あと最初に言っておきます。
すいませんでしたァーーー!!!!!(土下寝)
『バタフライ・エフェクト』、という言葉をご存知だろうか。
あなたの持つ少年ハートを擽る、なんとも良い響きの言葉だ。
意味を説明しよう。
中東辺りに一匹の蝶がいる。
こいつがパタパタと羽ばたく。
その時発生したそよ風が花粉を飛ばす。
飛んだ花粉により花粉症の人々がくしゃみをする。
くしゃみをした弾みで新米猟師は猟銃を暴発させ(中略)そしてポルトガルではワープホールが自然発生しその影響から(中略)ジョジョが避けた神砂嵐が(中略)イェーガーに乗っているときはハリケーンに勝つことも(結論まで省略)。
このようにして
つまり蝶こそが台風や竜巻を起こす蝶本人というわけだwwwはははハハハハハHAーHAHAHAHEHEHEーHEHAHAHAHAHA!!!!
ふぅ……。
さて、蝶の羽ばたきなどという些細なことで災害が起きるなら、もっと大きな変動が起きた場合、いったいどれだけの影響がおき、何が起こるのだろうか。
例えば、武器や、知識や、人や……国とか。
もしくは、回数とか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この世には大切なことがたくさんある。
たとえば、『知る』こと。
魔法の呪文、構成、ブリミルの歴史。
礼儀作法、歴史、地理、平民の生活。
世の情勢を知ることなんかは貴族にとってはもはや義務と言ってもいい。
あとは、そう、自分のことを知るのも大切だ。
性格や思考形態、行動を起こす前に何故そうしようと考えたのか。
特に自らの能力の限界はよく知っておくべきだ。
何ができ、何ができないのか。
「そうは思わないか?サイト」
「まぁな。そういう意味じゃ、こいつは随分自惚れた野郎だった、つーことか」
血のついた槍を担いだ、フードのついた朱い服を着た少年、サイトが死体を踏みながらうなづく。
「自惚れはよくない。理想を描くのも夢を見るのも自由だが、地に足をつけるだけの理性がなくてはただの痛い人だ。特に、いい年こいた大人のすることではないな」
「痛いって……ヒデェな」
「事実さ」
私は腰のポーチの中身を手探りで確認する。
手紙に、小瓶に、小さな箱(中に指を入れれば指輪の感触)に、袋に入った資金。
鞄の底に縫い隠した金貨に、拳銃、弾薬箱、ナイフ、スキルニル三体に文庫本一冊。
うん、全部ある。
ついでに文庫本のページを見ないでぺぺぺぺぺと弾いて捲る。
181……4、いや3だ。
183ページだ。
ちらりと確認……よし、今日も私は絶好調だ。
そうこうしてると、ワルドの死体が弾け飛んだ。
唐突なスプラッターだが、もう慣れた。
で、それを行ったサイトは、何も持ってない手を眺めて微妙そうな顔をしている。
「んー……?あー……セピアファントマか」
「それはいいのかい、悪いのかい?」
「すっげー微妙。五段階評価で下から2番目」
「……微妙だね」
「でコッチはっと」
今度はウェールズ殿下がパンした。
と、今度はサイトは目を丸くして、
「お、すげっ」
「ん?レアかな?」
「レアもレア、リエールファントマだ。五段階評価で三番目」
「ふーん」
何がどう違うのかはよくわからないが、随分嬉しそうだ。
喜びは大切だよ。穏やかに人生を送るための大切なエッセンスだ。
「とにかく、貰えるもんは貰ったし、やることもやった。さっさとずらかろうぜ」
「ふむ、そうしようか。大荷物は彼に?」
「おう、とっくに積んで上で待機中……来た来た」
と、天窓からの光が途絶え、暗くなったと思った瞬間、派手に壁が吹っ飛んだ。
……びっっっくりした。
大量にガラス片や瓦礫が飛んできたけど、いつの間にか私たちの眼前に、光の壁がそびえたっていた。
その壁がそれらをこともなく跳ね返した。
いつ見てもすごい魔法だ。
私の魔法とどっちが強いかな?
で、壁を破壊して入ってきたのは、マンティコアくわえたドラゴンだ。おいしいかい、ソレ。
背中に荷物を二つ背負った、蒼い鱗と立派な一角を持つ、三十メイルほどのドラゴン。
このハルケギニアには存在しない、サイトとともに召喚されたドラゴン。
はっきり言って阿呆のように強い。アルビオンの竜騎士隊がバラバラ落とされているのを見たときは心が躍ったよ。
サイトがドラゴンに乗って、私に手を伸ばしてきた。
どことなく気障ッたらしいのは……ふふ、ワルドの真似かな?
