神様転生…○○主!?   作:七級フラグ建築士

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プロローグ

突然だけど、俺デート中です!

 

ある日突然、ツヤツヤの黒髪のスレンダーな美少女に告白されたんだ!

出会った瞬間に一目惚れしました。

目の前に超絶美少女が現れて、「好きです!付き合ってください!」だぜ、そんなの即OK出すだろう?

彼女いない歴=年齢の俺に革命が起きたね。

そのときは、再三罰ゲームの偽告白を疑ったけどいつまで経ってもかのじょの友達は出てこない!そして今デートしている!俺は勝った!

 

それで、肝心のデートだが、今のところは上手く行ってると思う。

ファミレス、洋服の店、雑貨屋、彼女もずっと楽しそうにしていた。もう、それを見ていただけで満足。

青春感じたよ。これぞ若者のデートだって痛感したね。俺は今生きてるって実感してる。

 

だけど、性欲絶頂期の男子高校生としては、ついそれ以上を期待してしまうわけですよ。

今はもう夕暮れ。クライマックスは近づいている!

キス!?別れ際にキス!?と、脳内でバカみたいに興奮してしまっています!

夕暮れの公園。

町外れで人気がなく、俺ら以外は一人もいない。もう妄想が捗ってしかたないね。

もっとハウトゥ本をサーチして置くんだった!

 

 

「今日は楽しかったね」

 

 

何てことを思っていたら、彼女が俺の手を離れ、噴水の前へ。

くーっ!なんてかわいいんだ!バックの夕暮れ太陽が名演出だぜ!

 

 

「ねぇ、私たちの記念すべき初デートってことで、ひとつ、私のお願いを聞いてくれる?」

 

 

来た、これ。来ましたよ!

これはアレだ!アレ以外にあり得ない!

口の臭い!よし!心の準備!うーん!心臓がバクバクしてるぅぅ!

 

 

「な、何か――」

 

 

俺が上ずった声で出そうとした言葉は、眩い閃光に塗りつぶされて、最後まで言い切ることはできなかった。

 

 

―○●○―

 

 

「申っっっし訳ありませんでしたぁぁぁぁぁあ!!!」

 

 

神々しい雰囲気のお姉さんにスゴい気迫で土下座されてる。

なんだこの状況……。

 

というかここ何処だ!?彼女はどうなったんだ!?

いや、とりあえずは目の前のお姉さんだ!

 

 

「あの、大丈夫ですか?事情は分からないですけど、俺で良ければ話聞きますんで」

 

「見苦しい姿をお見せしました。お気遣いありがとうございます。お優しいのですね」

 

 

クスッと笑うお姉さん。清楚な笑顔が素敵過ぎま……ってダメダメ、俺には大切な彼女がいるんだった。

他の女性相手に――ッッ!!

 

こ、この人……なんてデカイおっぱいを持ってるんだッッッッ!!??

このサイズはメロン……スイカ……いや、もっとあるだと!?まさか、俺の学校の先輩よりあるんじゃ……?

さらに、見えている部分だけでもハリ、形、色、ツヤ、全てが至高とも言える逸品だ!

土下座の状態では見えなかったが、立ち上がってこの至高のおっぱいが顔を出した。

この人は清楚な顔に似合わずなんて危険な物をお持ちなんだ!

クソッ、不甲斐ないカレシでゴメン。まったく目が離せない。おっぱいには勝てなかったよ……。

 

 

「あの……どうかなさいましたか?」

「い、いえっ、何でもありません!」

 

 

うわ、声が上ずってる。恥ずかしっ!

それでも、目の前のお姉さんは心配そうな顔を崩さない。なんか、居たたまれないな……。

 

 

「ええと、それでは改めて説明させていただきます。端的に言いますと……あなたは死にました」

 

 

え?死んだって言ったかこの人……?

いやいやいや、嘘でしょ。だって俺ぴんぴんしてるもん。体の感覚だってしっかりしてるし。

 

 

「信じておりませんね。ですが、あなたは確かに死にましたよ」

 

 

冗談だろ、そう思いたいけど、目の前のお姉さんの表情は硬くて、真剣で、悲痛で……。

嘘だろ……。高校二年生で死ぬのか?

まだ人生の半分すら達してねえよ!彼女だってできたばっかりなんだよ!

 

 

「……えで」

「え?」

「私のせいでぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

うわっ、この人、急に泣き出してまた土下座を始めたよ。

なんか、自分より取り乱してる人がいると冷静になるって聞くけど、あれって本当なんだな。俺今すっごく冷静だもん。

てか、雰囲気に流されて信じかけてたけど、やっぱ死んだって言われても実感湧かないな。ドッキリ企画とかかもしれない。

つーか、この人誰だよ?

 

 

「失礼しました。またしても見苦しいところを……」

「あ、いえ……お気になさらず……」

 

 

あ、治まった。どうしよう。この人のテンションの変化に着いていけない。

 

 

「それでは説明を再開させていただきます。あなたはここで目を覚ます前、強い光を目撃しましたよね」

 

 

強い光……あ、アレか。

 

 

「あの光は『神罰の雷』。大罪人を神自らが処断するための手段の一つなのですが、私はそれを世界の座標を間違えて使用してしまい……偶然あなたに直撃させてしまいました。この度は誠に申し訳ありませんでした」

 

 

神自ら、てことはこの人……。

 

 

「申し遅れました。私は、世界神をしております、マキナと申します」

 

 

神を自称するやばい人じゃないですか!

