鋼殻のレギオス 無限の可能性   作:鎌池

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 設定を少し変えました。
 伝説の宝具を召喚できるのは4回まで。
 詳しくは第5話でお願いします。
 ややこしいけどお願いします。
 それではどうぞ!!!


強敵

 

 

 

 ファルニールとの都市戦が終わり、ツェルニの人たちは安心していた。

 だがこの安心もすぐに終わることとなった。

 

 

 

 

 

 

 また今日もケプリは生徒会室にいた。

 

「このごろここに来るのが多いな。暇な俺にとったら面白いことを頼んでくる場所でいいんだが。今日は何の用だ?」

 

 ケプリは椅子に深く腰を掛けてカリアンを待つ。

 

「遅いな。いったい何をもたもたしてんだ」

 

 ケプリは待つのが苦手だ。

 だから人を待たせることはよっぽどの都合が無い限りしない。

 机に中指を何度も打ち付ける。これはケプリの昔からの癖だ。

 

「おそいっ!!!!!!」

 

 だんだん苛立ってくる。

 

《バン!》

 

 生徒会室のドアが勢いよく開かれフェリが慌てた様子で入ってくる。

 そのあとに続いて、冷静な様子でカリアンも入ってくる。

 

『呼び出してすまなかった』

 

 全然申し訳なさそうにはしてない。

 さらに怒りが増したが抑えて話を聞く。

 

『突然だがケプリ君にはランドローラーに乗って都市外に出てもらう。説明は移動の時に説明する』

 

 

 

 

 

 

 いきなり言われ、訳も分からないままレギオスの地下にいた。

 

「何だよいったい!」

 

 都市外装備を着て、ランドローラーに乗る。ランドローラーのエンジンをかける。

 床が開き、外に下ろされる。

 

『幸運を祈るよケプリ君。頑張ってくれたまえ』

 

 カリアンの声が念威端子越しに聞こえてくる。

 この念威端子はフェリのだ。

 今回はフェリがサポートしてくれることになる。

 

《現在ツェルニの進行方向に汚染獣が発見されています。1時間前、レイフォンが汚染獣を倒しに向かいました。だが、レイフォン1人ではその汚染獣を倒しきれないということです。だから2人でそれを倒してください。レイフォンの報告によるとその汚染獣は第6期の老性体と聞きました。説明はこれで以上です》

 

 それだけ言うとフェリの声は聞こえなくなった。

 

「第6期老性体といえば確かベヒモトと同じか」

 

 あの戦いはすごかった。

 

 

 

 

 

 

 グレンダンでは、1度の戦闘で倒すことが出来ず取り逃がした強力な老生体に名前を付ける慣習がありそのような汚染獣のことを名付きと呼ぶことがある。

 

 

 

 

 

 

 槍殻都市グレンダンを襲った第6期の老性体で、名付きの汚染獣。ベヒモト。1個の個体ではなく、無数の個体からなる1種の群棲だと推測される。リンテンスいわく無数の個体の群生で、本体から切り離されても自爆した勢いで本体へ再合流する。地中を移動し、その姿は幼児が泥で作った人形のような曖昧な人型をしている。

 そのため無限に再生しているような錯覚を与える。

 レイフォン、リンテンス、サヴァリスによって倒された。

 他の天剣と女王もスタンバイしていた。

 

 

 

 

 

 

 ああいろいろなことがあったな。

 俺も戦ってみたかったんだ。第6期というヤツと。

 今レイフォンが戦っているヤツは、レイフォンが倒せないなら名付き相当の汚染獣か。

 

「期待できそうだな今回は」

 

 期待に胸を膨らませていた。

 さらにランドトーラーを加速させる。

 ランドローラーは岩などを避けながら全速力で広大な大地を進む。

 

「レイフォン1人で終わらせるんじゃねえぞ!」

 

 俺はグランダンで汚染獣との戦いはそんなしなかった。

 戦いに行きたかったが俺の戦い方は汚染獣には向いていないからだ。

 レイフォンや天剣たちもそうだが。

 力や技が強力すぎたりするヤツは集団戦には向いていない。

 周りも巻き込んでしまうかもしれないからだ。

 そんな事があったので今回のケプリは上機嫌だ。

 

「フェリ。あとどれぐらいで到着する?」

 

《もうそろそろ見えてきてもいいぐらいです》

 

 内力系活剄を使って視力を強化して地平線を見た。

 

「見えた!何だあれ。汚染獣って1体だけじゃないのか?」

 

 見たところ、レイフォンが戦っているのは2体。1体は第6期老性体これは問題ない。

 しかし、もう1体が普通ではない。もう何期かも判然としないほどに古びた体躯の老性体だ。

 この2体は知性があるといったらいいのか。レイフォンが1体に攻撃するともう1体の方がその隙を突いてくる。

 さらに、コンビネーションもばっちりだ。

 

「なんだこいつらは!!!!」

 

 予想していた汚染獣とレベルが違う。

 都市外での戦いはかすり傷も許されない。

 

「レイフォン、第6期の方を任せた。俺はもう1体の方を倒す」

 

『分かりました。頼みます。もう分かってると思いますがあの汚染獣たちは知性がありすぎます。気をつけてください』

 

 念威端子からの声が途切れた。

 

「よし、1発で決めるぞ!」

 

