能力者学園 -Abilitist High School― 作:ふじっちょ
—テラス—
シュウは1年上の先輩、
シュウは生姜焼き定食を、トクサブロウは天丼(単品の唐揚げ付き)を食べていた。シュウの後ろの席では、女子6人がわいわいがやがや楽しそうに話していた。たぶん1年生だろう、とシュウは背中越しに思った。声に入学したての
しばらくして、シュウの後ろの女子達が急に騒ぎ始めた。
「おい!!神田!!、後ろ見てみろ」
トクサブロウの言葉にシュウは何事かと思って後ろを振り返ると、さっきまで談笑していた1年生と思われる1人が
「先輩!!先生を呼んで来て下さい!!」
「分かったぜ!」
トクサブロウはシュウと違って特殊な
「
シュウは
「あとは頼みましたよ~」
シュウはその女子に手を振った。その時、先生が2人こちらに向かって血相抱えて来た。
「神田、おまえが
シュウの背後から女性の低い声が聞こえた。
「はい」
シュウはそう言いながら振り返った。そこには1年e組担任の
「あ~あ、ノルティスさんの
錠前シンフォア先生が辺りを見ながらそう言った。辺りには煙が何本も立ち上って燃え落ちた蔓が至る所に散らばっていた。錠前シンフォア先生は少しの事には動じない性格なのか、いつもこういう調子である。
「しかし、神田がいてくれて良かった」
槻木先生はもう慣れているのか錠前シンフォア先生の発言を
「この一件を引き起こしたのは、アイカ ノルティス=ガルヴォーディナスという私達のクラスの生徒だ。そして空を飛んでいたのが、高下アスネだ。これまた私達の生徒。神田には迷惑を掛けた。本当にすまん。…、それから、
「…、いえ…、偶然いあわしただけですから…。」
「神田君、ノルティスさんはまだ精霊を完全には
錠前シンフォア先生がそう言った。
「要するにノルティスさんの感情が精霊に影響を与えすぎてる、と?」
精霊は“
その時、女子2人がこちらにやってきた。というか、1人の
「先生…、ごめんなさい…。」
連れられてやってきた様な女子が、そう先生達に深く頭を下げた。かなり気を落としている。
「ケガがなくて良かった」
錠前シンフォア先生がそう
「ノルティス、ここにいるのが、おまえの“暴発”を大事になる前に
槻木先生がそう言った。
「神田先輩、ありがとうございました!」
彼女は先生達に下げていた頭を上げて、俺の方を向いてもう1回深々と頭を下げた。彼女の肩にちょこんと乗っているイタチかテンか何かの小動物(ペット?)も、一緒に頭を下げた(というか、お辞儀に近かったが…)。
「どういたしまして」
「高下もありがとな」
「私はちょうど渡り廊下で本を読んでましたから…。」
もう1人の女子は1年生とは思えない口調で言った。俺には彼女がただので言ってるのか、一応助けてあげただけなのか分からなかった。