ビッキー「デュランダルが喋った」フィーネ「ファッ!?」 作:いつのせキノン
そんな君たちにちょっと先走った暑中見舞いをぶちまけてやるぜ!
ちなみに話の9割くらいが無駄話です
ビッキー「りんご!!」デュラさん「ごりら!!」ビッキー「らっぱ!!」デュラさん「ぱんつ!!」ビッキー「つんでれ!!」
『れもっ……ねーど!!』
「今レモンって言おうとしなかった!? お手付き!!」
『しりとりでお手付きってナニよォッ!?』
「へへーんわたしの勝ちー!! これでしりとり3連勝!! いやー強いねわたしってば!!」
「……これツッコミ待ちか?」
「私に聞かないでくれ」
『キネクリっちの鋭いツッコミはよ』
「お前がそのあだ名はヤメロ」
何か突然二課に集まれと言われてその待ち時間。デュラさんとしりとりで3連勝。うん、暇なんですよね。
「っていうかいつまで待てばいいの? そろそろマンネリ化してきたんだけど」
『デュラさん的には人狼とかいいと思うんだけど』
「わたしいっつも負けるからやだー」
「コイツ嘘つくの下手過ぎるからな……」
「よし、次のしりとりだよ!!」
『何でそこまでしりとり推すのかデュラさんわからない。キネクリっちとつばっちゃん入れて人狼しようず』
「周りを巻き込むくらいなら無難にトランプとかでいいだろ。丁度ここにあるし」
「トランプか。因みに何をするつもりだ?」
「スピード!!」
「それ一対一だろ」
『デュラさんできないやつやーん。神経衰弱しよーぜ』
デュラさんの鶴の一声で神経衰弱開始。腕が鳴るね。
「順番はどうする?」
「適当にカードめくって数が大きいやつから時計回りでいいだろ。じゃあアタシはこれ……6だ」
「次はわたしー、……あっ、2じゃーん。むぅ……。次、デュラさんの分も。えーっと、ハートの5!!」
「最後は私、と。ふむ、これは4か」
『キネクリっちからだべ』
「お前とデュランダルはどうなるんだよ?」
『ビッキー先でええよー』
「ってことだから、クリスちゃん、わたし、デュラさん、翼さんの順だね」
「最初って不利なんだよなー、っと。……ハートの1と、スペードのキング」
「えーっと、じゃあ……これっ。クローバーのジャック……うーん、テキトーに……クローバーのクイーン」
『次はデュラさんねー。じゃあビッキーの目の前のやつ』
「これ?」
『それそれ』
「えーっとねー、ダイヤの1。――あっ、まさかっ」
『やりぃー。じゃあキネクリっちの前の足元から3枚目のやつ。そーそー、それよ』
「ぬぁー、ハートの1だー」
『わはは、これぞ聖遺物クオリティ』
「聖遺物関係なくねぇか……?」
「確か成功するともう一回、だったか?」
『然りよつばっちゃん。じゃあねー……ビッキーどこがいいと思う? 好きなとこめくっていいよ』
「いいの? じゃーあー……これっ。クローバーの8」
『ビッキーってばクローバー好きなのね。じゃあど真ん中のやつどれかお願い』
「はいよっ、と。クローバーの3。またクローバーぁ?」
「仕込み疑惑あるな」
「えー、ひどーいクリスちゃーん」
「次は私か。ならばこれと、これ。……ふむ、ハートのKとダイヤのQ。惜しいな」
「いきなりニアミスたぁ穏やかじゃねぇな。じゃあ、っと……コイツはー……、」
と、そこで司令室に師匠が入ってきた。クリスちゃんも手を止めて、皆で師匠の方を見やる。
「遅くなってすまない。そして突然だが、アメリカの聖遺物研究所との提携により新たな装者達を迎えることになったぞ」
「えぇーッ!? それってマジですか師匠!?」
「本気と書いて、マジだッ!!」
突然の出来事!! しかも新しい装者なんて!!
