ビッキー「デュランダルが喋った」フィーネ「ファッ!?」   作:いつのせキノン

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締まらないエピローグ、はーじまーるよー(某RTA兄貴風に)


よっつめ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――――――ハッ!?」

 

 ね、寝てた!?

 

「うっ……ど、どうなってるの……?」

 

 なんか真っ暗だし、上半身ビクともしないし……。脚を動かすけど固い感触がつま先にしかない。

 

「デュラさーん……」

 

【おうビッキー、おはよう。俗にいう犬神家状態でよくまぁ爆睡してたねぇ】

 

「……? デュラさんの声がやけに遠いような……」

 

【そりゃビッキー、デュラさんは君の左手に握られたままだからね。そしてビッキーはただいま瓦礫に埋もれているので……つまり、】

 

【*いしのなかにいる*】

 

 な、なるほどぉ……。いやそれってマズいんじゃ……ッ!!

 

「デュラさん、わたしどれくらい寝てたかわかるッ!?」

 

【デュラさん時計じゃないヨ。人間の感じる体感経過時間なんて知らないヨ】

 

 どうしようっ、急いで出ないと……ッ!!

 

「速く出て翼さんとクリスちゃんの援護に行かないと……」

 

 でも、どうやって? 瓦礫がかなり隙間なく詰められていて、体も逆さまみたいで踏ん張りがきかない。ほぼ手詰まり……。

 

「デュラさん、何かここから抜け出せない?」

 

【デュラさんに言われてもできるのはお喋りと本体の制御とエネルギー生成だけよ。あとはビッキーが頑張るしかないんだよ。ほら、立花響ガンバリマスロボになるんだよ!!】

 

 何言ってんだこいつ。

 

「……ねぇデュラさん。ここってカ・ディンギルの中だよね?」

 

【せやね。最下層みたいだ】

 

 だったらデュランダル本体もここにある、と……。

 

「だったら、デュランダル起動できる? あとは自分で何とかする」

 

【ほほぅ、そんならお手並み拝見とさせてもらおうかね】

 

 よし、それじゃあ――――、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――――――Gatrandis babel ziggurat edenal――――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 突然の地震に翼とクリスは目を白黒させた。

 

「ッ!?」

「うわっ!? なッ、なんだあっ!?」

 

 足元を掬われるような縦揺れに、二人は揃って地面に転がった。

 明らかに突然すぎる地震。しかも、通信から聞こえてくる声に二人は更に目を見開かせることとなる。

 

『翼ッ、クリスくん、聞こえるかッ!?』

 

「ッ、叔父様!?」

「おいおっさん、これは……ッ!!」

 

『震源地はカ・ディンギルの真下からだ!! このフォニックゲインの高まりからして、これは――――!!』

 

 彼の言葉が聞き取れたのはそこまでだった。

 言葉に被せるように、轟音と共に崩壊したカ・ディンギルだった瓦礫たちが下から吹き飛ばされたのだ。

 原因は、地面の下から空へ向けて立ち昇る膨大なエネルギー、輝く金色のフォニックゲイン。

 

 

 

「――――シィィィィンフォォギッヴァアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!!!!!!!」

 

 

 

 ズガンッ、と。フォニックゲインを纏った少女が拳を突き上げて飛び出した。

 

「アイツは――――ッ!!」

 

 ガングニールを纏う装者。

 

「立花……ッ!!」

 

 立花響。

 

 瓦礫を弾き飛ばして現れた彼女のガングニールは、その様相を変えていた。輝くマフラーは大きな翼となって、響を大空に羽ばたかせていたのだ。

 

「翼さんッ、クリスちゃんッ、おまたせッ!!」

 

 翼とクリスの元へすぐさま響は着地。さぁ敵はどこだ、と拳を構え――――、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――あ、あれ? なんで翼さんとクリスちゃんはそんなに引きつった笑いを……?」

「あー、その、立花……非常にアレなのだが……、」

「えっ、なっ何ですっ!? もしかしてマズいことしちゃいましたッ!?」

「いやちげぇよ」

「じゃっ、じゃあ……!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「――――もう全部終わったんだ」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ホワッツ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 わたしが気絶してる間に全部終わってたんだってさっっっっっっ!!!!!!!!

