ウルトラマンウィード~幻想に舞い降りし光闇の朱き龍帝~ 作:ギガス
王は吼える…人の愚かしさに怒りを覚え…
王は嘆く…人の儚さに…
其は王の凱旋、其は王の鳴動…故に抗う術無し…
エリア…
『こちら、エリア…!現在緊急事態発生!?大至急NOAH に救命要請!大至急!大至…うわあぁぁ!?』
グオオオオォォン!
…数日後…
「…酷い有り様だな?こいつは…」
「はい…生き残っている者は誰もいませんでした…」
とある場所にNOAHのcrew Guys司令官に戻ったリュウはやって来ていた。理由としてはこの場所で起きたことの究明である…
「…エリアG、考えられるとすればあれしかねぇな?」
「はい…ここ最近の地震で恐らくは…」
「…目覚めたわけか…怪獣の王が…」
リュウの言葉は風に乗り、流れていく…
場所は変わり、とある海の海上…
「ふぃ~…今日はダメだなぁ~…」
「んだなぁ、魚達が何処さに行っちまっただ…」
「んだらば、どないする?こうも外れ続きだと…ワシら商売上がったりだど?」
漁師達がそうぼやいていると… ザブン…ザブン…ザブン!
「おわっととと!?」「な、なんだば?!」「地、地震だでや!?」
突如地震が起きて海が揺れる…すると…
ザブーン!…グオオオオォォン!
「ひぃ!?」「あわわわ!?」「な、なんだでや!?」
グオオオオォォン!
「ご、ご、ゴ!?」「あわわわ!?」「なしてだ!?なして…」
大波と共に現れたのは…かつて、この地球で猛威を奮い幾度も人類に恐怖と絶望を与えた怪獣の王…その名を『ゴジラ』!
「ゴジラが~!?」
グオオオオォォン!…グルルッ…ザブーン!
するとゴジラは一度大きく吼えると海の中に潜ってしまう、
「「「うわあぁぁ!?」」」
その潜水時の波により漁師達が船から落とされるがゴジラは気にすることなく潜っていってしまうのであった…
数時間後…
ピピピ!ピピピ!ピピピ!
「ん?緊急通信?…はい、こちらNoah駒王支部ですが、どうされましたか?…え?…本当ですか!?わ、分かりました少々お待ちください…大変だ!大変だ~!?」
そう言うと緊急通信を受けたNoah隊員は司令室に走っていく
「ふむ…どうしたものか…エリアGの一件、放っておくわけにはいかないからな…」
「あぁ…だが、俺達だけではかなり無理があるぞ?アミーゴ…」
「そうね?幾らこちらに整備やそう言った事が万端でも…相手が相手だもの…」
「はい、僕ももう一度昔のデータベースを引っ張ったりしましたが…出てくるのは人類の敗北の歴史くらいでしたから…」
「確かにそうですよね…ゴジラからすれば私達は許せるわけのない憎悪の対象ですから…」
「…それでも俺達には…ミライさんやセリザワ元隊長、そらにお亡くなりになったサコミズ総監の意思を受け継ぐ義務があります…だからっ」
「分かってるよ…カナタの言いてぇことは十分にな?…だが、上層部の奴等は考えを変える気はねぇようだからな?…なんと俺達だけで事に当たらねぇと…」
crewGuys の面子がそう話し合っていると…
ドンドンドン!「アイハラ司令!緊急事態です!」
「あ?…入れ」「し、失礼します!き、緊急事態です!ゴ、ゴジラが駒王近海の海に出現しました!?」
「何!?何時だ!」「つ、ついさっき一般の方からの通報で情報が入りました!」
隊員の報告に司令室に嫌な静寂が訪れる…
「…まずいな…」
「あぁ…かなり、まずいぜ」
リュウ達の不安を他所に事態は更に悪化を始める…
台湾
キュオォン!キュオン!
シドニー
グルルガァァ!グルルッ!
インドネシア
シュッシュッ!
世界の各地で怪獣たちが出現しだしたのだ!これから世界はどうなるのだ!?
はい、と言うわけで…遂に目覚めしました偉大なる怪獣の王…ゴジラの覚醒と怪獣達の凱旋をやらせていただきました♪
次回は予告にあったようにメインの話を進めさせていただきますのでもう少々お待ちください
では、皆さまgood-bye!