万華鏡後のありふれた異世界物   作:恵比寿酒

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No7:迷宮

 訓練開始から二週間後、俺たちはロギンス騎士団長たちに率いられて『オルクス大迷宮』に遠征に行くことになっていた。

 『オルクス大迷宮』は七大迷宮と呼ばれる迷宮の一つで全百層からなっており、下層に行くほど魔物の強さやの体内からとれる魔石の質が上がっていくという性質から、新兵の訓練や強さの指針にも使われているということだ。

 

 魔石とはこの世界での魔術の使用に必要なもので、この世界の魔術はこの魔石を粉末にしたもの等で魔法陣を描き、さらに詠唱をすることで魔術を発動できるらしい。魔力も俺やクロエが使用していたものとは異なるもののようだ。

 

 

 そして現在、俺とクロエは騎士団数名の監修のもとラットマンと呼ばれる魔物と戦っていた。

 

「はっ!」

 

 クロエの鋭い斬撃がラットマンの肉体を切り裂いていく。ラットマンはねずみのような頭と、筋肉に覆われた人間の体を持っているが、クロエはやすやすと筋肉を切り裂いていく。

 

「ここに焼撃を望む、“火球”」

 

 クロエの隙を突こうとしてきた固体を倒し、他の固体の注意がこちらに向くと今度はクロエがその隙を突く。ラットマンは簡単な思考しかないようなので、隙を作りやすく突きやすい。

 

「ほお。やはりお前たち二人の連携には目を見張るものがあるな」

「あら。私と照人の仲だもの、当然よ」

「そういうことです」

「確かに二人での連携では私たちに匹敵するだけの戦力はあるが、他のやつらとの連携もしてくれよ」

 

 ロギンス騎士団長に注意されたが、他の人たちとの連携はしにくい。

 俺とクロエは転生前からの付き合いの上今世も出会ってから一緒にいる時間が長いので、簡単に目線で意思疎通が出来るくらいには連携できる。

 しかし他の人が相手との連携はそこそこという所なので、それなら二人で戦ったほうが強いからだ。

 

 俺とクロエの戦跡は勇者組に一歩劣るが、それは人数差からくる殲滅速度の問題である。単体に限った話では倒す速度はほとんど変わらない上、個人の技量や連携ではこちらのほうが上回っている。

 

 現在俺は火属性の魔術の威力が上がる杖を持ち、クロエは風の刃を放てるという剣を使用している。

 これらは王国からもらったもので、『アーティファクト』と呼ばれる現在は作成することが出来ない物品らしい。

 ステータスプレートもアーティファクトで、身分証明書としての側面はここからきているとのこと。

 

 現在は作成出来ないとされているアーティファクトだが、俺は南雲ならば作ることが出来るのではと思っている。クラスメート全員が強大な戦闘力を得ているのに対し、彼だけが何も無いとは考えにくい。後方支援に特化した強さがあるのではないだろうか。




クロエ・フォン・アインツベルン
17歳 女 身長:158cm 体重:52kg 誕生日:7月20日 属性:混沌・善
スリーサイズ:B85/W56/H84
特技:特になし 好きなもの:雪、照人 嫌いなもの:寒いところ、猫 天敵:
 ヒロイン。
 性格は原作とほぼ同じ(にしたいので、ご指摘いただけるとありがたいです)。
 照人とはイリヤと分裂した際に匿ってもらっていた。またこの時に魔力も照人から補給しており、そこから関係が続いている。
 クロエから見て照人は、初めて自分の存在を肯定してくれた人物である。

※身体はアイリスフィール、特技等はstay nightのイリヤスフィールを参考にしています。
※外見イメージは黒アチャ子
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