須賀京太郎と彼女(仮)   作:みっくん

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久々ののどっち


原村和の場合②

 

彼と私が出会ったのは中学2年生の夏の終わりでした。

 

母からのお使いで夕飯の材料を買った帰り、公園を通ってショートカットしようとしたら顔に影を落としているところに声を掛けたのが切っ掛けでした。

話を聞いてみるとこれまでやってきたスポーツが出来なくなってしまって全てがどうでもよくなったそうです。なので私は私が一番得意な麻雀を彼に教えてあげることにしました。

初対面なはずで苦手な男性にも拘らず私らしくない積極さで彼に指導することに。

最初こそ彼は戸惑いながら麻雀を始めてましたが、途中からは熱心に取り組み始めた彼。

急にやる気になったことを聞いてみると、自分のしてきたスポーツの駆け引きに似てるとの事だそうです。

 

肌が焼けるのかと思うほどの熱気が会場を包み込んでいる。今日は男子の部個人戦の1回戦だ。既に昨日女子の団体戦の本戦1回戦が行われたため、観客らのテンションも高まっている。

 

麻雀を始めてこの夏でそろそろ2年。まさか全国と戦うことが出来たとは……

麻雀を教えてくれた和に感謝だな。適度な緊張感を保つことが出来てるようで俺も本来の調子が出せそうだ。そう俺の直感がある。

俺のオカルトである直感は日常でも効果を発揮する。直感と試合中は呼んでいるが日常でも効果を作用するので、そう考えるとなると予知の能力も含まれている。

 

試合開始までまだ1時間ほどあったので部長に外の空気吸ってきますと告げ、会場の外に出る。

夏の日差しが降り注ぐ。正直熱くて嫌になるが、試合開始前までなら耐えきれる。

 

「結構緊張してるな。大会に出るのも2年ぶりだし……」

 

俺こと須賀京太郎は中学2年生の夏まではハンドボールをやっていた。自分で言うのもなんだが、俺はチームでエースをやっていた。俺がエースなのだから皆を引っ張らなければと思ってしまい、試合中に無茶をした結果、選手復帰は難しいと医者に診断された。

その後1月の間抜け殻のように過ごしていたが、公園でボーっとしてたら和と出会い、麻雀とも出会ったのだ。

 

「さて、そろそろ試合か。うし、行くぞ」

 

昔の事を考えていたらいつの間にか試合開始時間が迫っていた。少し早足で選手待機場に向かう。

 

★★★★★★

 

ふぅー、何とか初戦敗退とか言う事態は避けられた。

対局は雀卓に座れる4人で行われる。最終的に順位が一位と二位の人物が抜けることとなる。準決勝まではそのルールで行われ準決勝では一位の人のみが抜けることとなる。

 

試合で汗かいた分の水分を、持参していた水に口をつけることで取り戻す。

思った以上に汗をかいたようだ。

ペットボトルの中の水が半分を切ってしまった。万が一無くなったら困るので自販機に買いに行く。

 

自販機でどの飲み物を買おうか悩んでいると声を掛けられた。

 

「君は確か……さっきやってた須賀君だっけか」

 

「え?あ、はい」

 

「私は藤田靖子というものだ。先ほどの試合での君の闘牌中々良かったよ。オカルトも上手く扱えるようになれば君の勝利率も格段に上がるだろう」

 

「そうですか?このオカルトに目覚めてから日が浅いもので」

 

「そうか……君は清澄だろう?なら久がいるのか。うむ、決めた。君さえよければ暫くの間私と雀荘巡りでもしないか?これでも私はプロだ。顔は広いつもりだよ」

 

「え!?プロの方だったのですか。すみません、あまり知らなくて」

 

「いや、構わないさ。君は男子だろ?女子の方が人気の競技と言えど、違う部のほうまでは調べないものさ。それよりどうする?」

 

「えっと……よろしくお願いします!」

 

「うん、いい返事だ。元気な子は好きだよ私は。今日は無理そうだが、後日連絡を入れるから電話番号を交換といこうか」

 

「はい」

 

藤田さんと赤外線で電話帳を交換をした。

 

「それじゃあ、午後の部も頑張れよ」

 

「はい。ありがとうございました」

 

「構わないさ」

 

そう言い残し藤田さんは帰っていった。

というかマジか。プロの方に練習に付き合ってもらえるとか夢のようだ。




のどっちという割にはかつ丼さんの方がメインになってしまった。

京太郎にも師匠ポジのキャラが出来ました。

他のヒロインの場合もあるかも?
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