結構いろいろと悩みながら書いていました。
途中悩みすぎて、ゲシュタルト崩壊が……(笑)
皆さん、最近急激に暑くなってきたので体バテないように気をつけて下さいね!
壊れたラジオみたいになっている2名と顔と身体が火照っている変態1名が正気になるまで1時間くらい掛かった。
変態ことダクネスに関しては、カズマと2人で火照っているなら冷たい水をかければ冷静になって少しはマシになるだろうと、前に試してみたら大声で「ありがとうございます!」と言って、さらに色々と求めて来たので、この変態が落ち着くまで目も合わせずにシカトして待っていた。
「んで、落ち着いたか3人とも?」
「あぁ……。悪い、いろいろと処理に困っていた。」
「大丈夫です!」
「ふぅ……コレがカズマが言っていた賢者タイムというものか……。とても虚しい感じだが満たされている気分でもある。」
おい、カズマなんつう事教えてんだよ。
思わずカズマの顔を見たら、バツが悪そうに顔を逸らした。
めぐみんに関しては、「けんじゃたいむ?なんですか、そのカッコいい時間は?」とダクネスに訪ねていた。
めぐみんに変な知識が入る前に、話しを戻すか。
「ゴホン……とりあえず、さっきの修行の話しを続けるぞ。」
「お、おう。」「あっ、はい!」「うむ!」
――――――――――――回想――――――――――――
ミクタさんとの修行始めてから、そろそろ2ヶ月が経とうとしていた。
いつものように、食べられそうな猪型の魔物ことレッドワイルドボアを狩りをしていた。全体的に最初の頃と比べると、エッグベアーや15メートルくらいある巨大蛇のスカルスネイク、木の角を生やした鹿のフォレストディアーなどの魔物を狩る時間が徐々に短くなっていった。
「うし……、コレでトドメだ!」
レッドワイルドボアの額に跳び・カカト落としを決めると、断末魔を上げながらその場にズドンと大きな音を立てながら倒れた。
「ミクタさん、今日の飯の調達終わりました。」
「おう、わかった。ハチマン、お前ここに来てどんくらいになる?」
「そろそろ2ヶ月ぐらいになります。」
ミクタさんは、2ヶ月か……と呟いては、1度空を見てから俺の方を向いて言ってきた。
「よし!ハチマン、試験をするぞ。」
「試験?」
「あぁ、試験だ。ある敵を倒したら合格のな。」
ある敵と言って、すぐに思いついたのがホースオルフェノクだった。
2ヶ月前に、俺が敗北した敵だ。
「やります!」
「おう、いい返事だ。試験日は、明日の朝からだ。今日は俺が解体とかしておくから。あと組手とかもなしだ、ゆっくり休んでおけよ。」
「はい。」
急に仕事がなくなった為に、宛もなくただ周辺を散歩していた。
ただ頭の中では、また負けるのではないか本当に倒せるくらい強くなれたのかと不安があった。
だが、それと同時に修行の成果を試して見たいと思っている自分がいた。
「変に考えず、全力で行くのが一番か。」
一息を入れ覚悟決め、小屋へと戻った。
小屋に戻ってからは、いつもと変わらず食事をとってミクタさんと談笑しながら1日を終えた。
そして、試験当日。
ホースオルフェノクがいる草原に行くと、ホースオルフェノクのただ草原の真ん中で立っていた。
体にはチラホラと苔が生えていた。
コイツ、俺と戦ってから一切この場から動いていなかったのか。
ホースオルフェノクの目の前に移動したが、全く動く気配を感じさせなかった。
ホースオルフェノクをじっと見ていたら、後ろに控えていたミクタさんが声を張って言った。
「ハチマン。相手は、お前のスキル待ちだ。早くしてやれ。」
「はい!」
ホースオルフェノク、あの時は負けたが今回は勝たせて貰うからな。
腰にベルトを巻いて、手に出現したファイズフォンのボタンを押した。
