須賀京太郎と彼女(仮)   作:みっくん

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お久しぶりです。アンケートで集まったキャラを書こうと思い、書いては消して書いては消してを繰り返していて遅くなりました。
結果的に家族系から案が出てきた和を書きました。


★は視点切り替え
☆は時間経過 です。


原村和の場合①(別ver)

 

「京太郎、母さんね再婚しようと思うの」

 

「俺はいいと思うぜ。というか高校まで面倒見てくれたんだから、ここから先は母さんの幸せを優先していいと思う」

 

「和。遅くなったが、父さん再婚をしようと思っている。母さんの実家にはすでに連絡は入れてある」

 

「私は構いません。お父さんにも自分の人生というものがあるでしょうし」

 

「それで明日、相手の人の家族と思うの京太郎も来てくれる?」

 

「急な話だが明日、和の学校が終わった後に相手の家族と会う話になっている。すまないが、来てくれないか?」

 

★★★★★

 

「すみません、部長。今日は家の用事があるので部活に参加できません」

 

「あら、そうなの。じゃあ須賀君には後日別に練習付けてあげるわ」

 

「ありがとうございます。では失礼します」

 

麻雀部の部長である竹井先輩に断りを入れて部活を休む。教室に戻り、自分の机の上に置いておいた鞄を手に取ると急いで教室を後にする。

 今日は母さんの再婚相手の家族と会う事になっている。昨日の夜に神妙な顔をしていた母さんから聞き、驚いたものの不思議と反対の言葉が出てこなかった。

 うちの家族は父を俺が幼稚園の頃に交通事故で亡くしている。幼い頃なので父親との記憶は残念ながらほとんど残っていない。その分、母がきっちりと育ててくれたので親からの愛情はしっかりと感じている。

 ここだけの話だが、大学は東京に一人暮らしでもしながら通おうと思っている。その時の生活費を高校に入ってからアルバイトで稼いでいる。

 母さんには幸せになってほしい。そう思いながら、待ち合わせ先である喫茶店へと早歩きで歩を進めた。

 

★★★★★

 

「すいません部長。今日は父と出かける予定でして、部活に参加できそうにありません」

 

「え?あ、そ、そう。分かったわ。和には宿題を後でメールで出すわ。それを明日じゃあアレだし……今週末にでも出してくれたらいいわ」

 

「わかりました。すいません、お先に失礼します」

 

 部室を出る前にもう一度頭を下げると急ぎ足で目的地へと向かう。今日は父の再婚相手となる人の家族と会う事になっている。目的地は喫茶店だ。駅前に丁度いい感じのお洒落な喫茶店があるらしく、そこで落ち合う事となっている。

 母は私が幼いころに交差点を歩いていた子供を守るためにトラックに轢かれ亡くなったらしい。というのも幼い頃過ぎて朧気でしか覚えていない。

父は滅多に母の事を口にしない人だ。

 だからこそ昨晩は驚いた。酒が多少入っていたこともあるが、父から再婚するという言葉が出るとは思わなかった。

 考え事をしながら歩いていたら目的地に着いたようだ。

 

★★★★★

 

「二人が用事とはねぇ……邪推するのも良くないとは思うんだけど」

 

 手に持っていたシャープペンシルをクルクルと回しながら竹井久は悩む。

先程、自身が部長を務める麻雀部の部員が二人ほど休むと言ってきたのだ。今年の夏に掲げていた目標であった全国優勝を達成したこともあり、少しやる気が落ちたのだろうか。しかし、二人はそういうタイプには見えない。……となると、

 

「やめやめ。私は邪推するのではなく、弄る側よ。其処を忘れちゃダメ」

 

 ぼそりと呟くと、部活の引継ぎに関する書類に目を戻した。

 

★★★★★

 

「こっちよこっち」

 

 母さんが俺を手招いてるのが入口から見える。店に入り店員に連れが待ってると告げ、母さんのもとに向かう。母さんの隣には眼鏡を掛けた厳しそうな男性がいた。

 

「は、はじめまして。須賀京太郎です」

 

 俺が話しかけると男性はフっと顔を少し崩し、挨拶を返してきた。

 

「君が京太郎君か。はじめまして、君のお母さんと仲良くさせてもらっている原村だ」

 

「原村……?あれ?」

 

「ん?どうかしたのかね」

 

「あ、いえ。同じ部活に原村という名字の女子がいるもので」

 

「ほう……っと、どうやら私の家族も来たみたいだ」

 

「え?」

 

 原村さんの言葉と視線に合わせて後ろを振り返ると、見知った顔がいた。

相手も俺を見て驚いた顔をしている。

 

「は、原村?」

 

「す、須賀君ですか?」

 

「「……」」

 

 お互い気まずくなってしまい言葉がなくなる。まさか部活仲間が親の再婚相手の家族だなんて。

 

「美咲さん、どうやら子供たちは既知の仲のようだね」

 

「ええ、そうみたいね」

 

 俺たちのそんな様子を尻目に親は仲睦まじく会話をしているのが、視界の端に見え、思考の端っこで現実逃避をしていた。

 

「ええっと、原村は原村さんの娘ってことでいいのか?」

 

「はい。となると、父の隣の女性が須賀君のお母さんという事ですね」

 

「相手の家族を知った今だと、再婚は反対になってしまうか?」

 

「い、いえ。私たちの事情はともかく、私は父に幸せになってほしいですし」

 

「俺もです。母が原村さんと結婚することで幸せになるのなら、俺たちの事情は些細なものです」

 

「ははっ、二人は似ているな」

 

 俺と原村が事実確認をしていると、突然原村さんが困った顔をして聞いて来たので、即答で返事をした。

 

「まぁ、いきなり会って今度からは家族だというのも酷だろう。どうだろう、暫くの間和を美咲さんの家で預かってはくれないだろうか」

 

「まぁ!それはいい考えね。じゃあ、和ちゃんを暫く預かったら今度は京太郎をそちらで預かってもらいましょう。そうすれば、二人も慣れると思うわ」

 

「そうだな。よし、二人はそれでどうだ?」

 

「え!?あ、はい。分かりました」「は、はい……」

 

 こうして、俺たちは家族となる為の第一歩をほぼ強制的に踏み出された。

 

 

 

 




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