この爆裂娘にヒーローアカデミアを!   作:ぽち丸

1 / 9
初投稿です。
お見苦しい点もあると思います。
よろしくお願いします。


雄英入学試験編
プロローグ


事の始まりは中国 軽慶市。"発光する赤子"が生まれたというニュース。

それを皮切りに世界各地で「超常」は発見され、いつしか「超常」は「日常」へと変わっていった。

世界総人口の約8割が何らかの特異体質である超人社会となった現在。

この混沌渦巻く世の中で、かつて誰もが空想し憧れた職業が脚光を浴びていた。

 

"ヒーロー"

 

個性犯罪が相次ぐ中、個性に対する法整備が進み、"個性"を使って"(ヴィラン)"に対抗する国家公務員、"英雄(ヒーロー)"が生まれた。

強気を挫き弱きを救う彼らの姿に多くの人々が憧れ、多くの少年少女が将来の夢として掲げた。

 

より強力な個性を持っているものが、ある種の特権階級じみた扱いを受けるのも、さもありなんといったところだ。

そんなさなか、個性婚という社会問題が浮上する。

個性はある程度子供に引き継がれるため、強力な個性どうしをかけあわせ、より強力な個性を持った子供を作ることを目的として結婚する行為のことだ。

人権問題をはじめとして、さまざまな問題を孕んでいたこの個性婚だが、あるところにちょっと頭のおかしい男女が一組。

個性婚が問題になるどころかその単語が生まれる前から、どうせならめっちゃ強くてかっこいい個性作ろうぜ!

と、ノリノリで個性婚をし、その子供もノリノリで個性婚をし、同じような思想の者達が集まった一族。

彼の一族の名を、紅魔族という。

彼らは必ず全員が赤い瞳を持ち、肉体は普通の人間より頑強で、本名とは別に一族内での通し名を持っている。

そして時は進み現代。

ここにも、ヒーローを目指すちょっとだけ頭のおかしい少女が一人。

名を、紅魔 恵。

通し名は、めぐみん。

強力すぎる個性が故に、社会に知られていなかったその少女は、日本の誇る名門"雄英高校"のヒーロー科の実技試験において、華々しいデビューを飾る。

街を模した試験会場にビルを破壊しながら現れた超大型ロボ。

逃げ惑う受験者達がパニックになりかけた時、朗々と詠う声が響く。

 

『黒より黒く闇より暗き漆黒に我が深紅の混淆を望みたもう。覚醒のとき来たれり。』

 

ビルの屋上で仁王立ちした黒髪赤目の少女は、大型ロボの前に悠然と立ちふさがる。

 

『無謬の境界に落ちし理。無行の歪みとなりて現出せよ!』

 

少女の声に応えるように、個性によるものか、足元に巨大な魔方陣が出現する。

 

『踊れ踊れ踊れ、我が力の奔流に望むは崩壊なり。並ぶ者なき崩壊なり。』

 

超大型ロボは、少女に気づいたのか、その巨大な腕を振りかぶり、ビルごと少女を叩き潰さんとしていた。

地上の学生達から悲鳴があがる。

 

『万象等しく灰塵に帰し、深淵より来たれ!』

 

しかし、少女の瞳は揺るがない。

それどころか、余裕すら感じられる。

 

『これが人類最大の威力の攻撃手段、これこそが究極の攻撃個性、エクスプロージョン!』

 

轟音。

前方に対しての指向性をもった大爆発。

爆発は前方にしか向いていないとはいえ、衝撃と爆風が周囲に飛散する。

思わず顔を伏せていた学生達が、爆風が止んだことで顔をあげると、そこに居たはずの超大型ロボは跡形もなくなり、巨大なクレーターが広がっているのみ。

巻き込まれたビルも残骸を残さず消し飛び、後方にいた小型や中型のロボットも含む有象無象を灰燼ときした。

あまりの威力に、周囲は静寂に包まれる。

一方、その爆発を起こした少女はビルの屋上で前のめりに倒れ、満足気な笑みを浮かべていた。

 

「ナイス・・・爆裂・・・」

 

これは一日に一度しか使えない上に、ヒーロー活動で使うには余りに強力すぎる個性、"爆裂"を持って生まれた少女が、あたまのおかしい爆裂ヒーローと呼ばれるまでの物語である。




次回
めぐみんとプロヒーロー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。