ちょっと頑張っていつもよりたくさん書きました。
どうぞ!
『レストレーション』
2人の声が重なった。
ケプリは右手にアダマンダイトの刀を復元する。
一方レイフォンは、右手にアダマンダイトの刀。左手にはサファイアアダイトの剣が復元されていた。
レイフォンはサファイアダイトを鋼糸に変えた。
「上等だ。楽しくなってきた!」
ケプリはレイフォンに向かって突き進む。すでにレイフォンの周りに散りばめられている鋼糸を器用にかわす。
「簡単じゃねえか。レイフォンも腕が鈍ったかよ」
さらに進んでレイフォンの前へ攻撃を仕掛ける。
「サイハーデン刀争術、焔重ね・紅布」
レイフォンも同じ技を放つ。
ぶつかって、爆発が起こる。ケプリは1度後ろに下がった。
やはり技の完成度は互角。決着は持久力でつく。
『内力活剄、疾影』
レイフォンが上に跳んだ。
「いや、違う騙されるな。あれはレイフォンの強力な気配だ。本体は殺剄で他の位置にいる」
どこだ。レイフォンが散りばめた鋼糸だけが目に飛び込んでくる。
「鋼糸・・・!」
だが、気がついたがすでに遅かった。
レイフォンは上に現れる。
『繰弦曲、魔弾』
全方位からケプリに鋼糸が襲い掛かる。
こんなのまともに食らったらひとたまりもない。数は1000を超えている。敷き詰められた鋼糸壁は避けることを許さない。仕方がない。
「外力系活剄混合変化、波紋死滅」
ケプリに鋼糸が届くことはなかった。
これは千人衝を参考にしてケプリが編み出した独自の技だ。
残像を一箇所に集めて全方位に咆剄殺を行った。
しかし、それでレイフォンの攻撃はやまなかった。
『天剣技、静一閃』
「まじか天剣技!!」
天剣技はレイフォンが天剣授受者となって生み出した独自の技だ。
この技は天剣以外のダイトで使用するとダイトが剄量に耐えられない。
迫ってくるスピードは避けれないスピードではない。しかしその剄量が半端ではない。
迷わずケプリは避けようとしたが足が動かない。
見ると鋼糸が足に絡み付いていた。
「逃げられないか。なら全力で受け止めてやろう!」
「衝剄活剄混合変化、金剛剄」
活剄による肉体強化と同時に衝剄による反射を行う防御専門の剄技。
ケプリは完璧に鋼糸を受け止めることができなかった。
衝撃波が体に叩き込まれた。
「ヴェっ」
受け止め切れなかった。
1度引いて立て直してから反撃しないと・・・。
あたりはさっきの衝撃で砂煙が漂っている。
それを利用する。ケプリは殺剄する。
そして、そのうちに内力活剄で肉体を回復した。
「まったく。天剣技とはエゲツナイ技だな。これでレイフォンのダイトが1つ使い物にならなくなった。最初にレイフォンのダイトの数確認しとくべきだった」
分かりやすく落ち込んだ。
今はもたもたしてられない。
すぐにレイフォンに見つかるだろう。
これからどのように戦うかを即考えなければならない。
「来たかレイフォン!さすがに早い」
レイフォンがこちらに突き進んでくる。
あの構えは・・・
『サイハーデン刀争術、焔切り』
同じ技を同時に放つ。
刀身に走った衝剄が赤く染まる。
刀が交わり、辺りに衝剄が撒き散らされる。
『やりますね。ケプリ先輩』
「やっぱり。レイフォンと同じ技同士の押し合いでは決着つかないか」
簡単な技同士の押し合いが駄目だ。
もっと強い技をあの技をもう一度使えれば!
思い出せあの時の事を・・・
あの時は突然だった。
グレンダンの女王アルシェイラ・アルモニスに呼び出された。
アルシェイラはとんでもない事を考えていた。
この日呼び出されたのはケプリだけではなかった。レイフォンを含めた4人の天剣授受者たちが王室間に集められた。
(今日集まっていただいたのは、女王はあなた方全員と本気で戦うためです)
いきなり声が聞こえたがすぐに理解できた。
天剣授受者デルボネ様の蝶型の念威端子が頭上に浮かんでいた。
女王は本気か?