 

 

「むっ。その顔は信じておりませんね。証明したいところですが、残された時間はあまり多くないのでこのまま続けましょう。こうして、輪廻の輪に戻りつつあるあなたの魂をサルベージしたのは、この失敗を別世界への転生という形で補填させていただくためなのです。予め申し上げますが、元の世界に戻るという選択肢を選ぶことはできません。誠に申し訳ありません」

「は、はあ」

「……この選択は大きなものとなるので、真剣に選んでいただきたい。やはり私が神であることを証明する他ありませんね」

 

 

何かの設定のようなものを説明するマキナさん。

すごい美人さんなのにこれは……これが残念美人というものなのか。

おっぱいは至高なのに。

 

 

「ここに、あなたが大切にしているものを召喚しましょう。いきますよ……ちょいやぁー!」

 

 

かけ声ダサっ!……て、アレは!

 

 

「ふふふ。これで証明できたはずです。どれどれ、あなたの大切な物は……きゃっ!」

 

 

俺が一番気に入ってる巨乳もののエロ本!しかも、汚れ方まで俺のと一緒だ!

まさか、マキナさんは本当に神様なのか!?

 

 

「その顔は信じた顔ですね。ええ、ええ、分かりますとも。このような形で信じていただくのは甚だ不本意ですが、信じていただけたこと自体は行幸です。さあ、転生先をお選びください」

「ま、待ってくれよ!俺にはあっちに彼女を残してて……親にだって、まだロクに孝行もできてなくて……」

「……も、申し訳ありません……私の、私のせいでぇぇぇぇぇぇ!!」

「わ!泣かないでください!それに土下座も止めてください!分かりました。転生先を選びますから!」

 

 

マキナさんは大泣きし、俺は大慌ての大惨事だ。生前の事を悩む暇さえなかった。

実はマキナさんは分かっててやってるんじゃないだろうか?そんな気さえしてくる。

 

 

「……ぐす、ありがとうございます。それでは、転生先をお選びください。前の世界に近い世界、剣と魔法の世界、それから、お好きなマンガやアニメの世界というのも可能ですよ」

「ドラグ・ソボールで!」

「……お早いですね。了解しました。『ドラグ・ソボール』ですね。それでは、手続きをさせていただきます。少々お待ち下さい」

 

 

やったぜ!

『ドラグ・ソボール』は俺が一番好きな漫画だ!

あの漫画はなによりもアツい!

あの世界に行けるなんて夢みたいだ!

あの世界に行ったら修行して絶対に、『ドラゴン波』を習得してみせる!ガキの頃からの夢だったんだ!

……あれ、俺って単純?

 

 

「あの、誠に申し上げにくいのですが……、『ドラグ・ソボール』という作品の世界はデータベース上に存在しませんでした」

「ええ!?」

「あの、『ドラゴンボール』でしたらありましたが、本当に、『ドラグ・ソボール』ですか?」

「なにそれ!?違うよ!似てるけど違うよ!」

 

 

『ドラゴンボール』

凄く似てるけど聞いたことない名前だ。

 

 

「不勉強で申し訳ありません。なにぶん、仕事ばかりの毎日であまり娯楽に詳しく無いものでして。他にはありませんか?」

「うーん……」

 

 

他と言われてもなあ……。

 

 

「悩まれる様でしたら、こちらに一応オススメのカタログの用意もございますが」

「え、カタログなんてあるんですか!?」

「ええ、お恥ずかしい話、誤って殺害してしまったという話は神界隈では割りと多いのです。……私はこれが初めてですよ!」

 

 

いや、初めてとか言われてもどう反応すればいいのさ。

てか、よくある話って神界隈どうなってんの?

 

 

「あの、いや、これはですね……あ!この世界なんていいんじゃありませんか!」

「……」

「この煽り文、『ハーレム王に君はなる!数多のヒロインを攻略し、自分だけのハーレムを作ろう。バトルや魔法要素もあるよ!※危険度ランク★★★☆☆』」

 

 

――ッッ!!

なにやら素敵な単語が聞こえた気が!?

俺に電流が走る!

ハーレム、それは男のロマンであり夢である!

いいんですか!本当にいいんですか!?

 

 

「大きな関心を持たれているご様子。この世界にお決めになりますか?」

 

 

俺は唾を飲み込んで頷いた。

 

 

「了解しました。それでは、転生特典に移りましょう。こちらでは、平和な世界の住人が殺伐とした世界で楽しく暮らすために、転生特典という形で祝福をあたえています。危険度三なので三つですね。私はあまり詳しくないので、カタログについている定番のオススメ特典というものにいたしましょう。『魔力強化』、『メンタル強化』『ニコポナデポ』ですね。よろしいでしょうか?」

「あ、はい」

「オプションで相棒の女性化もできますが、いかがされますか」

「お願いします!」

 

 

正直よく分からないけど、オススメっ言うくらいだからいいやつだろう。

相棒も、男同士つるむよりもテンション上がるからな!

ま、そんなことよりハーレムだぜ!ハリーハリー!

 

 

「了解しました。これですべての手続きが終了となります。それでは、()()()()様、『()()()()()()()×()()』の世界で第二の人生をお楽しみください。この度は誠に申し訳ありませんでした。あなたの行く先に幸多からんことをお祈り致します」




というわけで、本作の正式タイトルは、『神様転生…現地主!?』でした。
早い段階で気付いた方も多いのではないでしょうか。


魔力強化……魔力量増加、魔力操作力増加など

メンタル強化……精神が一定より下に落ち込まない。戦闘時はさらに恩恵上昇。

ニコポナデポ……笑顔の魅力上昇、撫でるのがとても上手くなる。洗脳効果はなし。これ単体では、きっかけにはなっても決め手にはならない。
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