『ワーォ、誕生日サプライズには早いな?』
「誰の誕生日だよ……」
『デュラさんの誕生日~。ま、デュラさんも覚えてないから正確な日にちとかわからんけどな!!』
「ウザすぎて殴りてぇ……ッ」
そう言えばデュラさんの誕生日っていつなんだろう。誕生って言うか製作日? まぁいいか。
考えてるのを他所に、師匠の一声で司令部へぞろぞろと装者らしい人影が。ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ……。
『ふぉぉぉっ!?』
「ほぁっ!? な、何っ!? 何事ッ!?」
『ビッキーやばい!! 何がヤバいって危険が危ない感じ!!』
装者が入室してからデュラさんがいつもよりテンション高く叫び始めてる。
一体何事……ってぇ……、
「……一人、変なのがいねぇか……?」
「……人、なのか……?」
クリスちゃんと翼さんも気付いたみたい。
入室してきた五人の人影の、その一番後ろ。一目見て、真っ白だった。正確には、白色の主張が滅茶苦茶激しい。
まずその体躯が人間じゃない。体形は確かに女性型なんだけど、肌の色は非自然的。半袖でグレーのフルジップパーカーは胸半ばから下が開いていて、真っ白なお腹が見えた。
両腕も肘から先が真っ白で、手の形は異形。前腕は側面から三つ、鉤爪みたいな突起物が出てる。
そして手の平は異様に大きい。多分、人の頭を簡単に覆えるくらいには。
下半身は股関節の辺りから全く人間味がない。何だろう、後付けの脚をくっつけたみたいな……人間みたいに滑らかな線を描いてない。太もも部分が異様に太くて、昆虫っぽい硬さが印象的だった。
「……やっぱりネムに全インパクト持ってかれてるデスよ」
「仕方ないよ。やっぱり初見はこうなるしかないし……」
「ねぇセレナ、やっぱりネムを連れて来るのはマズかったんじゃ……?」
「でも姉さん、ネムが言って聞くと思う?」
「いえ、全く」
「でしょ」
ひそひそと他4人が何か囁き合ってる。あの白い人……人? 聖遺物? ともかく、デュラさんが言うネフィリムは、
『デュラさん今世紀最大のピンチ!! ネフィリムはやばいって』
「ね、ねふぃりむ……? なにそれ?」
『無知の知は恥ではないッ!! ということでデュラさんが懇切丁寧に教えてしんぜようッ!! ネフィリムとは完全聖遺物の1つ、その性質は他の聖遺物を食らってエネルギーとし成長する増殖炉なのだッ!! ようは聖遺物にとっての天敵その1ってワケね。だからビッキー、デュラさんを守って、切実に』
テンションは変わらないのに怯えてるデュラさん。人間ではなさげってのは見た目からして思ってたけど……。
「なるほど、彼女は聖遺物の1つである、と……」
「そういやぁおっさんも聖遺物の研究所から来たとか言ってたな……喋る聖遺物なんざ今更だし、動いたところで驚くこともそうないな、うん」
「言われてみれば……」
デュラさんも聖遺物だもんね、動くのがあっても不思議じゃないね。
「何なのよ、この許された感は……」
「
と、言うことでお互いに自己紹介を済ませた。
ピンクの髪のお姉さんがマリア・カデンツァヴナ・イヴさんで、茶色に近い橙色の髪のお姉さんが、その妹のセレナ・カデンツァヴナ・イヴさん。黒髪のツインテールの子が月詠調ちゃん、金髪の子が暁切歌ちゃん。
そして、白い子がネフィリム。他の人たちは縮めて“ネム”って呼んでるとか。知っての通り、その身は完全聖遺物で、デュラさんみたいに喋る。それに人間と同じように動く手足もある。神秘だよ神秘、デュラさんよりレア感ある。
『最近のビッキーはデュラさんのこと無意識にsageてくるからちょっと心が痛い』
さて。
さて。
さぁ。
そんな訳で師匠進行のもとつつがなく自己紹介は終わって、話題は自然とネムちゃんとデュラさんの話に。やっぱり聖遺物関係は装者にとっては切っても切り離せない話題になる訳でして。
『いやー見た瞬間美味しそうだなって思ったらやっぱり融合してたのネ。個人的にグッドスメル。是非とも舐めさせてほしいなって思うのヨ!!』
『食べられる心配なくなったのサイコーやんけ。ビッキーの貞操まではデュラさん管理してないからええんやで!!』
「聖遺物同士で勝手に話進めないで!! なんか背筋が寒いから!!」
『ダイジョーブダイジョーブ、食べないからサッ!! ちょっと齧っちゃうかもだけど害はないかラ!! さきっチョ!! さきっちょだけでいいかラ!!』
「さきっちょってなにぃっ!?」
未来の幻影が見える……見える……。
『ま、そんな訳でネムちゃんなのですよン。よろしくゥ~』
「心配しないで大丈夫。ネムは普通の料理も食べてくれるから。聖遺物はいわゆる珍味に近いんだって」
セレナさん曰く、そういうことらしい。
珍味……珍味かぁ。食べてみたいなぁ、フォアグラとか……。
「さて、自己紹介も済ませたところで今後の予定の確認と行こうか!!」
とは師匠の言葉。今後の予定?