いったい女王はどこで戦う気だ。
ここでで戦ったらグレンダンの方が持たない。
『言い忘れたてた、グレンダンの心配なら必要ないよ。戦うところはさっきグレンダンの近くに見つけた安全地帯よ。なぜかそこだけ汚染物質がなかったわ。あとケプリは今回だけこの天剣を使いなさい。』
アルシェイラが天剣をケプリに渡した。
これが天剣!
『天剣の設定は刀にしといたわ。文句はないわね』
『ではさっさと移動しなさい!』
都市外装備を着けてグレンダンから2時間離れたところにたどり着いた。
『ここか~』
『疲れた。ウザッ』
天剣たちがいろいろ呟いている。
「なるほど、これだけ広かったら女王は力の加減をしなくて済むな」
『もう始めるわよ。ケプリ、レイフォン、リンテンス、バーメリン、ティグリス。』
『天剣ならば容赦不要、力と技の限りを尽くして圧倒的で完全無欠な勝利を私に見せなさい』
アルシェイラの言葉が終わると天剣たちが動く。
レイフォンは天剣技、静一閃を放つ。
リンテンスは鋼糸をアルシェイラを逃がさないように囲む。
バーメリンとティグリスはアルシェイラへと全力の剄を叩き込む。
数分後
天剣たちは地面に倒れていた。
『こんなもんだっけ天剣の力は。ケプリには期待しておきましょう』
『行くよ!』
アルシェイラが動く。
さっきまで天剣を次々に倒していくところをケプリは見ていた。
目は早さになれたと思っていたが段違いだ。
天剣を凌駕しているというアルシェイラの実力。
ケプリの動きはもはや直感でしかない。考えていたらその一瞬で勝負が決まる。
アルシェイラの放つ蹴りとパンチは一発当たるだけでもただでは済むはずがない。
ケプリは蹴りをかわしていったん後ろにさがる。
『さすがね。あなた素質があるわよ。いっそうこのまま天剣になるか』
「いや、お断りさせてもらいます」
『じゃあ、そろそろ全力で行くわよ』
来る!
『グレンダン』
「何!」
電子精霊がレギオスを離れたのか。
無茶苦茶だ。
アルシェイラの右手に赤色の槍が現れる。
あれはグレンダンが作った槍か。あんなのに当たったら即死だ。
アルシェイラが槍を投げる。
俺も本気を出さないといけなくなったな。
ケプリの握っていた天剣が形を変える。
「これが俺の力だ!」
天剣を振り下ろす。
それだけで槍が砕けた。
『それはミョルニル!すべてを打つ砕く伝説のハンマーか。なぜ』
「俺は伝説の宝具を召喚できる特殊な力を持っている」
『しかしそんな力を隠していたとはこれじゃ私には勝ち目はない』
『負けよ。私の負け!』
そう女王に勝ったあの時以来あの力を使っていない。
成功するか分からないが試してみるに限るな!
「こい、グングリル」
アダマンダイトの形が変わっていく。
刀が槍へと変わりケプリはレイフォンの足に向けて槍を投げる。
これは決して的を外さず、手元に戻ってくる投擲用の宝具。
正確にケプリが狙った太ももに吸い込まれるようにして飛んで行き貫いて戻ってきた。
「勝負あったなレイフォン!」
『はい、ケプリ先輩。俺の負けです」
試合の終わりを知らす合図が鳴り響く。
《決まった~ケプリ選手がレイフォン選手を戦闘不能にした。今まで全勝負けなしだったレイフォン選手が負けました。ケプリ選手は何者だ!今の技は初めて披露したものです》
「レイフォン。また勝負してくれ!次は両方出し惜しみ無しで初めから本気を出す」
『喜んで!お願いします。次は負けませんよ』
ケプリとレイフォンは握手を交わす。
これからはもっと強力な宝具の召喚を訓練だ。
長くて疲れました。
何か改善したらいいところを教えていただけると助かります。