ウルトラマンウィード~幻想に舞い降りし光闇の朱き龍帝~ 作:ギガス
駒王学園旧校舎オカ研部室
此処に今悪魔の魔王サーゼクス・ルシファーが訪れていた。
「これが彼の…ウルトラマンオーブのもう一つの武器オーブスラッシャーだ!」
サーゼクスの右手には光輝く小さな小刀のような武器があった。
「そ、それがウルトラマンオーブのもう一つの武器…」
「…綺麗です」
「えぇ、それにとても暖かいものを感じますわ」
朱乃達がそう言ってそれに見惚れているとその横で
「ぐ、お、お兄さまそれは何なんですか!?さっきからずっと耳鳴りが!」
「ま、魔王様それを早く退かしてくだ、さい…」
何故かリアス達はスラッシャーから放たれる波動に苦しんでいた。
「…分かった」
サーゼクスがスラッシャーを懐に仕舞うと波動が少しだが弱めることが出来たので、リアス達も少しましにはなったようだ、
「あ、ありがとうございます。お兄さま」
「あぁ、気にするなリアス」
此処で皆さんお気付きだろうか?リアスに対するサーゼクスの対応が余りにも妹に対する接し方ではないことに!これには様々な訳があるのだがまぁ、その辺は気にしないで行きましょう♪
「さて、そろそろ何故僕がこれを持っているのかについて話そうか」
「お願いします。サーゼクス様」
朱乃がそう言うとサーゼクスはゆっくりと言葉を紡いだ、
「あれは確か…丁度ギャラクシアンウォーズの時かな?イリアリア?」
「そうですね。確かにギャラクシアンウォーズのときでしたね…彼と私達が出会ったのは…」
「そうあれは約40年前のことだよ…」
-回想-
僕とイリアリアそして彼女の姉のグレイフィアは旧魔王派に追われて冥界の外れにある魔物の森に逃げ込んだんだ、
「ハァハァハァ!イリアリア!グレイフィア!もう少しで森の入り口だ!」
「ハァハァハァ!イリアリア!大丈夫!」
「ハァハァハァ!私は大丈夫ですわお姉様!それよりも早く森に!」
そして僕たちはなんとか森の中に逃げることが出来たんだが、奴等は裏切り者と判断した二人と次期魔王に選ばれた僕を抹殺するために森ごと焼き払おうとしたんだ
「く、奴等僕達を森ごと焼き払う気か!」
「サーゼクス!」
「イリアリア!しっかりしなさい貴女はサーゼクスの妻であり、そのお腹の中には次の世代を担う子が居るのよ!貴女がしっかりしなくてどうするの!」
「お姉様…ごめんなさい…私(涙)」
「大丈夫よ貴方達は私が守るから」
「グレイフィア!何をする気だ!」
「サーゼクス、妹のことお願いねあの子そそかっしい所あるから貴方がリードしてあげてね。それじゃあ」
この時僕はグレイフィアが自身を囮にして僕達を逃がそうとしていることに気付いたんだ
「グレイフィア!駄目だ!」
その時だよいきなり大地が揺れたかと思うと地面から巨大な大蛇が現れたんだ
「な!なんだあれは!」
「いきなり現れたぞ!」
「何でも構わん!とっとと始末してしまえ!」
旧魔王派の奴等はそいつに攻撃し始めたんだ、でも、ヤツには一切の魔法による攻撃が通じなかったんだ
「ば、馬鹿な!何故だ!我らは選ばれた悪魔なのだぞ!」
「む、無理だ!俺は死にたくない!ひぃっ!」
「お、おい!待て!何処に行く!」
だが、奴等は攻撃が効かないと分かると逃げようとしたんだ、だが奴は大蛇は逃がそうとしなかった。
-グゴアアアアアアアア!ブオアアアアアア!-
奴の口から放たれた光線によって旧魔王派の者達は全て消滅したしまったんだ、そして奴は僕達に気付いて此方に攻撃しようとしてきたときに彼が現れたんだ
-ギュアアアアアアン!ブオアアアアアア!-
「もう駄目か…」
"諦めるんじゃない!"
「え?」
《ウオオオオラァ!》
-グギャアアアアアン!-
そう彼がウルトラマンオーブがそこに現れたんだ、
《ドオリャアアア!》
オーブが大蛇の尻尾を掴んで投げ飛ばす!
-グルルアアアア!-
大蛇は投げ飛ばされたことに怒りを露にした。
《ジュア!ハァァァ!オーブスプリームカリバー!》
オーブは一撃必殺のオーブスプリームカリバーを放ったが、大蛇は障壁を生み出しカリバーを防いでしまった!
《何!その力は!ゼットンの!》
-お、オーブ…オーブゥゥゥゥ!-
大蛇の雄叫びが辺りに木霊した。
《そうか、お前は昔俺が倒したマガタノオロチか…なら!シュア!》
オーブが光に包まれるとオーブの姿が変わる。
《俺はオーブトリニティ、三つの光と絆を結び今!立ち上がる!》
彼は三人のウルトラマンの力を合わせた姿トリニティに変身して、奴にマガタノオロチに向かっていったんだ、
《ハァァァ!ディアァァァ!》
-グ、グオガアアアアアアアア!オ、オーブゥゥゥゥ!憎い!貴様が憎いィィィ!-
《憎しみの塊か…ならこれで終わりだ!トリニティウム!シュートォォ!》
オーブはスラッシャーのグリップを二撫でして両手でVの字を描きスラッシャーを前面に押し出し必殺の光線を放った!