「彼女らと合流したのは他でもない。太平洋で発見された聖遺物について調査を行うためだ。ということでモニターを見てくれ」
全員の視線が司令部の大きなモニターに向けられると、何やら小難しい文章が画像と一緒に映し出された。
「……とりのいしみなみふねかみ?」
「まんま読みはねぇだろ」
「
「詳しくて何よりだ。米国ではこれをフロンティアと呼称しているとのことだ。呼びやすいので我々も同じコードネームを用いさせてもらうこととする。そして、コイツの全長が推定10000m……10kmと言ったところか。これが非常にデカい」
デカいってかデカすぎな気がする。
『ほーん。結構綺麗な状態で残ってるやん』
『レアものよネ。人間って管理体制かなりずさんだシ?』
『言いなさんな。保存方法明記しなかったのも悪いし、そも統一言語無くなってるから多少はね?』
『それナ』
聖遺物組は聖遺物組で思うところがあるらしく何やら話し込んでる。会ったことないはずなのに違和感なく溶け込んでるあたり、聖遺物同士は繋がりがあるのかも? デュラさん自身は他の聖遺物のことを知ってるみたいだし。
「物が物だけに非常に広範囲を調査することになる。故に日米合同でやろうという訳だ」
「――――重要な事は沈黙か?」
と、不意に、司令部に普段は響かない声が聞こえてきた。入口を振り返れば、
「あっ、了子さん!!」
『お、意外にチョロかった黒幕さん』
「フィーネだッ!! 二度と間違えるな」
なんと了子さんが!! そう言えば謹慎処分でこもってなきゃいけなかったって聞いたんだけど……。
「……クソ、やっぱりネフィリムが動くのは噂じゃなかった……ッ!!」
ざっと全体を見渡したらしい了子さんが何故か右手で目を覆って天を仰ぎ始めた。
「了子くんだが、今回特別措置としてアドバイザーを務めてもらうことになったぞ」
「貴様話を聞いてなかったのか? その耳は籠耳か? 耳鼻科に叩き込むぞ?」
「そういう訳だから、皆もよろしく頼む。米国組は面識はあると聞いたが」
「ええ、大丈夫よ。何度か顔は合わせてるわ」
マリアさんが代表して頷いた。ネムちゃんは誰だアイツって口にしてるけど。
「よし、あらかたメンバーも揃ったことだし、まずは親睦会を開くとしようか!!」
そして、師匠の一言で何やらいつものパーティー的なサムシングが開かれることになったのでした……。
『パーティーってことは食べ物でるよナ? つまりは聖遺物も然りでハ……?』
『ビッキー、ネムたんが呼んでるよ』
「アーアーキコエナーイキコエナーイ」
どう思うこれ。ほぼ本編内容ないのよ。中身の無さ。1期組のワチャワチャ感好きなの。
てかそろそろ393出さなくちゃ……(使命感)