初めましてな方は初めまして。
これからよろしくお願いします。
この小説はミリテスへの愛が溢れました。
後悔はしてません。
反省文は提出しました。
楽しんで頂ければ幸いです。
プロローグ
皇国歴640年 熱の月 3日 ミリテス皇の名の下、箱庭計画が発令、実行される。
それはミリテス領全市民を白虎首都に集め、都市拡張及び巨大機動ドームで囲み、人間に適した環境に隔離するという壮大にして荒唐無稽なものだった。
皇国歴645年 氷の月 7日 食糧生産工場が稼働。
玄武クリスタルが生命を強靭にすることに目をつけ、温室型工場にて食糧を大量生産することを目指し、これに成功する。
皇国歴645年 氷の月 8日 白虎クリスタルの大幅な出力低下
箱庭計画、食糧生産工場稼働の影響により、白虎クリスタルの出力が大幅に低下した。これによりミリテス皇国は節電を呼び掛けるなどを行うが、効果は微々たるものだった。
皇国歴647年 嵐の月 15日 皇国元帥シド・オールスタインが実権を握る。
白虎クリスタルの出力低下が深刻化した頃、若くして既に元帥の地位についていたシド・オールスタインがクーデターを行い、瞬く間に成功させる。クーデター後、皇帝は“病により隔離”されることになる。
同時にペリシティリウム・白虎も軍の制御下に組み込み、クリスタル、ルシをも手中に収める。
皇国歴647年 嵐の月 17日 エネルギー増幅装置、新型鋼機開発に着手
皇国の実権を握ったシド・オールスタインはルシ・クンミの協力の下、クリスタルエネルギー増幅装置開発に着手、同時に新型鋼機開発にも着手する。
皇国歴652年 水の月 21日 玖機関、重装甲型、飛行式鋼機試作型開発に成功
クリスタルエネルギー増幅装置は徐々にその増幅効果を上げ、十番目に製作された装置はそれまでとは比べ物にならないものになる。これを“玖(きゅう)機関”と命名し、使用することになる。
飛行式鋼機飛行型は、飛ぶことは飛んだが姿勢制御にかなりの問題がある上にすぐにC機関が枯渇、機能停止状態になり、より大出力のC機関開発が必須となったが、玖機関の完成により大出力C機関の開発も順調に進んでいた。
対し重装甲型鋼機は既に実用段階に至っていたが射撃管制システムに若干の不備が感じられ、改良の余地ありとされた。
皇国歴657年 嵐の月 17日
シド・オールスタインは数人の孤児を引き取り様々な戦闘訓練を積ませ、特殊部隊として養成するべく秘密裏に行動を開始する。
皇歴658年 風の月 1日 クリスタル・ジャマー、魔法障壁開発
玖機関により白虎のエネルギー事情は一時的に回復したが、それはあくまで延命措置であり、シド・オールスタインは早急に他国のクリスタルを手に入れねばと考えていた。
それにより他国侵攻のためクリスタル・ジャマー、とくに対朱雀用に魔法障壁の開発に乗り出す。
皇国歴667年 水の月 3日 皇国軍の朱雀に向け侵攻。
ミリテス皇国は朱雀に対し電撃略奪作戦を展開。瞬く間に朱雀全土を占領。しかしペリシティリウム・朱雀に向かったルシ・クンミ率いるジャマー部隊は開戦当初こそ朱雀クリスタルを完全に封じたが、何故かその影響下で魔法を使う部隊により、召喚獣の召喚を許してしまう。結果ジャマーは破壊されルシ・クンミは撤退、朱雀領全土に展開していた全ての部隊も速やかに占領した施設、基地、町の破壊後撤退したが、当初の目的である朱雀文明、技術の略奪は果たされており、実質的な白虎の勝利であった。
水の月 4日 ビッグブリッジ防衛強化、箱庭計画加速、玄武消滅。
ミリテス皇国は撤退させた部隊のうちカトル准将率いる半数と、強奪した物資を国境防備に増援として残し、残り半数のうちさらに半数を周辺鉱山に派遣、あとは全て玄武に侵攻させるために一時後退させた。
鉱山を廃鉱にする勢いで採掘が進んだのは新型掘削機ドー参二型採掘機の活躍が大きかっただろう。
そして玄武の地は宣戦布告と同時に投下された新型弾頭アルテマ弾により一瞬で消滅した。
炎の月 24日 玄武クリスタル発見。
ロリカ同盟跡地にて玄武クリスタルを発見。しかしクリスタルの間には玄武騎士の生き残りが立て籠り徹底抗戦を唱えていた。そこへ後退させた朱雀侵攻部隊の残りを投入。これを殲滅し玄武クリスタルを回収した。これによりミリテス皇国は二つのクリスタルを手にしたと同時にロリカ同盟との長きに渡る因縁に幕を下ろしたのである。
なおアルテマ弾の爆発に巻き込まれ玄武の地と融合してしまったルシ・クンミは新型掘削機ド・コー八型掘削鋼機により周囲の岩盤ごと帰還。手足を切除することになったが義体により研究に復帰した。
巌の月 22日 箱庭完成。
皇国軍を半数以上を動員した箱庭計画はついに首都に隣接する新たな町、それを囲む超巨大な機動ドームを完成させた。
徐々に周辺の町から市民を集め入居させ、箱庭計画は成就の時を迎えようとしていた。
空の月 7日 ルルサス来る。方舟計画始動。
空が赤黒く染まりルルサスの軍勢が世界に姿を現した。これに対しシド・オールスタインは非常事態宣言を発令。市民の避難のため中型艦載艇を大量に乗せた空中戦艦を各地に送ると同時に完成した飛行型鋼機『ヘルダイバー』、指揮官用飛行型鋼機『ブラックバーン』で編成された師団を国境線に増援として派遣、さらにその国境線を捨て徹底的な遅滞作戦を展開しつつ本国に後退するようにカトル准将に指示した。
鴎歴842年 空の月 7日 午後11時47分
皇国軍による徹底的な遅滞作戦の結果市民の避難は完了、すぐさま白虎全軍も撤退させ皇国首都を機動ドームが覆う。
ルシ・クンミの全力、さらに玖機関の最大出力によりドームを魔法障壁が覆われる。
そして皇国は、アルテマ弾をドーム周辺のルルサス軍に発射。
結果ミリテス皇国は、オリエンスの大地より消滅した。