ピッ、ピッ、ピッとキー音鳴らし、軽快な音へと変化させては携帯を折りたたんだ。
腰を捻らせ、右手を掲げ、「変身!」と叫び、携帯をベルトへと挿入。
携帯からは、''complete''と音が鳴り、体に赤いラインが形成され、姿を仮面ライダーファイズへと変身させた。
ホースオルフェノクも、仮面ライダーファイズへと変身が終えたことを認識し、目に光が宿り起動した。
「修行の成果見せてやる。」
ダラりとしていた右手をスナップさせて、ホースオルフェノクへと走った。
ホースオルフェノクも同様に両手を広げなからファイズへと走った。
互いに拳が届く距離になった瞬間に、ホースオルフェノクは右手を拳を握り、右腕を振りかぶってはファイズの顔面に向けて拳を放った。
ファイズは、放たれた拳を体を捻りながら最小限の動きで頬をカスリながらも避け、左手の拳を握り、捻られた体を戻しながら拳を相手の溝へと叩き込んだ。
叩きん込まれた瞬間、ホースオルフェノクの数センチとはいえ体が浮いた。
ホースオルフェノクは、溝を抑えようとした瞬間にファイズのカカトが左顔面へと叩き込まれ地面を転がりながら吹き飛んだ。
そう、ファイズは溝に拳を放った途端にすぐに右足を軸にして体を回転させながらジャンプをしてカカトを相手の左顔面へと蹴りを入れたのだ。
ファイズは、ホースオルフェノクが飛んでいった方を拳を構えながら警戒していると、ホースオルフェノクはその場ではね起きてはドンッと音たて、先程の走ってきたスピードを凌駕する勢いで走ってきた。ホースオルフェノクは走りながらスモールシールドと剣を手に形成させていた。
ファイズは、ベルトに装着してあるファイズフォンを手に取り、番号を106と打ち込みガンモードへと変形させホースオルフェノクへと弾丸をはなった。
ホースオルフェノクは、弾丸をスモールシールドを前に出し弾丸を弾いた。
だが、スモールシールドでは全部の弾丸を弾くことは出来ず足な脇腹などに当たった。
しかし、ホースオルフェノクのスピードはあまり落ちず向かってきた。
ものの数十秒もしないうちにホースオルフェノクは、ファイズと剣のリーチが届くか届かないかの距離まで来ていた。
そして、間合いに入った瞬間にホースオルフェノクは走ってきた勢い殺さずに右手に持っている剣を横大きく振った。
走ってきたスピードも混じった攻撃は当たれば、ファイズの横っ腹を切り裂き致命傷は免れないほどの威力を持ったものだった。
「ハッ!」
掛け声と同時にファイズは右膝を上げ、それと同時に右肘を上げた膝をぶつける勢いで振り落とした。
振り落とされた肘と上げた膝の間に、ホースオルフェノクの剣が止まっていた。
「ほう。」
その光景を見た、ミクタも思わず声を漏らした。
受け止められたホースオルフェノクに関しては、ファイズが剣をがっしりと停めたことにより急ブレーキが急ブレーキが掛かり、掴んでいた剣に引っ張られたかのように盛大に背中から転んだ。
ファイズは、肘と膝の力を抜いた。力を抜いた途端に、剣は肘も膝の間から抜け地面へと落下した。
ファイズは腰に付けていたファイズポインターを右足に取り付け、右手を1度スナップさせ、ファイズフォンを開きボタンを押した。携帯から赤いラインを通って右足へと光が流れていった。
光が右足に充填されるのと同時に、足を開き腰を低くして倒れているホースオルフェノクを見据えた。
ホースオルフェノクが膝を着きながら立ち上がろうとした時、ファイズは助走をつけ高くジャンプをした。
ファイズは、ジャンプの最高到達点に差し掛かった瞬間に体を回転させてポインターが相手に向くように足を向けた。向けられたポインターから円錐状の赤い光がホースオルフェノクに目の前に発生した。
「せいはー!」