 

 いや、もうカ・ディンギル壊れてわたしごと崩壊したものだから希望が全部潰えたとか言って了子さん(フィーネ)も心が折れちゃったみたい。

 当初の様子なら最後くらいはーとか暴れそうな予感がしなくもなかったけれど、彼女の説得は師匠が身を挺してやってくれたらしい。やっぱりOTONAってスゴイナー。

 

 そういう訳で、わたしは一件落着した場面にどや顔で乗り込んでいった訳でして……。

 

【ぷぷーっ、これにはデュラさんも抱腹絶倒モンですよ!!】

 

「言わないでよォッ!?」

 

 あの空気すっごい恥ずかしかったんだからぁ!! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛穴があったら入りたいッッ……!!

 

「しかし、改めて聞くと実に面妖だな。終止喋り倒す聖遺物というのは……、」

 

【おっ? おっ? 喧嘩売ってる? 売ってるなら買うよ? ビッキーが】

 

 勝手に巻き込むのやめてくれませんかねぇ……。

 

 今日はゴタゴタが終わって数日後、改めて二課全員で集まっていたところ。事件がどう処理されたのかとか、これからの動きの確認だとか、とにかく色々話があった。わたしはほとんど聞くだけだったけど。

 

 そのプログラムも全てが終わって解散がかかったけど、わたしたち装者三人と未来も一緒に、せっかく集まったのだからとご飯を食べに出かけた。

 

 そういえば、デュラさんの言葉が他の人にも聞こえるようになった。装者だけではなくて、未来みたいな一般人にも。ただし、わたしの近くにいる人だけなんだけど。なんでもわたしの存在を媒介(マイクとスピーカー)にしてるとか。原理はよくわかんないけど。

 

「そっか、響がケータイもないのに会話してると思ったらデュランダルと喋ってたんだね」

「あたしはてっきりマジモンの精神異常かと思ってたんだけどな」

 

 未来はともかくクリスちゃんは本当に失礼だと思う。

 

【ビッキーってばデュラさんが喋るとすぐ返そうとしてくれるから変な目で見られても全然おかしくないよね】

 

「もう酷いクセになったよ……まぁもう自重しなくていいから楽なんだけど」

「だな。結局はお前が絶唱したエネルギーをデュランダル拡張にあてた訳だし。良かったじゃねぇか、精神科にかからなくて」

「真っ先に精神科に連行しようとしてた人に言われると複雑な心境だなぁ……」

「ところでデュランダル。例の機能拡張とやらだが、どこまで拡張できるんだ?」

 

【そこ気になる? じゃあ喋るわ。まぁビッキーをスピーカーにしたのはいいとして、ガンちゃん(ガングニール)と繋がったからビッキーのフォニックゲインは無限大まで増幅可能だよ。まぁビッキー自身のタンクの限界以上は溢れちゃうけど。あとはビッキーの寿命が残り1年から元通りになったよ】

 

 ……うん?

 

「えっ、待ってデュラさん今わたしが初めて聞くことが混じってなかった!? 特に最後!!」

 

【そうだね、初めて言ったからね。聞かれなかったから喋らなかっただけで】

 

「ちょっとそこ詳しく!!」

 

 今隣の未来がすっごい怖い顔してるから……っ!! 黙ってたらやばいよ!!

 

【んとねぇ。ほら、ビッキー心臓に欠片ささってたじゃん? あれが身体に侵食してたモンだから、このまま行けば身体の内側から全部食われてお陀仏だったのよ。だからデュラさんが一回全部乗っ取らせてもらって再構成から再配置で完全融合。ガンちゃん(ガングニール)はデュラさんと一緒にビッキーに溶け込んでるから、これでビッキーは侵食に怯える必要もなくなった訳だ。まぁ元々怯えてすらなかったけどネ!!】

 

 やっぱデュラさん性格悪い。この自我を創った人も相当なひねくれ者だったに違いないね。

 

「そうだったのか……メディカルチェックでは何も言われていなかったようだが」

「あたしもヤバそうな雰囲気は聞いてなかったな。隠してたんじゃねぇの?」

「かもしれんな。しかしデュランダルのおかげで解決できたのならいいじゃないか。後で報告を上げておいたらどうだ?」

「すっごい今更感だけど……わかりました、やっておきます。……あとデュラさん、わたしの身体のことに関しては逐一報告して!! 世の中ホウレンソウが大事なんだよ!!」

 

【わかってますって。そういう風に設定しておくよ。仕方ないなぁ】

 

