須賀京太郎と彼女(仮)   作:みっくん

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大星淡の場合②

 

須賀コーチに案内され、部室内に設置されているパソコンを起動する。

今回は仮入部期間という訳でネトマはゲストでログインするとのこと。

 

「よし、準備できたね。じゃあ始めようか。遠慮しないで全力でかかってきな」

 

彼のその言葉と同時に対局が開始された。

 

★★★★★

 

彼のオカルトは詳しく知らないが、ネトマでも彼の堅実な守りを感じる。

手加減してくれようと彼の隙が見えない。やはり、あたしと彼とではそれほどの実力差があるのだろう。

その強大な壁を前にあたしは尻ごみをするのではなく不敵に笑った。笑ってしまった。

憧れの存在が目の前にいる。それだけで嬉しいのに、その憧かれた人物と対戦している。それだけであたしの顔には笑みが浮かぶのだ。ならば見せよう彼の言葉雑誌で見て以来磨いてきたあたしの基礎力を。

 

★★★★★

 

今年やってきた新入生の大星さん。

部室にやってきた時から彼女には期待をしていた。彼女は一定以上の実力を持つ雀士が放つオーラのようなものを纏っていたからだ。勿論、彼女には自覚がないのだろう。だが、これはいい人材がやってきた。

去年までの白糸台のメンバーも中々に強かったが、彼女がスタメン入りすれば更に高みを目指せるだろう。そう確信できたが、一応念の為、彼女の実力を測ることに。

 

やはり強い。オカルトが一切影響しないネトマでも彼女は中々の強さを持っている。

今回は様子見という事で守ることを優先して俺は戦っているが、大星さんは少しずつ点を稼いでいく。同室となった人たちにはかわいそうだが、この卓は彼女のものだろう。

 

そう思っているうちに対局が終わった。

 

「うん、やっぱり強かったね大星さんは」

 

「やっぱりとは?」

 

俺の言った言葉が分からないのか首をかしげている。彼女は俺と同じ金色の髪をしている。その金色の髪が首をかしげることで動いた。

 

「君が入ってきた時から感じていたんだ。強者のオーラみたいなものを」

 

「オーラ……」

 

「俺もうまく言葉にはできないけど、今まで会ってきた強者特有の雰囲気があるんだ。俺はそれを便宜上オーラって呼んでる。勿論、うちにも同じオーラを放つ人物がいるよ」

 

「宮永さんですよね」

 

「そうだ。宮永さんは高校生の中で一番強いと言っても過言ではない。実際それほどの成績を収めている。でも、君も彼女に負けず劣らずのオーラだ。期待しているよ」

 

「は、はい!期待に応えたいです」

 

「なら、今月末の部内対抗戦で皆に実力を示すんだ。そこで監督にアピールすれば今年の夏にでも大会に出れるかもしれないよ」

 

「分かりました。じゃあ、まずはそこを目標にします」

 

「うん、良い目標だ」

 

他の部員たちがやってきたようなので、大星さんにはそのままネトマをしておいてと告げておく。

 

★★★★★

 

須賀さんに期待していると言われた。

ものすごく嬉しい。方便に近いものだと分かっているが、それでも心臓はバクバク鳴っている。

彼に言われたとおりにネトマでまずは実力をつけよう。

そう意気込みパソコンに向かった。

 

部活が終わり、通学路を一人で歩く。

クラスメイトの中には同じ方向の子もいたが、残念ながら部活では居なかった。なので一人で帰っている。須賀さんが今日言っていた宮永照さんはやって来なかった。

 

家に着いたので部屋で着替えて、ベッドに飛び込む。

今日は驚いた。まさかあの須賀さんに出会えるとは。思い出すだけで嬉しくなり足をバタバタしてしまう。

母にうるさいと言われて止める。言われるまで気づかなかった。

明日からの放課後が楽しみになった。

 





今回は頭に浮かんだ言葉だけで書いたので文字数いつもより少ないです。

5000文字とか書きたいけどモチベが……ね?
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