この腐り目に祝福を!   作:クロスケZ

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今回、戦闘シーンの書き方を変えてみました。
まだまだ、改善点が多いですがよろしくお願いします!




4-14 スタミナ×盾×敗北

バイクを乗ってから大分経った。

街や宝島からは、かなり離れた場所まできた。

そこには、見渡す限り草原だ。ちらほらと木々や岩などがあるが、戦闘にきたすほどの量ではない。

 

(よし、ここまで来れば大丈夫なはずだ。)

 

バイクから降り、後ろから追ってきたホースオルフェノクを見ると疾走態から格闘態を戻していた。

 

(前回の未確認生命体とは違い、本能で襲ってきている様子はないな。

だが、何故オルフェノクまで出てくるんだ。)

 

お互いに、間合いを開けつつ互いに睨み合いが続いた。

静かに時間だけが過ぎていった。

 

そんな静かの空間に、風が吹き始め、木々は風に靡いては葉と葉が擦れて音を鳴らし始めた。

 

そして、風がなり止むと同時に葉の擦れる音も徐々に無くなっていった。

完全に音が無くなったと同時に互いに向かって走り出した。

 

芸もなく、互いの拳を相手の胸に一撃を入れた。

拳の衝撃で、後ろに数歩下がりはしたが、直ぐに立て直し拳を相手にぶつけた。

だが、相手も同じ様に立て直しては、拳をぶつけてきた。

互いの拳は、ただ真っ直ぐに相手の体へと拳をぶつけ、時には防御や回避と繰り返しながら攻防を続けた。

 

互いに一撃が入ると怯み、次の繋がる一撃を回避をしては一撃を入れてを来る返していた。

 

そんな殴り合いにも終止符を打つかの如く、徐々に怯みが大きくなってきたホースオルフェノクに渾身の一撃を加えた。

ホースオルフェノクは、後ろに吹き飛んでは不格好に転げた。

 

結構良いのが入れられたが、何とか押し返す事は出来たが、スタミナが大分取られ肩で呼吸するをしていた。

 

(キツい……、かなりキツいな。防御と回避をしながらとはいえ入ったダメージも大きいな。

しかも、相手側は俺とは違って怯みはするが疲れている様子はあまり無い。

このままでは、ジリ貧どころかスタミナ負けか。

だが、ダメージが通っていないわけではない…こちらの体力を使う前にやるしかないな。)

 

なるべく回復をするように、深呼吸をして呼吸を整えていた。

先程、吹き飛ばされたホースオルフェノクはダメージが少し残っているのか、立ち上がるのに時間が掛かっていたが、立ち上がるとホースオルフェノクの手には、魔剣ホースソードとシールドを装備していた。

 

ホースオルフェノクは、その場で何度も大きく剣を降った。まるで、魔剣の感触を確かめるかのように。

 

(剣と盾か……厄介だな……。だったら、こっちも使わせてもらうか。)

 

バイクの元まで行き、左ハンドルグリップのファイズエッジを引き抜き、ホースオルフェノクへと走り出した。

 

ホースオルフェノクも同様に、魔剣の感触を確かめ終わったのか、ゆっくりと歩き始め、徐々に歩きを早め、最後には走り出した。

 

互いの距離が剣で届く距離まで近くなった瞬間、

互いの剣がぶつかり火花が散った。

何度も何度も剣がぶつかり合い火花は散っていった。

剣同士のぶつかり合いの中で、ホースオルフェノクは盾を使い防御しては攻撃を繰り返し、ファイズの方は防御の術がない為、体を大きく動かしては、斬撃を避けることしか出来なかった。

 

この攻防は、八幡自身の体力を大きく削りファイズエッジの斬撃も徐々に雑になり、徐々に振りかぶりも大きくなっていった。

 

そして、この斬撃戦にも終止符が打たれた。

そう、八幡が斬撃が雑になった所にホースオルフェノクは盾を使いパリィをしたのである。

パリィをされた八幡は、体を大きく後ろに逸らされ大きな隙が出来た。

ホースオルフェノクは、その大きな隙を突き斬撃を入れた。

八幡の体から火花が散り同時に、後ろに数歩下がったが、ホースオルフェノクの斬撃は止まらず、何度も何度斬撃を加えられ、最後の一撃と言わんばかりの斬撃を最後に加えられ、火花と共に八幡は後ろに吹き飛びファイズの変身が解けた。

 

「……力の差が……ここまで……あるとは……ゴホッ…。やばい……早く変身を……。」

 

ホースオルフェノクは、トドメのを刺そうと近付いて近付いてきていた。

変身をしようとするが、立つこともままならない状態だった。

 

あぁ…、俺はここまでなのかな。と考えが走った瞬間、ホースオルフェノクの背後からオートバジンが銃撃を行った。

ホースオルフェノクは、予想外の攻撃から怯みを見せた。その隙を突き、オートバジンは八幡を抱えホースオルフェノクから飛んで逃げていった。

 

「……おせえよ、バカバイク……。」

 

オートバジンに一言言った後に、意識を失った。

 

 

 

 

今回の戦闘で八幡は、この世界に来て初めての敗北をした。


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