 ……なんか思春期の息子相手にしてるみたい。子供いないけど。

 

 

 

「珍しく響が頭良さそうなこと言ってる……っ」

 

 未来さん!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ペーパーナイフのくだりを書きたいのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
妄想とモチベーションを無駄にするわけには行かないのでネタ全開で挑んでみた所存ですw
以下、響達のみんなへのメッセジをどぞ

響「みんな、見てくれてありがとう
ちょっとイタイところも見えちゃったけど……気にしないでね!」

クリス「いやーありがとな!! あたしの強さは二十分に伝わっただろ?」

翼「見てくれたのは嬉しいが少し恥ずかしいな……」

デュラさん【見てくれありがとな!! 正直、作中で言ったデュラさんの言葉は全て真実だ!!】

フィーネ「……ありがと」(舌打ち

では、

響、翼、クリス、デュラさん、俺「皆さんありがとうございました!!」



響、翼、クリス、デュラさん「って、なんで俺くんが!? 改めまして、ありがとうございました!!」

本当の本当に終わり





うわきっつ。



お疲れ様です。キノンです。
まずは読了ありがとうございました。
あとがきが一番書くのきつかったです(小並感)

そんな訳でデュラさんの存在によるビッキーの原作ブレイクです。いかがでしたでしょうか。笑っていただけたなら書いた甲斐があるものです。
本音を言うと、ペーパーナイフネタのとこ書きてぇなぁって思って書き始めました。あれ書いた時点で書きたいことは全部書き切ったので「みっつめ」「よっつめ」で最終決戦にしました。モチベが落ちそうだったからね、仕方ないね。



◆軽い解説◆
・デュランダル
→完全聖遺物。喋る。めっちゃ喋る。
 なぜ喋るかは「ひとつめ」に明記。デュランダル内で生成されるエネルギーはフォニックゲインであるが、超純粋なエネルギーであるため制御を受け付けない。そのためエネルギーをまず“デュランダルという自我が生成した志向性を持つモノ”と定義することでエネルギーが勝手に流出することを防ぐ。簡単に言えば、デュランダルの自我はセーフティーの役割を果たしている。
 好き好んで喋るのは、自我を強くするため。あとデュランダル作成者の悪ノリ。愛玩ペットみたいに懐けばいいや、という思惑がデュランダルの深層AIに“話せる人と一緒にいたい”という意思を刻み付けた。

・デュランダルの末端デバイス化
→Fate/EXTELLAの巨神アルテラみたいな感じ。
 デュラさんの自我と呼ばれるものは本体にもあって、末端での記録は全て本体に共有される。逆に本体の記録も末端へ共有される。
 制御権はどちらも有しているが、より使用者が近い方が優先される。本体と末端では本体を触れてる方が優先度が高い。

・ちょっと中盤飛ばし過ぎなのでは?
→それな。どうせ原作通りだし書くのが面倒だった。書きたいネタも特になかったので最終決戦だけ滅茶苦茶にした。長々無駄を書くよりサックリ面白いの書いた方が面白いので。

・フィーネがデュランダル喋るか確認するとか言ってなかった?
→言ってたわ。完全に忘れてたわ。まぁほら、蛇足になりかねないし……いつか番外編でフィーネが独り言言い続けるだけのやつとか……ないわ、ない。

・最後の方、ビッキー覚醒したの?
→エクスドライブモードです。デュラさんの創ったエネルギーを絶唱で束ねて使いました。

・最後フィーネはどうなったの?
→OTONAの説得。OTONAは強いんや……。
 あと、響も後で話をして納得させました。書かなかったのは面倒だからです。
 テキトーで申し訳ない。

・デュラさんはどうなってるの?
→ビッキーの絶唱でビッキーに溶け込みました。よって全部がビッキーの中にある状態。いちいち外に出なくても声は聞こえるようになったので万々歳。

・つまりビッキーは常時フォニックゲインを大量に使えるってこと?
→イエス。ただしフォニックゲインは完全にビッキーのものとして概念が固定されてるのでどんなにデュランダルが生成したところで他の人は使えない。デュラさんはビッキー専用に……響きがなんかイケナイ感じする。

・で、続きは?
→(続きは)ないです。



よっぽど要望があれば何かしら後日談とかXD編とか考えますが、書ききって満足してるのであまり期待しない方がいいと思います、ごめんなさい。

それでは、ありがとうございました。またどこかで。
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