 剣帯からアダマンダイトを引き抜く。

 

「レストレーション」

 

 ダイトを復元して、刀が青色の光を放つ。

 実戦であれを使う時が来た。

 

「こい、エクスカリバー」

 

 ヘルメットの中で声が響きまわる。

 刀が鞘に収められた黄金に輝く光剣に形を変える。

 鞘を左で持ち、剣を抜く。

 何回見てもこの剣は眩しい。

 汚染獣は危険を感じたのか攻撃が来た。口から弾丸のように幼生体を打ち出される。

 

「何!!」

 

 幼生体が届くより早く、剣を振り下ろす。

 剣から放たれた光の柱は、幼生体を跡形もなく吹き飛ばして老性体まで届いた。

 

「やったか」

 

 光の柱が消えるのを待たなければ確認ができない。

 待たなくても良かった。

 まだ空を老性体が飛んでいるのが確認できた。

 

「どういうことだ。今さっきのは確かに手ごたえはあった。再生したのか!ほとんど吹き飛ばしたつもりだった」

 

 再生するやつでも大抵はもとんど吹き飛ばしたら再生不可能になる。

 しかし、こいつは例外だ。

 こいつの場合は細胞をすべて確実に殺さなければ、何回も再生してしまうだろう。

 

「そのためにはあれが必要か」

 

「あれは召喚したくなかった。でも今はそんなことを言ってられないか」

 

 剣を鞘に収め、左手に持つ。

 

「エクスカリバーは保険として持ってとくのが得策かな」

 

 あと3つしか召喚はできない。なるべく次で仕留めなければいつ剄の量が減りすぎて倒れてしまうか分からない。せっかく剄を消費して召喚した武器だ。このまま手放しては剄の無駄遣いとなってしまう。

 剣帯から予備のアダマンダイトを抜く。

 

「レストレーション」

 

 さっきとまったく同じアダマンダイトの刀を復元。

 これ本当は1度も召喚したくなかったな。

 今から召喚しようとしているのは、剄を大量に使ってしまう。

 

「こい、ティルヴァング」

 

 刀が剣に形を変えた。

 そうこれこそが、ティルヴィング。

 ティルヴィングは北欧の古エッダ、サガに登場する魔剣。

 この剣は悪しき望みを3度は叶えるかわり持ち主にも破滅をもたらす呪いがかかっている。

 だけど3度使わなければいいだけの話。

 2回までなら何の問題も無い。

 

「望みは目の前の汚染獣を倒すことだ」

 

 突然剣が赤色に輝きだした。

 これがティルヴァングか。面白い。

 

「行くぞ。汚染獣!」

 

 汚染獣が再び幼生体を撃ってくる。

 足元を砕くほどの強烈な踏み込みが汚染獣の咆哮に負けない音で鳴り響く。

 次の瞬間ケプリは汚染獣の真上にいた。

 まだ残像が残っている今さっきまでいた場所に幼生体が打ち込まれた。

 普通では考えられない驚異的な跳躍である。

 汚染獣はケプリが消えたと思っているだろう。

 ケプリは落下しながらティルヴィングを逆手に持ち直す。

 汚染獣の背中の上に着地し、硬い甲殻に剣を突き刺す。

 

「死ね~~~~~~~!」

 

 根元まで剣が突き刺さり、汚染獣が急に暴れだした。

 慌てて背中から飛びのき地面に着地する。

 

「なんだ。苦しんでいるのか?」

 

 あたりに咆哮が響きわたる。

 このままだとまたいつ暴れだすか分からない。汚染獣の生命力はなめないほうがいい。

 さっさと確実に仕留めといた方が安全だな。

 

「行くぞ!」

 

 跳躍する。

 またも目視できないぐらいの速さで次は汚染獣の正面にいた。

 左手のエクスカリバーを振り上げている。

 

「食らうがいい汚染獣。これで終わりだ!」

 

 こんどこそ終わった。

 エクスカリバーが下ろされら瞬間。

 汚染獣の背中と翅が跡形もなく消え去る。

 そして翅を失った汚染獣は地面へと無残に落下していく。

 ケプリは汚染獣が死んでいることを確認してレイフォンを見る。

 近くの岩の上からこちらを眺めている。

 レイフォンは第6期老性体とすぐに決着がついて、ずっと岩の上で座って戦いを見ていた。

 

『結構かかりましたね』

 

 レイフォンの声が念威端子越しに聞こえてくる。

 

「なぜ、助けてくれなかった。第何期の老性体かも分からないなんて尋常じゃない強さだ」

 

『ケプリ先輩戦っているとき楽しそうな顔してたから邪魔したら悪いかなーって思って。しかもその汚染獣僕が見てきた中では結構強いと思いますよ。さて帰りますか』

 

 レイフォンがランドローラーを走らせる。

 自分のランドローラーにまたがり出発させる。

 

「フェリ、ツェルニまでの案内をしてくれ」

 

《分かりました》

 

 今日はいつもよりも一段と楽しかったな。

 

 

 

 

 

 

 

 ツェルニに無事に戻ってからケプリは倒れた。

 

≪剄の使いすぎだ≫

 

 どこからか怒鳴り声が響いた。

 

 

 

 




 

 今回もありがとうございます。
 いろいろなご指摘を待っています。
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