!」

 

アンジュ、リアンノンはこの場から撤退しようとした。

 

「そうはさせるか!天地「フォールドダウン」!」

 

だが、その前に魔法陣を彼女達に当てて、動きを制限した。

 

「バルカ、ベル!味方本拠地まで下がれ!」

「了解!」

 

バルカとベルに本拠地まで下がるよう、指示した。そして…

 

「打ち上がれ!終焉の炎!!」

 

味方が本拠地まで下がったのを確認して、剣を引き抜いた。すると…

 

ドゴーン!!

 

魔法陣の範囲内から巨大な火柱が自分の周りに何本も上がった。これで、自分が相手していたものは壊滅的な損害を受けただろう…だが、俺は1つだけ不安があった。

 

「もしかすると、あの軍だけは耐えていそうだな…」

 

そして、火柱が収まって、周りを確認したら、やはりそうだった。

 

「オラリオ軍は耐えていたな…」

 

ある相手の結界が見えた。俺はその結界を出している張本人と対峙した。

 

「さすがと言うべきだな。オラリオの最高魔道士、リヴェリア・リヨス・アールヴ。」

 

リヴェリアの出していた結界によって、オラリオ軍はほとんど耐えていた。

 

「お前もなかなかの実力者ではないか。魔法の発動が早いことだな…」

「詠唱が無いからね。だが、詠唱が長いと、強力な攻撃が来る…そのことに関してはお見通しだ!断符「思断夢漸」!」

 

剣に光を宿し、リヴェリアが張っている結界に向けて弾幕を放った。

 

「なっ!?結界を貫通しただと!?」

 

そう。断符「思断夢漸」は相手の防御や結界を貫通して攻撃するので、かわすしかないのだ。

 

「だが…手は打った!アイズ!レフィーヤ!頼んだ!」

「やはり来たか!迎え撃たせてもらうぞ!」

 

リヴェリアの合図で、アイズ・ヴァレンシュタインとレフィーヤ・ウィリディスの攻撃が飛んできた。

 

「目覚めよ(テンペスト)!」

「『解き放つ一条の光、聖木の弓幹。汝、弓の名手なり。狙撃せよ。妖精の射手。穿て、必中の矢』!アルクス・レイ!」

「これで、最後だ!受反「キャッチ・ザ・リフレクトカウンター」!」

 

自分に向かってきたアイズを自分が放った魔法陣で捕まえた。

 

「!?」

 

魔法陣に捕まったアイズは身動きが出来なかった。そして、

 

「ブレイクショット!」

 

リフレクトカウンターを発動して、レフィーヤの放ったアルクス・レイに向けて、飛ばした。

 

「っ…!」

「アイズさん!」

 

アイズはなすすべもなく直撃して、そのまま倒れた。

 

「そんな…アイズさんが何も出来ずに負けるなんて…しかも、私の攻撃で…」

「まさか、レフィーヤの攻撃を利用するとは…ただ者ではないな…」

「このまま、強力な魔法攻撃を撃たせるわけにはいかない。後は任せるぞ!霊夢、魔理沙、咲夜、早苗!」

 

そして、俺は撤退し、とどめの一撃のために力をためることにした。

 

「分かったわ!霊符「夢想封印」!」

「了解!恋符「マスタースパーク」!」

「かしこまりました!幻符「殺人ドール」!」

「分かりました!奇跡「神の風」!」

 

それぞれが強力な弾幕を飛ばし、一気にオラリオ軍の戦力を下げていった。

 

「これで決着だ!終符「永久の消滅」!」

 

力と魔力が溜まった魔法陣を天高く打ち上げた。

 

「霊夢、魔理沙、咲夜、早苗!味方本拠地まで下がれ!とどめを刺す!」

 

ここで、霊夢、魔理沙、咲夜、早苗を自軍に下げた。そして…

 

「降り注げ!終焉の弾幕!」

 

そう言って、剣を振り下ろした。すると、魔法陣から、光線上の弾幕が大量に降り注いだ。それが地面に着弾すると、大爆発を起こした。

 

「これで、俺達の勝利だ。相手の軍は何も得ずに失った。忠告を聞いていれば、こんなことにならなかったのに…いくぞ。撤退だ。第1陣隊~第3陣隊にも伝えてくれ。」

 

そう言って、大量の弾幕が降り注いでいる中、俺らの軍は撤退した。この戦いは自軍が見事に勝利した。手強い相手だった。だが、守らなければならない相手がいたから、負けるわけにはいかなかった。

 

「何よりもアレを使わなくてよかった…彼らの力を利用して使っているようなものだし…」

 

戦闘でアレを使わなかったのは不幸中の幸いだ。いや、使った方がよかったかもしれないが、味方に影響は与えたくはない。そして、今回の戦いを振り返ると…

 

「この戦いで得たものは、相手の実力と自軍の連携力…かな。失ったものは、相手は戦力、自軍は今のところはないけど、落ち着いた後で探すか…」

 

そう呟き、戦場を後にした。

 

~次回に続く~




第2話、いかかでしたか?大学テストを乗り越えて、何とか4ヶ月ぶりに投稿できました…進級できるといいなぁ…(進級できなかった場合、1年間、活動停止の可能性あり)
そして、台本形式廃止後、初の投稿となりました。これを機に、他の話もこのようにしていきたいなぁと思っています。
あと、活動報告で改めて書きますが(活動報告自体、初めての投稿)、第1投稿作品でまたも作品を追加させていただきます。4月までに、第1投稿作品第1話の編集を終えたいなぁと思います。また、2~3月は合計2話程度投稿できたらいいなぁと思っています。
次回はそれぞれの軍のこの後と日常生活を書いていきたいと思います。おそらくですが、3話は長くなると思います(投稿できる日も書く文字数も)。それでは、次回もお楽しみに!
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