じゃあ私も……。
「ではお手をどうぞ、マイマスター・ルイズ?」
「ありがとう、マイサーヴァント・ドラグーン・サイト」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現在、雲の上。
そこから眼下の戦争を鑑賞中。
ちなみにこの異世界のドラゴン、やたら揺れる。羽ばたく度に視界ががっくがく揺れる。
最初は酔った(乙女の意地で吐くことだけは阻止した)が、人間慣れるものだね。
あ、でも今は滞空中だから、安定した状態だ。
でまぁ、下では城門を突破され、砲撃が城に撃ち込まれてひどい有様だ。
さっさと逃げ出せばいいものを、一兵残らず玉砕覚悟とは……ハッ。
「誇りに殉じて滅ぶ……楽しそうで何よりだ」
「なぁ貴族様、頼むからそういうので死ぬ時はひとりで逝ってくれよ?」
「生憎だが私は貴族で君は私に生活を保障されている使い魔だ。私も君も、もう国家安寧のために死ぬ義務がある」
「一緒に、俺と一緒に逃げよう!ルイズ!!」
「私の代わりに死ねサイト」
「ですよねー」
……諦めないで欲しいな。もう一声くれてもいいじゃないか。
……さてと。
「薄汚れた『
「いつもので?」
「もちろん、いつもので」
そう、私のオリジナル魔法、『爆弾錬金』でね!!
私は何故かコモンを含むあらゆる魔法が『爆発する』などという面白体質だった。
精神力はあるし、それを消費している感覚はあるというのに失敗して爆発する。
それを私は、何故か『あぁやっぱり』と、ごく自然に受け入れていた。
なので、私は早々に諦めた。
まともに魔法を使うことを諦めた。
「しっかし、杖を爆弾に錬金しとくなんて、エグい真似するよなー。ワルドのオッサンが可哀想だったぜ」
「ハハハ、あのドヤ顔が真っ青になって滝汗かいて絶望しながら君に殺されたのは傑作だったね!」
「お前最悪だな」
というわけで、私は魔法を、自分だけの魔法を創り上げることにした。
この失敗による爆発を研究し解析し理解し訓練した。
自在に爆発を操ることができるように!
そうして私は、この『爆弾錬金』を手に入れたのだ!
「ていうかよ、もうすこしまともに戦わせてやってもよかったんじゃね?どっちにしろ俺が勝ってたし」
「爆破は、何て言うか……救われてちゃ駄目なんだ。無慈悲で、凄惨で……油断は良くないよサイト」
「なんつーいい笑顔だよまったく……魔法でクラスゼロが負けるかよ」
「それはそれは」
雑談しながらも作業は行う。
両手のグローブ、その右手を軽く握る。
そして人指し指、その指先。
そこにある小さな赤いスイッチに親指を添える。
そして頭の中で回路を繋ぐ。
“繋ぐ”、という表現が一番近いのでそういってるだけで、別に本当に何かを伸ばして繋げてるわけじゃんだけどね。
私はコレを、暫定的に『精神の回路』と呼んでいるよ。
ちなみに今回は連鎖爆破の点火用の爆弾と繋ぐ。
はい、これにて準備完了。
「それじゃ限界だ、押すね!」
スイッチを、押し込んだ。
ニューカッスル城、その随所に仕掛けた爆弾を起爆するために。
まず城門を起点に円を描くかのように城壁が吹っ飛んでいく。
お次は兵舎、倉庫、馬屋、フネが爆裂。
城の窓ひとつひとつが端から順に吹き飛んでいく。
城の固定化をひっぺがし、粉々の木っ端微塵に消し飛んでいく。
さらに本殿自体で大きくいち!にっ!さん回大爆発!!
よし!完璧だ!城すべてが粉々に崩壊していくよ!!