掛け声と同時にに、赤い光の円錐向かってライダーキックを放つと赤い光はドリルのように相手を貫き、相手の背後に着地をした。
貫かれたホースオルフェノクは、体からファイマークと共に青い炎を発生させ、その場崩れた。
そして、その場に倒れたホースオルフェノクは灰化して形が崩れた。
「よし!試験終了!」
「ハァハァ…はぁ………。」
俺は息を切らしながら、変身を解除をした。
客観的には一方的に見えたが、相手の攻撃を受けたりする際に瞬間的に集中力を最大まで上げていたせいか、それとも久しぶりの変身のせいか疲れがどっときた。
「いい戦いだったぞ。」
「ふぅ……ありがとうございます!」
「それじゃ、戻って飯にするぞ。」
「はい!」
息を整え、ミクタさんの一緒に小屋へと戻った。
その日の夜は、試験合格とミクタさんから言われいつもより豪華な食事を用意してくれた。
それから、試験合格してから3日が経った。
ミクタさんとの修行も今日でちょうど2ヶ月目だ。
その日にミクタさんから修行終了と伝えられ、餞別と言ってファイズアクセルを貰って、あくせるの街に向かった。
向かっている途中に小さい町とか寄って行ったという感じだな。
ココから先はアイツらにはオフレコだが……。
ミクタさんとの修行終了の言い伝えられた時の話しだ。
アクセルの街に帰る準備をしていた時に、ミクタさんが話しかけてきた。
「ハチマン。試験合格と修行終了の祝いにお前に俺の正体を教えてやるよ。」
ミクタさんから唐突に正体教えてやると言われた。
「正体?」
「あぁ、見ておけよ。はぁぁぁ……。」
ミクタさんの体の周りに薄くボヤけた別の生別の姿が現れた。そして、体の周りに浮かび上がった生別の色が濃くなりミクタさんの姿が変わった。
目の前に居たミクタさんの姿は、鋭い突起と白く綺麗であり荒々しい体毛で覆われ、頭部は狼の顔が現れた。
そう、ミクタさんの正体とは’’ウルフオルフェノクでもあり、先代の仮面ライダーファイズだった乾巧さん’’だった。
「ハチマン、これが俺の正体だ。」
「……。」
「おい、どうした?驚いて声も出せねぇのか?」
「いや、なんというか……知ってました。」
「はぁ?」
思わず、巧さんは変身を解き詰め寄ってきた。
「おい、知ってたってどういうことだ?」
「えっ、あっ、最初は気づいてませんでしたが、ご飯の時に猫舌のせいで食べるの遅かったですし、それに訓練前の手のスナップと戦い方と洗濯物への異常なこだわりとかあったんで、それらに該当するのが巧さんしか居なかったんですよ。」
詰め寄ってきた巧さんは、頭を抱えていた。
多分、言われた事を1つ1つ思い出しているのであろう。
「はぁ……ったく、分かった時点で言えよな!バレてないと思ってた俺がめちゃくちゃ恥ずかしいじゃねえか!」
「っつ!」
そう言いながら、俺の頭をスパンと軽く叩いた。
まぁ……言ったら言ったで惚けて誤魔化そうとしてるけど、ボロが出て殴られる未来しか見えなかったから言わなかっただけだけどな。
「まぁ、いい。ハチマン、俺から出来る事はコレで終わりだ。せっかく、俺の跡を継いでるんだから負けんじゃねぇぞ。」
「はい!」
「それとこれだ。」
巧さんはポケットから、ファイズアクセルを取り出した。
「ファイズアクセル……。」
「そうだ。今のお前なら使いこなせるはずだ。受け取れ。」
「……ありがとうございます!」
「多分、この先……俺と会うこともうないと思う。だから最後に言っておく。夢を持て。そして、夢を持った人達の夢を守ってやれ。それが出来れば、お前はどんな悲劇をハッピーエンドに変えられるはずだ。」
「夢ですか。」
「あぁ、それもでっかい夢をな。分かったな。」
「わかりました!」
巧さん、笑顔で右手の拳をグーにした。俺も同じように右手をグーに変えた。互いに拳を軽くぶつけた。