《ハァァァ!》
-グ、グオガアアアアアアアア!オーブゥゥゥゥ!憎い!貴様だけは!我が手で!葬るゥゥゥゥ!-
《ぐ、押し返される!》
なんと!マガタノオロチはオーブのトリニティウムシュートを押し返していたのだ!
-オーブゥゥゥゥ!-
マガタノオロチにはオーブを倒す以外の思考がないためかオーブに対する耐性のような物が付いたのだろう、それによりオーブの技にも耐え、押し返すだけの力を得たのだろう!
《まだまだァァ!トリニティウム!ブレェェイク!》
今度はスラッシャーのグリップを一撫でして両手を交差させてスラッシャーによる斬撃トリニティウムブレイクを放つ!
-ガアァァ!この程度ォォ!貴様を葬るゥゥゥゥ!-
《!?これもダメか!》
「不味い!彼の技が全く効いていない!」
「ウルトラマンの技が効かないなんて…なんて頑丈さなの…」
「…いえ、お姉様違いますわ…あの怪獣は執念だけでウルトラマンの力に勝っているのですわ!」
「な!?まさか…だがそれなら合点がいく…それならば!」
サーゼクスは飛び上がりながらマガタノオロチの後方に回り込み滅びの魔力を解放した。
「ハァァァ…ぐっやはりまだ完全に扱えるわけではないからかなり辛いな、だがウルトラマン、君のお陰で僕は諦めないですんだんだ、だから今助けるぞ!」
そう言いサーゼクスは魔力による砲撃をマガタノオロチに叩き込んだ
-!?グオガアアアアアアアア!ギュアアアアアアン!-
「今だ!ウルトラマン!」
《!よし!ハァァァ!トリニティウム!光ォォ輪ンン!》
スラッシャーのグリップを三回撫でグリップ部にある突起を押し込むと刃が展開され両手腕を振り込むと空中に巨大な光の刃が出現しそれをマガタノオロチに向けて放った
《ウオオオオラァ!》
-?!グルルアアアア!オーブゥゥゥゥ!-
マガタノオロチがこれを迎撃しようとしたが、防ぎきれずにそのまま直撃しマガタノオロチを真っ二つに切り裂いた!
-グルルアアアア!オーブゥゥゥゥ!…ガァ-
ドッカーン!大爆発と共にマガタノオロチは爆散した。
「や、やったのか?」
オーブはサーゼクスに向き直ると光に包まれると、
「さっきは助かった。ありがとう」
「君がさっきのウルトラマンなのか?」
「あぁ、俺の名は紅凱《クレナイ・ガイ》またの名をウルトラマンオーブだ」
これが僕達とガイの出逢いだった。
「ガイ君には本当に助けられた。お礼がしたいんだ、何か僕で出来ることがあれば言って欲しい」
「ん~特には…イヤ、そうだこれを預かって欲しい」
そう言うとガイの手が光るとそこにはさっきまで合点がガイが使っていたオーブスラッシャーが握られていた。
「!これ僕に?」
「あぁ、いずれ大きなことが起きるそのためにも力を後々のことを考えての保険として預かって欲しいんだ、頼むサーゼクス」
「…分かった君の信頼に答えるためにもきちんと預からせてもらうよ」
「頼んだぜ?サーゼクス」
-回想終了-
「それから2週間後にギャラクシアンウォーズが起きてガイとはそれ以来会えていなかったんだ、だが彼は帰ってきただからこれに施した封印が解けたのが彼が本物のウルトラマンオーブである証拠だよ。リアス分かったかい?」
「…お兄さまがそういわれるのでしたら信じます。」
「!?部長!良いんですか!幾ら魔王様とは言え実物を見たわけでもないのにあれを本物と断定するのは…」
「ほう?では兵藤君、君はサーゼクスが嘘を付いていると言いたいのですね?」
「え?イヤ、そう言うわけではなくて」
「まぁ、いいですわ、リアス眷族はきちんと教育しなくてはいけませんよ♪」
「は、はい!申し訳ありませんお義姉様」
リアスはひどく怯えた様子でイリアリアに返事をした。
「さて、私はこれから冥界に戻ってウルトラマンが帰ってきたことを他の魔王達に伝えなくてはいけないのでね。これで失礼するよ。では諸君またいずれ」
「はい、サーゼクス様ご足労頂きありがとうございました」
(* ̄∇ ̄)ノ
サーゼクスはにこやかに朱乃達に手を振りながら魔方陣に入り冥界に妻と共に帰っていった。
「リアス、サーゼクス様がああいっているのですから間違いありませんわよ?」
「わかってるわよ!あれはウルトラマンよ!それでいいのでしょ!」
リアスはヒステリック気味に叫ぶと部室のソファーに座ると不貞腐れ始めた。
サーゼクスの口から知らされた真実、これにより悪魔側はウルトラマンに一切の攻撃をしなくなった。しかし、この無能と偽物何を仕出かすか分からないのでこれからが心配だぞ!負けるなよ!イッセー!では!
待て!次回!
どうも!うぷ主のギガストリウムです‼
今回はサーゼクスが何故オーブスラッシャーを持っているのかについての説明とサーゼクスとガイの関係性についての話でした。
次回はまたバトル回を予定しておりますのでお待ちください♪では!good-bye!