「ははは見たまえサイト君!美しいだろう!きれいな花火だ!苦労した甲斐があるよ!あはははは!!」
「へいへいオメデトーゴザイマス」
「むぅ、その反応はそう思ってないな?」
「ぶっちゃけそうだ。何が面白いんだ?」
「楽しいじゃないか! 彼らが苦労して奪い合った城が、反乱軍も王軍も命をかけて取り合った大切な象徴が!!彼らの目の前で吹っ飛ぶんだ!しかも彼ら自身のお墓になるおまけつき!!あはははは!!」
「理解できねぇ……ドン引きだよマジで」
「ふむ、それは残念」
と、こんな話をしていたら下から竜が接近してくる。
んー、あれはタバサたちか。タバサは相変わらず可愛いな。
サイトに手を出したら消えてもらうがね。
「よぉタバサ、それに可愛いシルフィード!!迎えに来てくれてたのか?」
うわぁ……竜オタクめ。
私にはあんな笑顔向けてくれないくせに。
これがタバサに向けてるならまだ殺意が湧く程度だけど、ドラゴンに向けられてはどうすればいいのか。
「ていうか、女に興味がないのか?あいや、そうでもなさげだし……やはり胸か、胸なのか」
サイトの周囲の女を考えるに、キュルケ……は無視でいいか。彼女はまともに恋愛できるかすら微妙なのだし。
さしあたってまずはあのメイドを木端微塵に……姫さまは、モンモン経由でホレ薬作らせて、鳥の骨か武王に嫁がせよう。
ふふふ、これで安眠できるな。
「ルイズ?ルイズー?だーめだまたなんか変なこと考えてやがる」
「ギャアァス!!(坊主、そのチョロペタ娘落ちそうになってっから、もうちょいきつく抱きしめろ)」
「んお、こうか?」
「うひっ?!」
あれ、わたし、サイトに、サイトに抱かれてる?抱きしめられてる?
……ぷしゅー
・・・・・・・・・・・・・・・
「おーい、落ちそうだからもっとこっちに……あれ?」
黒い顔で笑っていた少女は、何故か顔を真っ赤にして気絶している。
「ルイズ?なんで急に……」
「ギャ(それはアレよ、この世界は魔力切れたら気絶するんだろ?あんだけ城を派手にぶっ壊したんだ、気絶もするさ)」
「なるほど。ってか、無茶すんなよなーコイツ。何のための使い魔だっての」
サイトに話しかけていたドラゴン、『オリエンス』に生息する『ダイクウリュウ』と呼ばれる種族の彼は、相棒の鈍さにため息をつく。
そしてその長い首をひねり、サイトに抱かれている少女を見た。
ピンク色の髪をポニーテールで束ねた少女は、人間の基準ではおそらく「美しい」か「かわいい」のだろう。
服装は動きやすそうなもので、マントを羽織っている。
しかし腕には親指だけ出るような重厚なグローブをつけている。
手の甲には、そこを覆うようにメダルが嵌められている。
メダルの柄は『猫のようなドクロマーク』。
ただし目が■で、口が凸マークを黒く塗ったような。
ドラゴンである彼は知らないことだが、もしここに、オタクの転生者かトリッパーでもいれば、その正体に気づきツッコミを入れていただろう。
いわく、『なんで、キラークイーンの手袋してるの?!しかも顔匠じゃん!クリーパーじゃん!!』と。
だが彼が危惧するところは、少女の眼だ。
ドラゴンは、人間の眼から魂の輝きを見抜く。
例えば己の相棒であるサイトなどは、近年稀に見るかなり強い輝きを宿している。
だがこの少女は、例えるならばヘドロの如く濁った虚ろな眼だ。
その眼を見ると、先ほど彼女が上げていた可愛らしい笑い声が、急に寒々しく乾き果てたものに感じる。
そのことをサイトにも伝えたのだが、何故かサイトは少女から離れようとしない。
『なんか、ほっとけないんだよコイツ』とは相棒の言だ。
……さて、何故サイトが自他ともに認める見た目美少女性格極悪最低吐き気を催す邪悪ことルイズの側にいるのか。
彼は気づいていなかった。
いや思いつかなかった。
あのサイトが、あのクソ朴念人かつ鈍感王、ドラゴンと戯れるか戦闘訓練もしくはチョコボ牧場で昼寝するしかしてこなかったあのサイトが。
無自覚に『ひとめ惚れ』なんかを起こしているなどと。
『木端微塵に消し飛ばしてやる!』
第一の爆弾。
失敗魔法を実戦で扱えるようにしたもの。
『錬金』によって対象に虚無(本人自覚無し)の膨大なエネルギーを流し込み固定する。
精神力が続く限り何個でも爆弾に変えることができ、好きな時に爆破可能。
威力は注ぎ込んだ精神力に比例する。
別に触らなくても、最大30メートル圏内にある物体を爆弾に『錬金』可能。しかし正確に爆弾に変えられる距離は5メートルまで。そこからは先はまず当たらない。
あと、何故かトドメを刺す時は徐々に奇妙なポーズをとってから指先で直接触れたくなる。
ここまでの制御が可能になったのは、手袋をもらったときから。
ただ、この手袋を『いつ』、『どこで』、『誰から』もらったのか、彼女は思い出せない。
もの心ついたころには既に持っていた。
なぜかサイズはいつもぴったりだ。
彼女はこの手袋とも『杖』として契約している。ほぼ杖を使わないあたり、コッチを愛用している模様。
なお、この魔法から彼女の二つ名は『
『これで今夜も、ゆっくりと熟睡できる……』
第二の爆弾。
グローブを付けると何故かスキルニルが爆弾戦車になる。
ワンパンで壊れるほど脆いが、戦車自体が壊れるまで何度でも周囲の物を爆破する。あと顔は匠ネコ。
『激しい喜びが欲しい、深い絶望はゴメンだ。私は、傲慢で嫉妬深く強欲というサガを背負っているが、幸福に生きてみせるぞ……!』
彼女自身どうかと思っている性格だが、サガだから仕方ないと割り切っている。
彼女の精神力は、まだ幼女だったころ突然スクエアさえ軽々と超えるほどのものになった。
原因は不明。
その時あたりからこんなサガを背負った。
ところで、料理って色形は多彩だけど、味はみんな同じだよね?
