「最後は昨年の夏の大会では惜しくも3位という結果で終わってしまった白糸台高校。今年のメンバーは昨年とは違い、先鋒が1年生という布陣。しかもその1年生、須賀京太郎はこの決勝までプラス収支を収めています。さぁ、これで全員出そろった決勝戦スタートです!」
実況の声と同時に試合開始のブザーが鳴り響いた。
★★★★★
「よくやったな須賀。おかげで次鋒から守りながら戦えるようになった」
「後は任せました」
「ああ。須賀が稼いだ点数、俺らがしっかり守ってやるよ。休んでな」
俺にそう告げ、水越先輩は部屋を出て行った。
ふぅ……今日は東京大会の決勝戦。俺の出番は先ほど終えた。俺は白糸台という強豪校でエースの席である先鋒をいただいた。この席を貰った時先輩たちから何か言われるかと思ったがお前なら任せられると言われたのが印象に残っている。
その後先輩たちも活躍で勝つことが出来た。
これで俺も全国で戦うことが出来る。明日は個人戦がある。俺も出場するから今日は早めに寝なければ。そう考えていた所に監督がやってきた。俺がインタビューを受けろとの事。
1年ながらのエースだからだろうか。
「やってきました白糸台のエース、須賀選手です」
「どうも、須賀京太郎です」
「今回も活躍していましたが、対局中に気を付けていたこととかありますか?」
「そうですね……誰かが高めの点数で上がりそうな気配がしたら様子見しながら降りるってことを考えていました。後は高めの点数で上がることを心掛けてましたね」
「なるほど。確かに須賀選手は常に満貫以上で上がってますね。それに放銃率も卓の中でダントツに低い」
暫くの間質問に答えていると最後の質問ですがと区切ってきた。
「最後に全国出場誰にこの気持ちを伝えたいですか?」
「自分を此処まで鍛えてくれた師匠にですね」
「師匠ですか。失礼ですがお名前を聞いても?」
「流石にそこは伏せさせてもらいます」
「そうですか。お忙しい中ありがとうございました」
「こちらこそありがとうございました」
インタビューを終えると椅子に座る。思いのほか緊張していたのでドカッと音を立てて座ってしまった。ある意味慣れなくて対局していた時以上に疲れたかもしれない。
チームメイトに先に戻ると告げると宿泊先であるホテルに戻った。
受付カウンターで預けていたカギを受け取ると部屋に戻る。
鍵を差し込み部屋に入る。
ん?誰かいる?
不審に思いソロリソロリと中をうかがうと咏姉がいた。
「やっほー京」
「なんで咏姉が俺の部屋にいるんだよ……」
はぁ……予想外の人物だったのでため息が出てしまう。
「さっきの聞いてたぜぃ。師匠に感謝だっていやー照れちゃうなー。しらんけど」
「ぐっ、そうかあのインタビューって生だったのか。録画系だと思ってた」
師匠に感謝とか言ってしまったのは恥ずかしすぎる。特に本人に知られてるとか……
「てか咏姉が俺の泊ってる部屋知ってることへの説明は」
「んー、決まってるじゃんか。私はお前の姉代わりだぜ。それぐらい知ってるもんさ」
あくまで白を切るか……まぁ、こういう時の咏姉には何を言っても無駄だというのは経験上知っているので追及をあきらめる。
「というか今日は疲れたから寝たいんだが」
「えー、折角京にマッサージでもしてやろうかと思ってきたのによー」
「マジで!?」
「おおう。そんな反応されるとは思ってなかった」
咏姉のマッサージはかなり上手い。昔体育の授業で疲れたと寝っ転がってたらして貰ったことがある。思わず寝てしまうぐらいには心地が良いのだ。
「じゃ、じゃあ仕方ないね。ほらベッドに横になりな」
「よっしゃ」
意気揚々とベッドに寝転がる。
……………
………
……
…ぐぅ
祝!お気に入り人数50人突破!!
記念に何かアンケートをしようと現在考えております。
ちなみに本作における京ちゃんの実力は
咏京>和京>憧京>憩京となっております。
というかこう並べると全部一文字の名前のヒロインしか書いてないな。