「じゃあな、ハチマン。」
「巧さん、2ヶ月ありがとうございました!」
「んじゃ、俺は一足先に帰る。2ヶ月の間楽しかったぞ、ハチマン。」
そう言うと、巧さんの周りにキラキラとした光が現れ、巧さんの体を包み込んだ。
光に包み込まれた巧さんの姿は、徐々に色が薄くなり透明になった。
そして、体を包み込んだ光が消えると巧さんの姿はそこにはもうなかった。
「…………夢か……。」
その場に残った俺は消えた巧さん場所から空へと視線を変えた。そこには、涙が出るほど眩しすぎる太陽があった。
―――――――――――回想終了――――――――――――
「んまぁ……大体こんな感じだな。」
「はえ~。えらくハードな2ヶ月だったんだな。でも、修行か……。」
カズマは感心と何処か羨ましそうに言った。めぐみんも何処か羨ましそうな顔していた。
ダクネスに関してはスルーだ。
「なぜ、私だけスルーするだ!」
「うっせー、変態ポンコツ。」
「ぬはーっ!たまらん! 」
さてと、話してたら結構いい時間になってたな。
集まったのが昼過ぎだったからダラダラと話していたせいか夕方に差し掛かていた。
「修行の話しは終りとして、早いけどそろそろ夕飯にすっか。」
「そうだな。」
「あー!やっと見つけたぁぁぁああああ!!」
冒険者ギルドの入口から聞き覚えのある声……てか、大声だしてどうしたんかね……女神様は……。
「は~ち~ま~ん~さ~ん~!」
「ごふっ!」
やれやれ……とか思ってたら横っ腹に衝撃が走った。横っ腹を見てみると盗賊の姿をした女の子のクリスが抱きついていた。
てか、タックル早くない?数秒前まで、入口にいたよね?
「おい、ハチマン大丈夫か!」
「あぁ……。」
「はぁはぁ……クリスさん、早いですよ。どうしたんですかって、あっ、ハチマンさん!」
息を切らしながら遅れて現れたのは、魔王幹部の1人でありウチの駄女神よりも女神らしい性格をしているウィズさんだった。
ウィズさんは、とことこ歩いてきた。
「クリスさん、ウィズさん久しぶりです。」
「ったく!君は今まで何処に行ってたんだよ。もう、急に居なくなるから心配で心配……。このっ!この!」
「そうですよ、ハチマンさん。宝島からこの2ヶ月何処に行ってたんですか。クリスさんと2人であちこち探し回ったんですからね。」
腹回りで頭をグリグリするクリスさんの頭を撫でつつ、頬を膨らましていたウィズさんの方を向いた。
「いや、まぁ……修行を?」
「「修行?」」
あっ……このパターンはまた説明が必要か……。
あとめぐみん、むーむー言いながら背中に抱きつかないでくれ。
「はぁ……とりあえず、アクアが来ても同じ説明をするんだからアイツが来たら説明しますよ。」
「むぅ……わかったよ。」「わかりました。」
「「だけど……まだ言ってないことあるよ(ありますよね)!」」
2人は声を揃えて言ってきた。
えっ?なに?夕飯ぐらいなら奢るけど……。なんだ、なんだ?
じーっと……俺の顔を見てくる2人。
そんな、俺を見かねたのかダクネスが小声で「帰ってきた時に言うことがあるだろう」と言ってきた。
……あぁ……なるほど。
「遅くなりましたが、ただいま。」
「「おかえりー(なさい)!」」
2人は笑顔で言ってきた。
あー、女神が2人いるぅぅぅぅ、痛い痛い痛い!
めぐみん、背中の肉を引っ張らないでくれ!
その後、アクアと合流してから2ヶ月間の修行の内容を話しながら夕飯をとった。
途中から、他の冒険者が合流して帰還祝いという事で盛大に宴が開催された。
そういえば……すっかり忘れていたがミツルギって、途中で寄った町で一緒にバイトしてたわ。
まぁ……この話はいらないよな。アイツらとは関わりないしな。
そんな事を考えながら、眠りについた。