あと音楽って、音程の高さが違うだけで基本雑音だよね?
絵画とか宝石集める人よくいるけど、いったい何が楽しいんだろう?
サイト・ヒラガ
『人間って馬鹿だよなぁ』
零式から500年後の世界の人間・♂
『連合』のアギト候補生、所属はクラスゼロ。
蒼龍人の家系と朱雀人の家系の混血児だが、今どき珍しくもない。
『帝国』との戦争に駆り出され、負傷して回復作業してたところをドラゴンごと召喚された。
魔法は基本ラ系まで習得、防御・雷魔法はガ系にまで至る。
武器は魔法制御の槍と魔銃を素早く入れ換えて戦う。
槍は既製品だが、魔銃「九号突撃拳銃-ティナカスタム-」は名前の通り同じクラスゼロの魔導アーマー乗りであるティナにカスタムしてもらった。
そういえば、いつもクラスメイトの女子によくわからない理由で殴られたんだけどあれはいったい……?
アイテムボックスにもいろいろ入っているが、どうやらクリスタル時代ほど充実していない様子。
エリクサー(超回復薬のこと)は三本しかないけどブラック・タイガー(高級酒のこと)は五本入ってる。
『ドラゴンだ! ドラゴンカッコイイ!カワイイ!美しい!愛してる!!』
ドラゴン大好き。人間より好き。竜の言葉はネイティブで聞き取れる。
乗ってるダイクウリュウの名前は『ゼロセン』。
シルフィードに懐かれており、ゼロセンも妹のように面倒を見ている。
ワイバーンって言ったやつ、あとでナラクな。
『クラスゼロ、いざ参らん…っと』
戦闘はオールラウンダー。
銃で撃ち、魔法で薙ぎ払い、槍で殺す。
ここにドラゴンも連携してくる。
素早く合体したり、かと思えば分離してバラバラに攻撃してきたりする。
作者のターン。
やあ (´・ω・`)
ようこそ、後書きへ。
このホワイト・タイガーはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。とりあえずそのモーゼルはしまってくれ話せばわかる。
うん、「魔改造」なんだ。すまない。
まぁ「二次創作」って言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、この二人を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
「ぶっちゃけここまで改造しないとこの二人あっさり死ぬ」
そう思って、こんな改造を施したんだ。
じゃあ、予想される質問を聞こうか。
Q1.『なんでこうなったし』
A.一応理由はあるよ。この二人は作者が別に考えてポシャった「ゼロ魔二次」の設定を流用しているのさ。だからこの二人がこうなった理由は、サイトくんが七万の軍勢に特攻するまで待ってほしい。
Q2.『オリエンスはクリスタルなくなったんじゃ?』
A.長くなるからいずれってことで許してほしい。ただ、クリスタル時代ほどすごくなかったり、でもみんなが四か国の力を(差はあれど)使ってたりするから結構豊かだよ。
Q3.『回数?』
A.愛だよ。
Q4.『原作と絡む?』
A.さてね。そこは秘密だよ。……ぶっちゃけどうなるかな?ガリアとロマリア対応で忙しくなりそうだから、小国同士の戦争と関わってる暇ないかもしれないね。でもそれしなかったらクロスの意味ないから頑張って絡めるよ。
Q5.『デルフは?』
A.いるよ。セリフなかったけどヤリの先端に取り付けられてるよ。セリフなかったけど。影薄いけど。作者自身頻繁にデルフが喋ることを忘れるけど。
Q6.もうこんな無茶なクロス、しちゃダメよ?
A.ブリミルさんが、ブリミルさんが自重しないのが悪い。
こんなところかな?
気になるところがある人はどんどん注文してくれ、出せるものは出そう。